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サイディングとは?塗装や張り替えのタイミングも解説!

今回は、サイディングの種類や特徴、メンテナンスのタイミングを解説します。

サイディングは建材として知られており、多くの建築物に必要なものです。ただし、サイディングの機能は種類によって異なるため、「どのタイプを選べばいいのかわからない……」という人も多いでしょう。

本記事を読むことで、サイディングの選び方がわかるようになります。塗装や張り替えのタイミングもわかりやすく解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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サイディングとは?

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サイディングとは、建築物における外壁材のことです。サイディングボードとも言われており、パネル状になっていることが特徴です。有名な外壁材にタイルがありますが、タイルの場合は小さなパーツを張りながら仕上げる必要があり、手間も時間もかかります。

一方で、サイディングの場合は一枚当たりの面積が大きく、比較的簡単に張ることができます。もちろん、評価が高いポイントは施工の手軽さだけではありません。耐久性が高いことや、メンテンナンスしやすいことも大きなポイントです。

今や主流の外壁材となっているサイディングですが、いくつか種類があります。そこで、4種類のサイディングをご紹介しましょう。

窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質をメインの材料とするものです。日本住宅の外壁材としてはナンバーワンのシェアを誇っており、デザインのバリエーションが豊富にあるとして高く評価されています。レンガ調や木目調などもあり、住まいの外観を理想的なものに仕上げることができます。

機能性が高いこともポイントです。防火性・耐火性に優れており、火の回りやすい木材と比べてはるかに安全性が高いです。価格帯も比較的リーズナブルであり、経済的な負担が少ないという点も人気の理由となっています。

金属系サイディング

金属系サイディングとは、金属板をメインの材料とするものであり、窯業系サイディングに次いで2番目のシェアがあります。デザインのバリエーションという点で窯業系サイディングに劣りますが、断熱性や耐火性には優れており、何より頑丈というのがメリットです。また、基本的に塗装仕上げは必要なく、メンテナンス性が良いことも人気の理由です。軽量ということで住宅への負担も小さいため、今後も選ばれ続けるでしょう。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂をメインの材料とするものであり、北米では高いシェアを誇っています。日本におけるシェアは数%にとどまりますが、メリットはいろいろあります。凍結しにくいことや、塩害に強いこと、防火性に優れていることなどが挙げられます。そのため、凍結や塩害などの問題が生じやすい地域にいる場合は、導入をおすすめします。

ただ、デザインのバリエーションが少ないことや、導入コストが高いこと、塗料の上塗りが難しいことなどのデメリットがあり、住宅の外壁材としては人気が低くなっています。

木質系サイディング

木質系サイディングは、木材をメインの材料とするものです。木材というといかにも脆弱な印象がありますが、木質系サイディングに使用される木材は、比較的耐久性の高いものです。また、長期的に形状の安定を保てる木材を選ぶため、住宅の外壁材として十分に機能します。木材ということで自然の温かみが感じられるため、自然系のデザインを重視したい人からは人気があります。

しかし、木材にはいくつか弱点(カビや腐食が懸念されるなど)があるため、日本全体のシェアとしては非常に小さいです。

塗装が必要なタイミングとは?

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塗装のメリットは、外観をデザインできることだけではありません。サイディングを保護するという点でもメリットがあります。しかし、塗装には経年劣化があり、雨風などのダメージを受ける中で劣化していきます。塗装の劣化が進めば、住まいの美観が損なわれるとともに、サイディングを保護する機能が失われていきます。そのため、塗装の劣化が進行してきた段階で塗り替えが必要になるのです。

そこで、塗装の劣化を示すサインについてご説明しましょう。

変色

変色とは、塗装の色が変わる現象です。外観に大きな変化が生じるため、一般の人にもわかりやすいサインです。変色は紫外線の影響などが原因で起こる現象であり、塗料の劣化を意味します。塗料の機能が落ちている状態であるため、塗り替えをおすすめします。

チョーキング

チョーキングとは、塗料における顔料が粉状になってしまう現象のことです。変色と同様に劣化のサインであるため、塗装工事による対応が必要でしょう。

チョーキング現象は一見わかりづらく、目視では判断しづらいです。確認方法としては、手で外壁を触ることです。手にチョークの粉のようなものがついていた場合は、チョーキング現象が起きていることになります。

塗装の費用は?工期はどれくらい?

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サイディング塗装の費用相場(外壁のみ)は、125㎡あたり60万円~120万円です。125㎡というのは、30坪の住宅における外壁部分の平均です。また、費用相場に開きがある理由は、塗料の種類が豊富にあるからです。比較的リーズナブルな塗料や、多機能タイプで高価な塗料などがあるため、必然的に費用相場にも開きが出ます。

また、サイディング塗装の工期は10日程度になります。ただし、天候や塗料の種類などによって左右されるため、2週間程度の工期になるケースもあります。

張り替えが必要なタイミングとは?

サイディングの機能は高いですが、どのような外壁材にも経年劣化はあります。10年程度で張り替えが必要になるケースが多く、仮に放置してしまうと雨漏りの発生リスクも高くなります。そこで、張り替えのサインについて見ていきましょう。

反りや浮き

サイディングの反りや浮きは、形状の変化を意味します。雨風などが要因となってサイディングの劣化が著しく進行した状態であるため、放置すべきではありません。雨漏りの発生を防ぐためにも、早い段階で張り替え工事を依頼しましょう。

ひび割れ

サイディングのひび割れも、張り替えのサインです。大きくひび割れた状態はリスクが高く、溝の部分から雨水が浸入する可能性があります。塗装のひび割れは塗り替えによって対応できますが、サイディング自体に大きなひび割れがある場合は、早急な張り替え工事をおすすめします。

張り替えの費用は?工期はどのくらい?

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サイディングを張り替える場合の費用は、1㎡あたり4,000円~9,000円です。30坪の住宅のサイディング全体を張り替える場合は、100万円を超えるケースも多いです。

また、工期は3週間程度が一般的です。既存サイディングの上に新たなサイディングを張るという重ね張りの場合は、やや工期が短くなります。

まとめ

ご説明した内容をまとめましょう。

 

・サイディングには窯業系のほか、金属系や樹脂系、木質系がある

・日本では窯業系と金属系が主流であり、多彩な機能を持っている

・塗装が必要なサインとして、変色やチョーキングがある

・塗装の費用相場は125㎡あたり60万円~110万円

・張り替えが必要なサインとして、反りや浮き、ひびわれがある

・サイディング張り替えの費用相場は1㎡あたり4,000円~9,000

 

サイディングは外壁材であり、機能性の高さが注目を集めています。ただ、種類によって機能が異なるため、比較検討した上でベストなサイディングを選びましょう。

また、どれだけ優れたサイディング材にも経年劣化はあり、外的要因によって段々と劣化していきます。塗装や張り替えの費用は一定かかりますが、メンテナンスを怠ると雨漏りが発生する可能性もあるため、早めの対応が必要です。ただ、塗装や張り替えの時期を正確に判断するのは難しいため、「そろそろかな」と感じたら一度現場調査を依頼しましょう。