ドア修理・交換

ドアクローザーの油漏れを放置するとどうなる?賃貸住宅に住んでいますけど・・・。

ドアクローザーって言葉を聞いた事がありますか?

上の写真の様なドア本体に取付けられている設備の事です。実はこの設備からベタベタとした油の様な液体が漏れ出す事があります。ドアクローザーから漏れだしていると分からない方は、

最初「あれ?なんだコレ?」と意味も分からずにドアが汚れているので雑巾やティッシュ拭き取って終わる方もいらっしゃいます。数日後にまた同じような感じでベタベタと油の様な液体が「え?こわ!」と原因をネット検索されるのではないでしょうか?

ドアクローザーから油が漏れだすのはドアクローザーの寿命を意味します。対策を講じなければなりませんが賃貸住宅にお住いの方など「まッ自分の家でもないし、取り敢えずドアの調子も悪くないのでこのまま放置の方向でしばらく様子を見よう」この判断は少々危険です。

本日は、ドアクローザーの油漏れを放置したらどうなるのか?賃貸住宅にお住いの方にも是非読んで頂きたい内容になっています。

よろしいでしょうか?

それでは参りましょう。

ドアクローザーの修理交換業者は<e-業者>から複数の業者が探せます。例えば神奈川県(横浜市)の方はこちらから検索してみて下さいね!

ドアクローザーの油漏れを放置しているとどうなる?

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ドアクローザーの本体から漏れだしている液体はドアクローザー本体に溜められているオイルです。ドアクローザーの役割はドアの閉まるスピード調整となります。スピードをゆっくり閉める様に油圧方式で内部コントロールしています。オイルが漏れだす原因は、経年劣化などでオイル貯蔵スペースに亀裂や隙間が発生してしまう事が大半だとされています。

一度漏れ出したオイルを止める事は現実的に困難で、微量ながら少しづつ貯蔵されたオイルは漏れ続ける事になります。ドアクローザーの油漏れを放置していると、スピード調整の為のオイルが減少しますので機能不全となり、ドアクローザーの役割であるスピードコントロールが効かなくなり、ドアが勢いよく閉まるなどの不具合が発生する事になります。

賃貸住宅なので対応しなくても自分に責任はないのでは?

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賃貸住宅にお住いの方には善管注意義務という責任を負う事になります。これは賃貸住宅にお住いの方の殆どにあてはまりますが、善管注意義務を分かりやすく表現すると、「賃貸で借りている部屋は自分の物ではないけど、自分の物と同じかそれ以上の気持ちで慎重に注意を払って使ってね!」と言うニュアンスの意味合いになります。

善管注意義務 は、民法400条の【特定物引渡しの場合の注意義務】と言う項目に該当しますので、万が一ドアクローザーの油漏れを放置した結果、「あなたこれ、いつから知ってました?あなたが教えてくれなかった為、ドアが経年劣化以上に汚くなってしまい、ドアを取替えないと、次の入居者を迎え入れる事が出来なくなったじゃない!責任とって、ドアの交換費用を一部負担して下さい。」この様なトラブルに巻き込まれないとも限りません。

ドアクローザ―の油漏れさえ、速やかに管理会社等に報告していれば、全く問題がなかったものの放置をすると退去時やドアの修理が必要となった時点で指摘される恐れがあります。

賃貸住宅でも、設備の不具合を対応しないといけませんのでご注意下さい。

賃貸に住んでいる場合、ドアクローザーの修理は誰がする?

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ドアクローザーの油漏れを放置される方の中には、入居者である自分が費用の負担をしなければならなくなる事に懸念を感じて、管理会社等に言いそびれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

特別な契約を交わしていなければ原則設備の不具合は建物のオーナー(賃貸人)が負う事が一般的です。ドアクローザーを意図的に壊したのであれば話は変わってきますが、経年劣化による油漏れでは、入居者が修理費用の負担をするケースは殆どないと思います。

ドアクローザーの寿命と修理費用

賃貸住宅以外にお住いの方は、自費でドアクローザーの修理が必要となってきますので、その修理費用について説明いたしますね。

まず、ドアクローザーの寿命は使用頻度に大きく関わって来ます。ドアの開け閉めが多いとそれだけ寿命は短くなる傾向にあります。一般的には10年~15年程度で故障が起きても不思議ではありません。もちろん長持ちをするドアクローザーもあり20年~30年で初めてドアクローザーが故障したと仰る方もいらっしゃいますが、使用されている場所が勝手口ドアなどで、あまり頻繁にドアの開閉がなされない箇所であるケースも多い様です。

ドアクローザーの油漏れイコールドアクローザーの取替となります。

油の継ぎ足しや内部を開けてドアクローザーの修理は出来ないものとお考え下さい。

ドアクローザーの修理費用は15,000円~30,000円になる事が多い様です。よほど特殊なドアクローザでない限り30,000円以上になる事はあまりありません。ドアクローザー本体部材代が、8,000円~12,000円程度で、あとは交換作業費用や諸経費がかかります。ただし、ドアクローザーの取付を行うドア本体側やドア枠側に特別な処置を行わなければならない場合はこの限りではありません。

例えばネジ穴が広がっており再利用出来ないケースや、破損していて取付する部分から修理が必要な場合などです。詳しくは修理店にご相談下さい。

まとめ

いかがでしたか?ドアクローザーの油(オイル)漏れが発生した時放置しても大丈夫なのか?について説明いたしました。自分の持ち家であれば油ベタベタでも誰からも文句を言われる事はありませんが、賃貸住宅にお住いの方は、本文でも示しましたが、後々面倒な事にもなりかねませんので、管理会社等に早めの報告をお勧めします。