網戸

網戸の白い卵はカメムシの卵って本当?発生原因や対処法、予防方法などを解説

網戸をふと見ると、小さなビーズのようなものが付着しているのに気が付くことがあります。10個以上の塊になっているケースが多く、初めて見ると驚く方も多いのではないでしょうか。

こちらはカメムシの卵である可能性が高く、放っておくと孵化してしまいます。とはいえ、直接触れるのは抵抗があるため、どのように対処すべきかわからないものでしょう。

そこで今回は、カメムシの卵の特徴について解説したうえで、対処法や予防方法などを解説します。

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カメムシの卵とは

カメムシは身を守るために強烈な臭いを発することから、不快害虫として知られています。住宅のわずかな隙間から室内に入り込むことも多く、室内側の網戸に卵を産み付けられて孵化すると、家中がカメムシだらけになるため注意しなければなりません。

では、カメムシの卵を見つけるためにも、産卵時期やどのような場所に産むのかなどを見ていきましょう。

カメムシの産卵時期

春の訪れとともに繁殖活動を開始し、5月下旬から8月中旬にかけて産卵のピークを迎えます。

産卵時期になると、1匹で最大100個の卵を産みます。卵は乳白色や茶色といった色があり、種類によって異が異なります。また、孵化までのスピードが早いという特徴があり、約1〜2週間で孵化します。さらに、孵化した幼虫は1ヵ月足らずで成虫になります。

このように、繁殖スピードが早く、なおかつ卵を一か所に密集させて産むため、一度見逃すと短期間で大量に増殖するリスクがあるのです。

カメムシが卵を産む場所

カメムシが産卵する場所はさまざまですが、なかでも網戸を好む傾向があります。

網戸は卵が安定して付着しやすく、屋根に守られていることから雨や風で飛ばされるリスクが少ないからです。また、人の住環境に近いところに産むことで、野生動物などに狙われにくくなるというメリットもあります。

なお、カメムシは網戸だけでなく、衣服も産卵場所として選びやすいので注意が必要です。カメムシは白い物体や光に引き寄せられる性質を持つため、屋外に干している白いTシャツや下着に集まりやすいからです。

さらに、ベランダや庭で干されている洗濯物は、太陽の光があたって暖かく、カメムシが好みやすい条件が揃っています。

そのため、産卵時期は網戸と洗濯物を入念にチェックすることが大切です。洗濯物は一時的に室内干しにするなど、対策を行うのもよいでしょう。

網戸にカメムシの卵を見つけたときの対処法

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カメムシの卵は孵化までのスピードが早いため、放置するのではなく、早めに対処することが大切です。

では、網戸にカメムシの卵を産み付けられていたら、どのように対処すべきなのか見ていきましょう。

ガムテープで取り除く

ガムテープを使って対処するのが方法の一つです。

まずはガムテープの粘着面を卵に直接当て、軽く押し付けます。その後、ゆっくりとテープを剥がすことで、卵を網戸から取り除けます。その際、卵を潰さないように軽い力で行いましょう。

火であぶる

ガムテープを挟んでも卵に触れたくない、できるだけ距離を保って対処したいという方は、火であぶるのがおすすめです。

小さなガスバーナーやライターを使用して、卵に直接炎を当てます。

ただし、こちらの方法は網戸や周囲の素材を一緒に燃やしてしまわないよう注意が必要です。また、燃えた卵が落ちて引火しないよう、水を用意してから作業するようにしてください。

カメムシの卵の予防方法

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カメムシの卵を孵化前に対処するのは大切ですが、そもそも産み付けられないように予防しておくことでリスクを軽減できます。ここでは、予防方法について解説します。

殺虫剤を使用する

簡単にできる予防方法の一つは、殺虫剤を使用することです。

とくに、カメムシ専用の殺虫剤は効果が期待できます。成虫が活発に活動する秋ごろや、産卵期にあたる5月下旬から8月中旬にかけて、見つけたら殺虫剤で対処しましょう。

成虫の数を減らすことで、卵を産み付けられるリスクを軽減できます。

ただし、子どもやペットのいる家庭は、成分の安全性も考慮して選ぶようにしてください。

忌避剤を使用する

カメムシを寄せ付けないためには、忌避剤の使用も有効な方法です。

忌避剤とは、特定の虫が嫌う成分が含まれている製品のことであり、ドラッグストアやホームセンターではカメムシ用の忌避剤が販売されています。玄関やベランダなど、対策をしたい場所に設置してください。

なお、忌避剤は1~2ヶ月程度の効果機関があるため、一定期間が過ぎたら買い替えるようにしましょう。なお、忌避剤は化学成分のものと天然成分のものがあり、状況に応じて選ぶことをおすすめします。

ハッカ油スプレーを撒く

カメムシはハーブ・ミント系の香りが苦手であるため、ハッカ油スプレーを撒いておくと忌避剤と同等の効果を得られます。

ハッカ油10滴に対し、水100mlで薄めてスプレーボトルに入れ、網戸などの侵入しやすい場所や卵を産み付けやすい場所に散布することで予防効果が期待できます。

また、ハッカ油は天然由来の成分であるため、人やペットにとって安全であることも魅力です。

洗濯物を部屋干しにする

カメムシは白い物に集まる傾向があるため、洗濯物を屋外に干す際は注意が必要です。

そのため、活動が活発な時期は、白い衣服だけでも室内干しに切り替えるのがおすすめです。室内に洗濯物を干すスペースがない場合は、取り込む前にカメムシの卵が付いていないか確認するよう習慣づけましょう。

まとめ

今回は、網戸に付着しているカメムシの卵について解説しました。

カメムシは5月下旬から8月中旬にかけて産卵のピークを迎え、孵化から成虫になるまでのスピードが早いため、網戸や衣服に卵が付着しているのを見つけたら早めに対処することが大切です。

今回紹介した、ガムテープやガスバーナーを使う方法で、卵を見つけたら処分するようにしてください。また、そもそも卵を産み付けられないようにすることも有効な対策となるため、忌避剤やハッカ油を使ってカメムシが近寄りにくいようにするのもおすすめです。