勝手口ドアには換気をする為に上げ下げスライド窓が取付けられているタイプの商品があります。採風タイプの勝手口ドアと言われる商品です。換気の為に上げ下げ窓が組み込まれている勝手口は大変機能性の高いドアです。しかし、「急に上げ下げ窓が閉まらなくなった!」この様なトラブルが多いのも事実。そこで今回は、勝手口ドアのスライド上げ下げ窓のトラブルについてその原因や解決方法を説明したいと思います。
昨日お伺いしたお客様の勝手口ドアは上げ下げ窓部分の下の隙間にお子さんの玩具が挟まっている事に気付かずに勢いよく窓を閉めた所、スライド部分が斜めに傾き戻らなくなったと言う現場を対応しました。この様な実際の現場の解決方法も合わせてお伝えして行きたいと思います。
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勝手口ドアのスライド上げ下げ窓が閉まらなくなる原因
勝手口のドアのスライド上げ下げ窓が閉まらなくなる理由は限定されています。
スライド機能を維持するための部品が壊れた
もっとも可能性が高い原因です。勝手口の上げ下げ窓はメーカーや商品によって上げ下げのスライドを行う時に組み込まれている部品が異なります。多くはプーリーや歯車状の部品が使用されていますが10年以上経過すると経年劣化で部品が欠損して上げ下げ窓が閉まらなくなったり動かなくなる事があります。
もちろん部品の交換をすれば修理は可能ですがあまりにも古い勝手口ドアの場合は部品の供給がされずに修理不可となる事もあります
上げ下げ窓に異物、衝撃によりスライドの一部分が変形するなど
あまり現場を見る事はありませんが、稀にある原因として前回伺った現場はまさにそうでした。本来スライド窓は何の抵抗、衝撃もなく枠に納まる構造です。しかし前回の現場では お子さんの玩具が下の枠に挟まっているのに気づかずに勢いよく上げ下げ窓を閉めてしまった為に窓が閉まらないトラブルに発展しました 。こちらの上げ下げ窓は強い衝撃により窓が変形し傾きを生じさせてしまいました。似たような事例でお子さんが遊び半分で、窓とガイドの隙間にピン止め等を入れてしまい、それが取れなくなって上げ下げ窓が閉まらなくなるトラブルに発展する事もあります。修理方法としては一旦勝手口ドアを取り外して、枠の上げ下げ窓を分解し異物を取り除く。変形がみられる場合は変形を修正する事で修理を行います。アルミの変形を完璧に直す事は難しいですが予算をあまり掛けたくないと仰る場合は最低限窓が閉まる様に修正する事になります。
勝手口ドア、上げ下げスライド窓の修理について
上げ下げ窓が閉まらなくなると外気が室内に入って来るようになります。春や秋で気候が穏やかな時期であればどうにか大丈夫ですが、それ以外のシーズンでは冷暖房の効果にも影響しそうです。また実際のところドア自体の防犯性能には問題ありませんが、半開きの窓だとなんだか泥棒に狙われそうで気持ち悪いですね。いずれにしても閉まらない上げ下げ窓をそのまま放置と言う訳には行きません。
上げ下げ窓の耐用年数
前述した様に、上げ下げ窓が閉まらなくなる原因の多くは内部部品の経年劣化により発生します。10年以上経過したドアではいつその様な故障が来ても不思議ではないのですが実際に現場で対応してみると10年で故障は発生する確率はかなり低いです。
体感としては25年前後使用された勝手口上げ下げ窓の修理依頼がボリュームゾーンです。30年程使用して初めて故障したお客様も全然いらっしゃいます。また、もちろん使用頻度も影響します。上げ下げ窓を殆ど使用しない住宅であれば一生故障もせずに済むかもしれませんからね。良く使用する家で10年~15年、通常の使用で15年~20年、あまり使用しないと25年以上。この様なイメージです。
上げ下げ窓の修理費用
上げ下げ窓が閉まらくなった時の修理代金は
40,000円~60,000円が目安となります。
必要な部品はプーリーや歯車になる事が多いです。ドアの脱着やドア本体を分解しないと部品の交換ができません。業者にもよりますが作業は2名で行う事が多いと思います。
上げ下げ窓を修理する時間
2名作業で行うと1~2時間で終わります。1名で作業を行うと2~3時間はかかるかもしれません。ドアの脱着などは1名で作業出来ますが、ドア本体を分解し、端と端を持った状態で部材を組み込んだり手が3本あれば楽にできる作業を手2本で行わなければならないので大変になります。
自分で修理する事は可能か?
部品は数千円以下と安いです。殆どが作業費用や諸経費となりますので、それだったらDIYで出来るのでは?とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。もちろん部品の供給が得られれば取替作業は出来ない事もありません。ただ、ドアを全部ばらす事になりますので、どの框をどの様に取付戻すかしっかり覚えておかないと組み上がらないという事にもなりかねません。基本的には業者に依頼した方が間違いないと思います。
修理できない時の代案
勝手口ドアの使用年数が10年を越えて来ると部品の供給が難しくなる事もあります。その理由として勝手口ドアを販売しているメーカーが部品の保有期間を10年としているからです。じかし実際には10年以降も部品を入手する事も出来ますし代替品など用意してくれている場合も多いです。しかし仮に部品が完全に入らなくなった場合、勝手口ドアの上げ下げ窓が閉まらない状態を修理する事はできないのでしょうか?
基本的には元通りに戻す事は困難です。ドア本体を枠ごと取替える事になります。もしも、上げ下げ機能は使用しなくても良いという事であれば上げ下げ窓を固定して閉め切る事は出来ると思います。業者により対応できる、出来ないと言う事もありますので近くのサッシ業者に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本日は勝手口ドアのスライド上げ下げ窓が閉まらなくなった時の原因と修理方法について解説しました。最後までお読みいただきありがとうございました。