網戸の張替え方をご存知でしょうか?
蒸し暑くなり、蚊や蠅が増える季節になると、俄然必要になってくるのが「網戸」です。
ところが1年ぶりに使う時に限って、穴や糸切れができています。
網戸を使えるようにするには「網戸の張替え」をする必要があります。
では、網戸は一体どうやって張替えれば良いのでしょうか。
今回は、網戸とは何か・網戸があると期待できるメリット・網戸の張替えに必要なアイテム・網戸の張替え方の4点についてわかりやすくご紹介します。
<e-業者で見つかる!横浜市南区の 「サッシ屋(サッシ修理、戸車交換、網戸作成・取付)」業者さん>
網戸とは何か?
網戸とは、防虫網を張った建具のことです。
防虫網とは網目が1mm前後の虫除け用のネットのことです。
建具とは開口部(この場合窓のこと)に設置された稼働ができる枠のことです。
網戸の起原とアルミサッシへの導入について
網戸とは、いつごろ、だれが、どんなきっかけで使うようになったのでしょうか?
こちらでは網戸の起原・国内初の合成繊維製の防虫網の開発に成功・アルミサッシへの導入の3点について詳しくご紹介します。
網戸の起原とは?
網戸の起原は「蚊帳(かや)」です。
日本で初めて蚊帳が使われたのは西暦390年頃になります。
初めて蚊帳を使った人は、第15代天皇の応神天皇(おうじんてんのう)です。
きっかけは応神天皇が播磨の国(現在の兵庫県南部)の巡幸途中に「賀野の里(かやのさと)」で、御殿を築造し、蚊帳を張ったことが網戸のそもそもの起原といわれています。
蚊帳とは、虫の侵入を防ぐために天井から吊るされた虫除けネットのことです。
国内初の合成繊維製の防虫網の開発に成功!
現在の網戸の原型ができたのは昭和に入ってからだといわれています。
その後、昭和30年頃垣内商事が、国内初の合成繊維製の防虫網の開発に成功したことから、いよいよ網戸が一般にも行きわたるようになります。
ただし、この頃はまだアルミサッシはできてはいませんでした。
アルミサッシへの導入!
現在のようにアルミサッシが市場に出回るようになったのは昭和35〜40年頃です。
その後アルミサッシに防虫網が導入されて、ついに「防虫網付きのアルミサッシ」が開発されます。
防虫網付きのアルミサッシは防虫性の高さ、利便性の良さ、価格の安さから、一気に日本の住宅の窓に広がっていきました。
網戸の特徴とは?
網戸には、次の4つの特徴があります。
・一般的に網戸は、窓サッシの外側に1台づつ設置される
・現在の網戸に使われている素材は、フレーム(枠)はアルミニウム合金、網は耐候性ポリプロピレン(プラスチック樹脂)が一般的
・網戸は、新築時だけでなく、後付けもできる
・網戸の張替えは、4~5年に一度くらいが目安である
網戸の目的とは?
網戸には、次の3つの目的があります。
・屋外からの蚊・蠅・害虫・ヤモリ・鳥・害獣の侵入を防ぐため
・室内の換気や風通しを良くするため
・屋外からの花粉・黄砂・ホコリの侵入を防ぐため
網戸の網の材質とは?
こちらでは網戸の網の材質についてご紹介します。
網戸の素材は、一般的には「ポリプロピレン(PP)」か「グラスファイバー」のどちらかがよく使われています。
それぞれ詳しくご紹介します。
ポリプロピレン(PP)とは?
ポリプロピレンとは、プラスチック樹脂と耐候材を混ぜて造られた合成樹脂のことです。
ビニールひも・DVDケースなどの素材に使われています。
ポリプロピレン製の網のメリットは価格が安いことで、デメリットは熱やほつれに弱いことです。
グラスファイバーとは?
