ドア修理・交換

勝手口に内窓を設置するメリットや注意点、補助金について詳しく解説

勝手口に内窓を設置したいと考える方も増えていますが、どのようなメリットがあるのか具体的には理解していないという方も多いのではないでしょうか。

また、勝手口に内窓を設置したいけれど、費用面からなかなか手を出せないという方も多いでしょう。

実は、2024年3月から環境省が勝手口の内窓も対象に含めた補助金の申請を開始していますので、まさに今がチャンスなのです。

本記事では、勝手口に内窓を設置するメリットや注意点、活用できる補助金について詳しく解説します。

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勝手口に内窓を設置するメリット

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勝手口に内窓を設置するメリットは以下の通りです。

  • 断熱性能が高くなる
  • 結露が発生にしくくなる
  • 防音性能が高くなる
  • 防犯対策にもなる

それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。

1.断熱性能が高くなる

一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会の調査によると、室内の熱の出入りのほとんどが開口部である窓から行われているため、窓付近の断熱性能を高めることで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。

内窓を設置するだけでも断熱性能が高くなりますが、使用する窓ガラスと複層ガラスなどの断熱性の高いガラスに変えることで、さらに断熱性能を高めることができます。

2.結露が発生にしくくなる

内窓を設置することで、外窓と内窓の間には空気層が生まれるため、結露が発生しにくくなります。

そもそも結露は、室外と室内の寒暖差によって発生するため、内窓を設置して窓を二重にすることで寒暖差を少なくできることや、冷気の侵入を防ぐことで結露を発生しにくくできるのです。

3.防音性能が高くなる

内窓を設置することで単純に窓が2枚になるため、それだけ防音性能が高くなります。

防音性能が高くなることで、室内からの音漏れが発生しにくくなることはもちろん、外からの騒音が侵入しにくくもなります。

4.防犯対策にもなる

人目がつきにくい場所に設置されることの多い勝手口は空き巣の侵入経路に使用されることも多いですが、内窓を設置することで空き巣の侵入を防ぐことができます。

勝手口は玄関ドアのように防犯性の高い鍵が使用されていないことも多いですが、内窓を設置することで空き巣が侵入するまでに時間がかかるため、万が一空き巣に勝手口を狙われたとしても侵入を防ぐことができるのです。

「財団法人都市防犯研究センター」が元泥棒を対象に侵入を諦める時間について調査をおこなったデータによると、泥棒が空き巣を試みてから侵入を諦めるまでの時間が「2分以内」が17%ほど、「2分〜5分以内」が51%となっているため、5分間は侵入を許さないことが大切になります。

勝手口に内窓を設置するときの注意点

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勝手口に内窓を設置するときの注意点は以下の通りです。

  • キッチンのスペースが狭くなる可能性がある
  • 開閉に手間がかかる
  • 掃除が面倒になる
  • コストがかかる

それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。

1.キッチンのスペースが狭くなる可能性がある

内窓は室内側に窓を設置することになるため、数10cmほどではありますが部屋が狭く感じてしまうことがあります。

なかでも、そもそものスペースが限られているキッチンにおいては狭くなるだけではなく圧迫感を感じてしまうこともあるでしょう。

2.開閉に手間がかかる

勝手口は換気のときに開けることも多いですが、内窓と外窓の2枚の窓を開ける必要があるため、慣れないうちは開閉に手間がかかると感じてしまうでしょう。

3.掃除が面倒になる

内窓を設置することで2枚のドアを掃除しなくてはいけないことはもちろん、内窓と外窓のスキマも掃除する必要があります。

スキマは小さなスペースとなっているため、細い棒状のお掃除グッズを用意する必要があるでしょう。

4.コストがかかる

当然ですが、内窓を設置するときにはコストが発生します。

勝手口の内窓の設置費用は、種類や大きさにもよりますが10万円〜30万円ほどと言われており、決して安い値段ではありません。

しかし、内窓の設置は環境にも優しいと言われているため、環境省が専用の補助金を用意しています。

勝手口に内窓を設置したいと考えている方は、ぜひ補助金についてチェックしてみてください。

勝手口の内窓設置には補助金で費用の負担を軽減できる

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環境省によって行われている「先進的窓リノベ2024事業」を活用することで、勝手口の内窓設置にかかる費用を最大112,000円負担してもらうことができます。

また、勝手口の内窓設置意外にも、ガラス交換や外窓交換、ドア交換などにも対応できるため、内窓の設置を検討している方は合わせてほかの部分の交換についても補助金が支給されるかどうかを確認するといいでしょう。

補助金の上限は1住宅あたり200万円となっていますので、対象になる場合はかなりのコスト削減につながるでしょう。

2024年4月17日現在、補助金の申請額は全体の2%となっており、まだまだ予算には余裕がありますので、今から準備しても十分間に合います。

詳しい条件などに関しては「先進的窓リノベ2024事業」の公式ホームページを確認してみてください。

「先進的窓リノベ2024事業」における内窓設置の概要

「先進的窓リノベ2024事業」における内窓設置の概要は以下の通りです。

”本事業における「内窓設置」とは、既存窓の内側に新たに内窓を新設する、または既存の内窓を取り除き新たな内窓に交換する工事をいいます。

ただし、外皮部分に位置する開口面から屋内側へ50cm以内に平行に設置するものに限ります。

開口面とは外窓(複数のサッシで構成された出窓を含む)やドアを設置するために外壁に空けられた開口に対して、周囲の壁面を延長してできる面をいいます。”(引用:環境省 先進的窓リノベ2024事業「【補足資料】出窓の取り付け部に設置する内窓の取り扱いについて」

そのため、一般的な勝手口の内窓であれば問題ありませんが、出窓や特殊な形状をした勝手口の場合は補助金の対象とならない場合もあるため注意が必要です。

まとめ

本記事では、勝手口に内窓を設置するメリットや注意点、活用できる補助金について詳しく解説しました。

勝手口に内窓を設置するメリットと注意点を以下の表にまとめました。

メリット注意点
断熱性能が高くなる結露が発生にしくくなる防音性能が高くなる防犯対策にもなるキッチンのスペースが狭くなる可能性がある開閉に手間がかかる掃除が面倒になるコストがかかる

勝手口に内窓を設置すると、断熱性能や防音性能が高くなるだけではなく、防犯対策にも効果がありますが、コストの面がネックになって内窓を設置できないという方も多いです。

そのような方は、最近始まったばかりの「先進的窓リノベ2024事業」という補助金を活用することで、費用を抑える、もしくは全額負担してもらえる状況で勝手口に内窓を設置することができます。

ぜひ本記事を参考にして、勝手口に内窓を設置してみてください。