ドア修理・交換

ドアクローザーの仕組みとは?調整方法や自分で取替えるポイントについて

ドアクローザ―とは?

ドアクローザーとは、ドアの開閉を自動的に調整する装置です。ドアを開けると、ドアクローザーが作動して、ドアがゆっくりと閉まります。ドアクローザ―はドアの上部に取付けられていて、アームといわれる部材でドア枠と接合されています。

ドアクローザーは、主に以下の3つの役割を果たします。

  • ドアを自動的に閉める
  • ドアの閉まる速度を調整する
  • ドアの勢いによる音や衝撃を緩和する

ドアクローザーは、さまざまな場所で利用されています。主な設置場所としては、以下のようなものが挙げられます。

  • オフィスや店舗の入り口
  • 倉庫や工場の出入り口
  • 学校や病院の扉
  • 住宅の玄関や勝手口

ドアクローザーは、ドアの開け閉めをスムーズにし、安全性を高める便利な装置です。設置する際は、適切なタイプのドアクローザーを選ぶことが重要で、扉の大きさや重さに合わせて、適切な製品を選びましょう。

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ドアクローザ―の仕組み

ドアクローザーの本体内部には、バネと油が充填されています。ドアを開けると、バネが縮んで力を蓄えます。ドアから手を離すと、バネが元に戻ろうとする力によってドアが閉まります。

このとき、バネの力によってドアが急激に閉まるのを防ぐために、油が利用されています。油は、バネの力を緩やかに伝える働きをします。そのため、ドアはゆっくりと閉まります。

ドアクローザーの調整機能を利用して、ドアの閉まる速度や力を調節することができます。ドアの種類や設置場所に合わせて、適切な設定を行うことで、ドアの開け閉めをスムーズにし、安全性を高めることが可能となります。

ドアクローザーの具体的な効果としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ドアの勢いによる音や衝撃を緩和し、騒音を抑える
  • ドアやドア枠の劣化を防ぐ
  • ドアの開け閉めをスムーズにし、安全性を高める

ドアクローザーの機能一覧

ドアクローザーは以下の代表的な機能があります。

  • 速度調整機能
  • 一時ストップ機能
  • ラッチング機能
  • バックチェック機能

各機能について詳しく解説して行きます。

速度調整

ドアクローザーには速度調整機能があり、開閉の速度を変更できます。一般的には、調整ネジを操作することで速度を調整できます。ドアクローザ―本体の側面に調整ネジが設けられている機種をよく見かけます。ただし、本体によって調整方法やネジの位置が異なりますので、取扱説明書やメーカーのサイトを確認しましょう。また、速度調整ネジはほんの少しだけ動かしながら調整する事がポイントです。閉まる速度が速すぎると事故や故障の原因になるため、適切な速度に調整することが重要です。

一時ストップ

ドアクローザーの一時ストップ機能は、開いたドアを一定角度で止めることができる機能です。これにより、ドアを開けっ放しにする事が可能となります。出入りが多い場所や、荷物の搬入などに大変便利な機能です。一時ストップ機能を持つタイプのドアクローザーでは、アームの角度やストップ部分にネジで調整できます。ただし、適切な位置に調整する事でドアクローザ―で便利な使用が可能となります。

ラッチング機能

「ラッチング機能」とは、ドアが閉まる最終段階で作動する特別な機能です。具体的には、ドアが閉まる直前、つまりほぼ閉じた状態になると、このラッチング機能が働き、ドアをしっかりと閉め切るための最後の「押し」を加えます。

例えば、ドアを軽く押して閉める時、最初はゆっくりと閉まっていくけれど、最後の少しで急に閉まるのが早くなるのを感じたことはありませんか?これがラッチング機能によるものです。ドアがゆっくり閉まるのを防ぎ、最後の瞬間に確実に閉じるようにするため、この機能が重要なんです。

この機能のおかげで、ドアが半開きの状態になることを防ぎ、防風や防音、そしてエネルギー効率の面でも役立っています。また、ドアが完全に閉まることで、安全面でも重要な役割を果たしています。

バックチェック機能

ドアクローザーの「バックチェック機能」とは、ドアが開く速度を制御する機能です。これは、ドアが強風など意図せず勢いよく開かれるのを防ぎ、ドア本体が壁などに衝突する危険を防ぎドア本体やドアの中のガラス等を守ります。バックチェック機能が働くと、ドアがある一定の角度(約70°から85°の範囲)まで開くと、抵抗が増して開く速度が遅くなります。この機能により、ドアの開き方がコントロールされ、安全性が高まります。

ドアクローザ―でドアはなぜゆっくり閉まる?

ドアクローザ―の仕組みで説明した「バネの力」と「油圧の力」が大きく関係しています。ドアクローザーは内部に油圧シリンダーを持ち、ドアを開くと油が圧縮され、ドアを閉じる際には油の圧力が緩やかに戻ることでゆっくりと閉じる力が働きます。これにより、安全で静かな閉め方を実現しています。また、速度調整やラッチング機能によって、ドアの閉まる速度や閉じ方をコントロールすることができます。これらの機能が組み合わさることで、ドアの開閉がスムーズで快適なものとなります。

ドアクローザーの種類とは?

