ドア修理・交換 / 鍵修理・鍵交換

サムターン回し防止グッズやDIYのサムターン交換方法、対策時の注意点を解説

サムターン回しについて、このような疑問や悩みはありませんか?

「サムターン回しにはどんな手口がある?」

「サムターン回しの簡単な対策方法を知りたい」

「サムターンの交換はDIYでもできる?」

本記事では、サムターン回しの防止グッズやDIYでのサムターンの交換方法などについて詳しく解説します。

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まずはサムターン回しの手口をチェック!

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サムターン回しとは、ドアの外側からサムターン(鍵のつまみ部分)を不正に回して解錠する空き巣の侵入手段のひとつです。

ひと言で「サムターン回し」と言っても、以下のような種類があります。

ドアスコープを用いたサムターン回し玄関ドアについている覗き穴(ドアスコープ)を取り外してから特殊な工具を差し込みサムターンを回す手口です。
郵便受けを用いたサムターン回し玄関ドアの郵便受けをバールなどの工具でこじ開けてから手や針金などでサムターンを回す手口です。
電動ドリルを用いたサムターン回し電動ドリルで玄関ドアに穴を開け、穴から特殊な工具を差し込みサムターンを回す手口です。
ドアの隙間を利用したサムターン回しドアとドア枠の隙間に特殊な工具を差し込み、サムターンを回す手口です。

このように、サムターン回しにはいくつかの種類がありますが、どれも気づかれにくい手口となるため、しっかりとした防犯対策が求められます。

大きな音がなる電動ドリルを用いたサムターン回しの場合であっても、実際に電動ドリルを使用するのは長くても30秒程度ですので、空き巣に入られていることに近隣住民が気づかないことも珍しくありません。

簡単に設置できるサムターン回し防止グッズ

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簡単に設置できるサムターン回し防止グッズは以下のとおりです。

  • サムターンカバー
  • 目隠し版
  • ドアガード
  • ガードプレート
  • 補助錠
  • 防犯性の高いサムターン
  • センサーライト・防犯カメラ

それぞれの防犯グッズについて、詳しく紹介します。

①サムターンカバー

サムターンカバーは、サムターンの上に被せるプラスチック製のカバーです。

カバーを外さないとサムターンを回すことができないことからサムターン回しを防ぐことができます。

低価格で簡単に設置できますが、サムターン周辺にスペースが必要となるため、事前に設置できるかどうか確認することが大切です。

②目隠し版

目隠し版とは、郵便受けの外側に設置する板です。

サムターン回しに用いられる特殊な工具の侵入を防ぐことができます。

また、郵便受けから自宅のなかの状況を把握されることや覗き見を防止する効果もあります。

③ドアガード

ドアガードは、ドアとドア枠をチェーンなどで繋ぐことで解錠されてもドアをロックしてくれる防犯金具です。

玄関ドアに初期設置されていることが多いですが、鍵付きのドアガードといった防犯性の高い製品も販売されています。

ドアガードは玄関ドアに初期設置されていることも多いことから空き巣も対策している場合がありますが、進入までの時間稼ぎに効果があります。

ドアガードが設置されていても使用しないという方も多いですが、使用することをクセづけることが大切です。

④ガードプレート

ガードプレートはドアとドア枠のスキマを埋める防犯金具です。

デッドボルト部分にバールなどの金具が入らないようにできます。

また、鍵の構造を隠すことができるため、時間稼ぎになります。

⑤補助錠

補助錠を付けることで、単純に空き巣に入られにくいという防犯上の効果もあります。

また、補助錠がついているというだけで空き巣から狙われにくいという効果もあるため、室外から見ても補助錠が付いていることが分かるように設置するのもおすすめです。

⑥防犯性の高いサムターン

サムターンには、以下のようにサムターン回しに特化した防犯性能の高い種類があります。

サムターンの種類特徴
スイッチ式サムターンツマミを押しながらサムターンを回すことで解錠するタイプ。シンプルな構造ながらサムターン回しに効果的。
卵型サムターン卵形のサムターン。サムターン回しで使用される特殊器具や針金などが引っかかる部分がありません。
偏荷重式サムターンサムターンを回すときにつまみに均等に力を加えないと解錠しない構造。サムターン回しでは一点に力が加わるため、サムターン回しに効果的。
脱着式サムターンサムターン部分を着脱できるタイプ。施錠後にサムターンを取り外しておくことでサムターン回しに効果的。

防犯性の高いサムターンを設置することで、そもそもサムターン回しによる空き巣を防ぐことのできる効果の高い防犯対策です。

⑦センサーライト・防犯カメラ

玄関ドア周辺にセンサーライトや防犯カメラを設置することで、空き巣から”防犯対策をしっかりしている家”というイメージを持ってもらえるため、未然に被害を防げます。

集合住宅の場合は設置が難しいケースもありますが、設置できる場合は検討しましょう。

DIYでサムターンを交換することはできる?

DIYと工具セット
DIYと工具セット

サムターンの交換はドライバー1本で行うことができますが、防犯器具ということもあり、正しく設置・交換できないと防犯効果がまったくなくなってしまい、空き巣のリスクが高くなってしまうため、専門的な知識がない場合は専門業者に依頼することがおすすめです。

専門業者にサムターンの交換を依頼するときの費用相場は2万円〜4万円ほどですが、業者によっても作業費用は異なりますので、相見積もりをとってみるといいでしょう。

サムターン回し防止対策するときの注意点

サムターン回し防止対策するときの注意点は以下のとおりです。

  • サムターンカバーは溶かされる可能性がある
  • 複数の対策をしておく

それぞれの注意点について、詳しく解説します。

①サムターンカバーは溶かされる可能性がある

プラスチック製のサムターンカバーはバーナーなどで溶かされる可能性があります。

空き巣もサムターンカバーが付けられていることを想定しているため、バーナーを持っているケースが多く、耐火性のサムターンカバーを設置することが大切です。

②複数の対策をしておく

サムターン回防止のためには、どれか一つの防犯対策ではなく複数を組み合わせた対策が重要となります。

防犯対策においては時間を稼ぐことが大切となるため、空き巣に狙われても侵入までに時間がかかるような防犯対策を心がけましょう。

サムターン回し防止に関するよくある質問

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サムターン回し防止に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.どんな住宅がサムターン回しの被害に遭いやすいですか?

サムターン回しはどんな住宅においても発生しますが、特にマンションやアパートなどの集合住宅の4階以上においてサムターン回しは多発しています。

警視庁の調査によると、集合住宅の4階以上における空き巣の侵入口の61.5%は玄関となっているため、サムターン回しによる侵入が他に比べて多いのです。

また、集合住宅の3階以下においても46.7%と高い数値になっているため、集合住宅においてはサムターン回しへの防犯対策は必須と言えます。

一戸建て住宅において玄関からの侵入は20.2%と集合住宅に比べると少ないものの、しっかりとした防犯対策が求められます。

(参照:警視庁「手口で見る侵入犯罪の脅威」

まとめ

本記事では、サムターン回しの防止グッズやDIYでのサムターンの交換方法などについて詳しく解説しました。

サムターン回しは空き巣の侵入手口としては代表的ですので、しっかりとした対策が重要です。

ぜひ本記事を参考にしてサムターン回し防止の対策をしてみてください。