内窓は既製品を買って終わりではなく、窓ごとに寸法を測ってから作る受注生産の建具なので、申し込みから取付までにいくつかの段階があります。順に見ていきます。
1. 相談と現地調査(無料見積り)
担当者が室内に入り、窓の数と大きさ、そして窓枠の奥行きを測ります。奥行きは特に大事です。内窓を収めるには枠の内側に70mm前後の平らな面が要るためで、足りない場合は枠を室内側へ継ぎ足す部材を使います。この部材をふかし枠と呼びます。
南区のように築年数の進んだ住宅では、ここで窓枠そのものの状態も確認します。木枠が黒ずんでやわらかくなっていないか、アルミ枠が変形していないか、下枠が水を吸って膨らんでいないか。内窓はいまの枠にビスで留めるので、留める側が傷んでいれば先に補修する必要があります。
2. 見積りの提示と比較
窓ごとの商品代、ふかし枠などの追加部材、取付の手間、既存窓の調整、そして処分費まで分けて書かれているかを確かめます。合計だけの見積書は比べようがありません。
同じ条件で複数社に頼めば、金額の差がどこから来ているのかを読み取れます。ガラスの種類が違うのか、枠の色が違うのか、追加部材の見込みが違うのか。同じ「内窓1窓」でも中身は揃っていません。
3. 発注と製作
窓ごとの寸法が確定してから工場で作るため、契約したその日から取付日までは数週間あくことがあり、その間は今の窓のまま過ごしていただきます。色や品番の在庫状況によっては予定した日からずれることもあるので、寒くなる前に仕上げたいなら秋の早い時期に動き出すと余裕が持てます。
4. 取付工事
既存の窓はそのまま残し、その室内側の枠へ内窓の枠を固定してから、障子(ガラスの入った引き戸の部分)を建て込みます。壁を壊さないので、床まで開口のある大きな窓、いわゆる掃き出し窓でも手順は変わらず、1か所あたりの作業も短時間で終わります。住みながらの工事ができます。
養生と片付けを含めても、窓が数か所であれば1日で収まる規模です。窓ぎわの家具を移動していただくことはありますが、床が空いていれば作業は進みます。
5. 完了確認
引き渡しの前に、必ずご自身の手で開け閉めしてください。二枚の障子が軽く動くか、鍵(クレセント錠)が無理なくかかるか、閉めた状態で枠との間に光が漏れていないか。この3点を確かめれば、気密が確保できているかの見当がつきます。