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ドアクローザーには代表的な2つの種類があります。

・スタンダード型

・パラレル型

詳しく見て行きましょう。

スタンダード型

ドアクローザーのアーム部分が、ドアの面に対して垂直になっているタイプで、ドアの開く側に取り付けられます。ドアが閉まった状態でアームの向きがドアに対して垂直となります。室内側の景観を損なうことなく設置することができる一方で、外部の環境の影響を受けやすく、ホコリや砂で汚れやすいというデメリットがあります。

パラレル型

ドアクローザーのアーム部分が、ドアの面に対して平行になるタイプで、ドアが開く側と反対側に設置される。閉扉状態でのアームの向きはドアと平行となります。パラレル型は、外気の影響を受けずホコリや砂がたまりにくいのがメリットです。最近の住宅や施設では7~8割はこのパラレル型が使用されています。

ドアクローザー故障の症状

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ドアクローザーも長年使用すると、色々な箇所に痛みが生じ、故障や劣化で正常な機能を失ってしまいます。そのため、ドアクローザーの症状を把握し、早めに対処することが大切です。

主な故障症状は以下の通りです。

ドアの閉まる速度が速い

ドアが最後まで閉まらない

ドアクローザー本体から油が漏れている

開閉時にギーギーと音が鳴る

それぞれの故障の症状について詳しく説明いたします。

ドアの閉まる速度が速い

ドアの閉まる速度が速い原因は、ドアクローザーの速度調整弁の調整不足や内部の油圧バランスの不具合によることが多いです。速度調整弁が過度に締められている、または内部の油圧が適切に維持されていないため、ドアが急速に閉まるようになります。調整ネジを回してコントロールする事ができますが、経年劣化で調整出来ない場合はドアクローザ―の交換が必要です。

ドアが最後まで閉まらない

ドアが最後まで閉まらない原因としては、ドアクローザーのラッチング機能の不具合が考えられます。ラッチング機能はドアを完全に閉めるための最終段階で作動する重要な機能です。この機能が正しく動作しないと、ドアが完全に閉まらず、わずかに開いた状態で止まってしまいます。原因としては、ラッチング速度の調整が不適切であるか、内部の油圧に問題がある可能性もあります。また、ドア本体が床に擦れていたり丁番の問題も影響する可能性があります。

ドアクローザ―の油漏れ

ドアクローザーの油漏れは、内部の油圧システムの損傷や経年劣化が原因で起こります。ドアクローザーの油が漏れると、ドアの開閉が不規則になったり、閉まる速度が不均一になることがあります。油漏れの主な兆候には、ドアクローザー本体や周辺に油が見られること、ドアの動きが重くなること、または異常な音がすることがあります。油漏れした場合、ドアクローザーを修理することはできません。そのため、ドアクローザーを新品に交換することが一般的です。

開閉時にギーギーと音が鳴る

ドアクローザーが原因で開閉時にギーギーと音が鳴る主な原因は、内部の摩耗や潤滑(グリス)不足です。長期間の使用により、ドアクローザー内部の部品が摩耗し、適切な潤滑が行われなくなると、不快な音が発生します。また、ドアクローザーの取り付けが不適切で、部品が正しい位置にない場合も、音の原因になります。ドアクローザ―以外の丁番などによる異音のケースもありますので注意深く原因を特定する事が大切です。

自分でできるドアクローザ―の交換方法

ドアクローザ―の故障について説明いたしました。次は自分でできるドアクローザ―の交換方法について見ていきたいと思います。

ドアクローザ―はホームセンターやネットで販売されているので誰でも入手する事が可能です。

「でも、メーカーや品番が合わない取替できないのでは?」と思われている方もいらっしゃる事とはおもいますが、RYOBI製の取替え用ドアクローザ―を活用すれば多くのドアクローザ―の取替が可能です。

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出典:RYOBI

ドアクローザ―の交換手順

ドアクローザー交換の手順は以下のとおりです。

1. まず、古いドアクローザーのアームを外しましょう。ネジを緩めてアームを取り外します。

2. 次に、古いドアクローザー本体のネジを外し、本体を取り外します。

3. 新しいドアクローザーを元の位置に合わせて設置し、ネジで固定します。

4. アームを新しいドアクローザーに取り付け、適切な角度に調整しましょう。

5. 速度調整ネジを使い、開閉速度を調整します。

6. 最後に、動作確認を行い、問題がないかをチェックします。

※RYOBI製のドアクローザーなら取替え方法の詳しい説明書も同封されているのでDIYでも可能かと思います。

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※上記は私どもが現場で使用している実物のRYOBI製ドアクローザ―です。こんな感じで梱包されているんだな~と参考にして頂ければと思います。

ドアクローザー寿命について

一般的な寿命の目安

ドアクローザーの平均的な寿命は約10年から20年とされています。しかし、この数値は使用環境や頻度によって大きく異なります。例えば、頻繁に使用される公共施設のドアクローザーは、家庭内で使用されるものより早く摩耗する可能性があります。

使用回数と寿命

ドアクローザーの寿命は、使用回数にも関連しています。一部の製品では、JIS規格で最低5万回の開閉テストをクリアしています。しかし、実際には多くのドアクローザーがそれをはるかに上回る回数、例えば20万回以上の使用に耐えることがあります。

寿命の兆候

ドアクローザーが寿命に近づいている兆候には、以下のようなものがあります。

  • 開閉時に異音(「ガチガチ」といった音)が発生する。
  • ドアが適切に閉まらない、または開閉速度に異常が生じる。
  • ドアクローザー本体から油が漏れる。

まとめ

この記事では、ドアクローザーの仕組みや機能、自分で取替える方法から寿命について、ドアクローザ―を網羅的に解説しました。普段はあまり馴染みのないドアククローザーですが、故障が発生するとそのままには出来ない重要な設備でもあります。本誌を参考にドアクローザ―の理解を深めて頂ければと思います。