玄関の出入口が引き戸の住宅にお住いの方で、玄関にも網戸を取付けされたいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。業者に問い合わせても「あ~網戸のレールがないんじゃ取付は難しいですねー」この様にお断りされて事もあるとお聞きします。当社では網戸取付工事を行っており、その経験上、玄関引き戸に網戸を設置できる可能性は非常に高いです。
玄関引き戸の状態にもよりますがパネル網戸かプリーツ網戸で対応出来るものと思われます。本日は、そんな玄関引き戸の後付け網戸について掘り下げて説明したいと思います。
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玄関引き戸に後付け網戸を取付ける!
早速ですが、玄関引き戸はイメージ的に少し古い昭和の住宅と感じる方も多いと思います。実は筆者である私の自宅も玄関は引き戸タイプです。今から16年前の2006年に新築しましたが三協アルミ製の玄関となっています。この玄関には元々網戸が取付けられていましたので私個人的には玄関引き戸の網戸に困る事は無かったですが、サッシや建具の施工を行っていると案外、玄関引き戸に網戸が取付けられてなく、お困りの方が多い事に気付きました。
これらの住宅は私の自宅よりもかなり以前に建築されているケースが多く、概ね30年~40年前の建物と言う事も珍しくありません。
この様な住宅に後付け取付け出来る網戸は2種類、パネル網戸とプリーツ網戸です。
後付けパネル網戸
パネルとは、住宅でごく一般的に使用されている上記写真の様な網戸の事です。四方のアルミ枠で組み立てられており、内部にビニール製の網が張られています。商品によっては中桟と言われる桟(さん)が四方枠の真中に入っています。サッシメーカー(LIXIL、Ykkap、三協アルミなど)純正の網戸もあれば、地場のサッシ二次メーカーが作製する網戸もあります。もっと身近な所ではホームセンターで販売されているパネル網戸もあります。
パネル網戸を取付ける為には網戸専用のレールがないと取付ができません。その為、後付けパネル網戸の取付を業者に依頼すると、玄関引き戸の室内側サッシ上下に、網戸用のレールを取付けてパネル網戸を建て付ける事になります。
玄関後付けパネル網戸のメリット・デメリット
メリットとしては比較的安価で取付が出来ると言う点です。目安の金額とはなりますが、
網戸専用レールの取付費用・・・8,000円~15,000円
新規網戸建付け・・・15,000円~22,000円
合計・・・23,000円~37,000円
このあたりが後付けパネル網戸の設置相場となります。
デメリットと思われる事は特にないですが、玄関引き戸に召し合わせ錠がある場合、網戸が召し合わせ錠のツマミと被ってしまいツマミの施錠解錠がやりづらくなる可能性があります。
プリーツ網戸やロール網戸
もともと網戸の設置概念がない時代という背景もあり、玄関引き戸まわりに網戸レールが取付けられない。または、パネル網戸だと隙間が発生して網戸の機能を十分に発揮できないと言う現場もあります。その時にはプリーツ網戸やロール網戸と言われる横引きの後付け網戸を設置する事になります。
片引きの玄関ドアであれば室内側に3方の囲いを造作して、横引き網戸であるプリーツ網戸やロール網戸を取付ける事が可能です。2枚建ての玄関引き戸の場合は、召し合わせ部分、中央に方立を設け横引き網戸を設置して行きます。
玄関後付けプリーツ網戸のメリット・デメリット
メリットとしては、ほぼどの様な玄関にも取付が出来る事です。見かけさえ気にしなければ3方額縁を持ち出して取付すればよいのでどうにか取付けはできると思います。
一方、デメリットとして、ちょっと邪魔だと感じるかもしれません。特にシーズンオフで網戸を使用しない時は玄関も使用しずらく取り外したいと思うかもしれません。実際にLIXIL製の”しまえるんですα”という商品(プリーツ網戸)はシーズンオフに取り外せる仕様になっています。
玄関ドアや片引き引き戸であればプリーツ網戸を取り外してスッキリする事も出来ます。ただ、2枚引き違いの場合で方立を設けている状態では方立を取り外すは現実的に難易度が高いのでご注意下さい。
まとめ
本日は、玄関引き戸に網戸を取付ける事は可能か?このテーマについて説明をいたしました。結果としては可能で、方法は2通りありました。網戸専用の後付けレールを取付けてパネル網戸と設置する方法と、プリーツ網戸やロール網戸等の横引き網戸を取付けする方法です。予算的な事もあるかとは思いますので業者に見積りに来てもらって検討しては如何でしょうか?