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パイレックス(Pyrex)とは?特徴や製造が中止されている理由、購入方法を解説

家庭用のガラス食器として有名なブランドである「パイレックス」ですが、アメリカの企業が生産している製品であることから、日本では詳しい情報があまり出回っていません。

そのため、製造が中止されているのかどうかもわからない状況の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、パイレックスの特徴や製造が中止されている理由、購入方法などについて詳しく解説します。

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パイレックス(Pyrex)とは?

パイレックスとは、アメリカのニューヨークに本社を構える世界最大のガラス製造メーカーであるコーニング社が開発し、ホウケイ酸ガラスの一種として商標登録されている、最高使用温度が490度の耐熱ガラスです。つまりパイレックスは、コーニング社の耐熱ガラスの商品名ということになります。

ガラスには最高使用温度と常温使用温度が存在しており、最高使用温度は”短時間だけの使用であれば耐えられる温度”のことを指し、常温使用温度は”長時間の使用でも耐えることのできる温度”のことを指します。

そのため、パイレックスは短時間であれば490度にも耐えることができますが、常温使用温度は230度となっているため、490度では長時間使用することはできません。

パイレックス(Pyrex)の特徴

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パイレックスは高熱にも耐えることのできるという大きな特徴がありますが、実はそれ以外にも特徴が存在し、具体的には、「耐熱衝撃性」と「耐腐食性」という特徴を持っています。

「耐熱衝撃性」とは、急激な温度変化にも耐えることのできる性質のことを指し、パイレックスのアルカリ含有量が少ないことによって急激な温度変化にも耐えることができます。「耐腐食性」とは、化学物質などに耐性を持っている性質のことを指し、酸や蒸留水による腐蝕量がほかのガラスに比べて少ない特徴があります。

このような理由からパイレックスは耐熱性のあるガラスが必要となる調理の場面はもちろん、実験用ビーカーや液面計、反射鏡、パネルヒーター、ガラスプラントなどの理化医療用のガラスとしても使用されることの多い素材なのです。

パイレックス(Pyrex)の製造は中止している?その理由とは?

1915年に誕生してからというもの、プロの料理人や主婦の方からも人気の高かったパイレックスですが、実はすでに生産が終了しています。具体的な理由は明らかにされていませんが、2008年には製造が中止されており、2023年9月現在も生産が再開したという情報はありません。

とはいえ、パイレックスを製造しているコーニング社が倒産したということではなく、コーニング社が2007年からiPhone向けの特殊ガラスである「ゴリラガラス」を製造したことを皮切りに、スマートフォンやタブレットの極薄ガラスを製造することに注力していることがパイレックスの生産が中止された大きな原因だと言われています。

今後パイレックスの製造が再開される可能性はゼロではありませんが、10年以上も製造が中止されていることや、日本国内でパイレックスを取り扱っていた「日本ジェネテックス株式会社」が取り扱いを終了していることからも、今後さらに耐熱ガラスの需要が高まらない限りは製造が再開されることはあまり期待できないでしょう。

パイレックス(Pyrex)を購入することはできる?

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結論から申し上げますと、2023年9月現在において、パイレックスのガラス製品を購入することは可能です。

とはいえ、先ほどもお伝えした通り、パイレックスの製造はすでに終了しているため、購入できる製品は在庫が残っている製品もしくは中古で販売されているパイレックス製品のみとなります。

2023年9月現在、パイレックス製品はオンラインショップでも取り扱いされていますが、どのサイトも在庫のみの取り扱いとなっているため、在庫数がかなり少ないことや、すでに売り切れている商品が目立ってきています。

また、ビンテージ食器専門店であればかなり前に製造が終了しているパイレックスの製品が販売されていることもありますので、気になる方はチェックしてみるといいでしょう。

パイレックス(Pyrex)の中国製は偽物?

パイレックスはもともとアメリカで製造されていた製品ですが、Amazonや楽天市場などのECサイトのパイレックス製品を見てみると、生産国が「中国産」となっています。

「中国産」と聞くと偽物のような気がしてしまいますが、パイレックスは商標登録されていることから偽物が販売されている可能性は限りなくゼロに近いと言えるでしょう。

とはいえ、Amazonの口コミを見てみると、アメリカ製のパイレックスを愛用していた人からすると中国製のパイレックスは使い勝手が異なるという意見も見られます。

このように、中国製のパイレックス製品は偽物ではないものの、オリジナルのパイレックス製品に比べるとやや使い勝手が悪いと感じる方もいるようです。

パイレックス(Pyrex)の代表的な製品

パイレックスの代表的な製品といえば、メジャーカップやボウル、ベイクウェア、ストレージなどのガラス製品です。

耐熱性に優れているだけではなく、持ちやすさであったり、注ぎやすさからパイレックスのガラス製品は選ばれており、アメリカでは約90%の家庭でパイレックス製品が使用されていると言われているほどメジャーなガラス製品となります。

まとめ

本記事では、パイレックスの特徴や製造が中止されている理由、購入方法などについて詳しく解説しました。

パイレックス製品を取り扱っていた会社は「パイレックスの製造は終了した」と発表していますが、2023年9月現在においてもパイレックス商品は手に入る状況ですので、もしかすると代理店がパイレックスから許可を得て製造販売している可能性もあります。

そのため、すぐにパイレックス製品が手に入ることができなくなるということは考えにくいでしょう。

ぜひ本記事を参考にしてパイレックス製品について詳しくチェックしてみてください。