グラスファイバーとは、内部はガラス素材を原料にして、外部を塩化ビニールで包んだ繊維のことです。
サーフボード・テントなどの素材に使われています。
グラスファイバー製の網のメリットは耐熱性・耐久性が高いことで、デメリットは価格が高いことです。
網戸のメッシュ数とは?
網戸のメッシュ数とは、1インチ(25.4mm)当たりの糸の数のことです。
メッシュ数が高くなるほど網目のサイズが小さくなり、メッシュ数が低くなるほど網目のサイズは大きくなります。
機能的には、メッシュ数が高くなるほど、より小さな虫を寄せ付けません。
30メッシュ > 18メッシュ |
また、メッシュ数が高くなるほど、使われている糸の数が増えるので、比例して価格も高くなります。
網戸には、主に次のメッシュ数が使われています。
・18メッシュ ・20メッシュ ・24メッシュ ・30メッシュ |
網戸の設置が向いている場所とは?
網戸の設置が向いている場所は次の場所です。
・掃き出し窓 ・腰高窓 ・ひじ掛け窓 ・玄関 ・勝手口 |
住宅の1階は、蚊や蠅などが入りやすいので、網戸の設置は特におすすめです。
網戸があると期待できるメリットとは?
網戸があると、どんなメリットがあるのでしょうか?
こちらでは網戸があると期待できるメリットについてお伝えします。
・虫除けができる
・外の新鮮な空気を常に取り入れることができる
・息苦しがなくなる
・網目を小さくすることで花粉・黄砂・ホコリなどを遮断してくれる
・外の気配を感じられる
などがあります。
網戸の張替えに必要なアイテムとは?
網戸の網は、機械を使わずに人の手で張替えることができます。
実際、いくつかのアイテムがあれば張替えられます。
では、どんなアイテムがあれば張替えられるのでしょうか。
こちらでは網戸を張替える時に必要なアイテムについてお伝えします。
・張替え用の網 ・ハサミ ・カッター ・押さえローラー ・押さえゴム ・クリップ ・マイナスドライバー ・ブラシ ・その他 |
網戸の張替え方とは?
実は網戸は、住宅のオーナー自らが張替えることができる建具です。
やってみると意外に簡単にできます。
初めての張替えでも約30分程度、器用な人であれば約10分程度で張替えることができます。
では、網戸の張替えはどうすればよいのでしょうか。
こちらでは網戸の張替え方について、初心者にもわかりやすくご紹介します。
1.張替える網戸を用意する
住宅の網戸の中で、穴が開いていたり、ほつれがある網戸を用意してください。
2.網戸から網を留めているゴムを外す
マイナスドライバーを使って、枠周りで網を留めているゴムを全て外します。
3.網戸の溝掃除をする
コムが留まっていた溝には、ホコリや汚れが溜まっています。
ブラシを使って、溝からホコリや汚れを取り除ききれいに掃除をします。
4.網戸のサイズに網をカットする
張替え用の網を、網戸に合わせて、ハサミを使って若干広めにカットします。
5.網を仮止めする
網をクリップを使って、枠に仮止めします。
6.網押さえゴムを溝に取り付ける
網押さえゴムを押さえローラーを使って、溝の中に押し込み取り付けます。
7.網の「たるみ」を修正する
網押さえゴムを溝に取り付けると「たるみ」がでます。
「たるみ」を修正して、網を「ピン!」と張ります。
8.余分な網をカットする
網が「ピン!」と張ったら、余分な網をカッターでカットします。
9.最終確認
目視で、網戸を確認して問題がなければ完了です。
まとめ
今回は、網戸とは何か・網戸があると期待できるメリット・網戸の張替えに必要なアイテム・網戸の張替え方の4点についてご紹介しました。
網戸を1年ぶりに確認すると、穴や糸切れなどができていることがあります。
当然、そのままでは網戸の効果を発揮することができません。
できれば、網戸の張替えをおすすめします。
もし、現在網戸の張替えでお悩みであれば、ぜひ1度網戸の専門業者にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。