ドア修理・交換

勝手口ドアの採風(通風)タイプのメリットとデメリットについて

戸建て住宅には当然の様に台所部分に勝手口にドアが設置されています。ファミリータイプのマンションでも外のバルコニーと台所繋がっており、勝手口から出入り出来る事も珍しくありません。従来の勝手口ドアは台所から外にゴミ出しをしたり洗濯物を干したりと単なる出入口としての用途しかありませんでしたが、最近では採風(通風)タイプの勝手口ドアが多く採用される様になり、勝手口ドアの交換を行う時もリフォーム用商品として採風(通風)タイプの商品もラインナップされています

そこで本日は勝手口ドア交換を検討されている方に向けて、勝手口ドアを採風(通風)タイプにするメリットデメリットについて考えて行きたいと思います。

よろしいでしょうか?それでは行きましょう!

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勝手口ドアの採風タイプと通風タイプって何が違うの?

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まずは、言葉についてしっかり押さえておきたいと思います。採風(さいふう)と通風(つうふう)という言葉が当記事でも出て来ていますが、何が違うのでしょうか?

採風とは風を室内に入れる事です。

通風とは風(空気)を通す事です。

ま~おおまかには同じ意味です。外の空気、つまり外気を室内に入れる、または室内の空気を外に逃がし風通しを良くする意味を表しています。そして、当記事では、あえて2つのワードを使用していますが、これはサッシメーカーがその様に表現しているからです。概ね下記の様なすみ分けで使用されています。

LIXILと三協アルミ製の換気の出来る勝手口ドアや玄関ドアには「採風ドア」「採風タイプ」など採風が採用されており、YKKapの換気の出来るドアは「通風ドア」や「通風タイプ」と表現されています。

したがって採風タイプと通風タイプは同じ意味を持つドアだけど、メーカーにより呼び方が違うのだな。

この様に認識頂いて問題ないと思います。

採風(通風)勝手口ドアのメリット

採風(通風)勝手口ドアのメリット

まずは、メリットについて考えていきましょう。

換気が出来る

なんといっても一番のメリットは勝手口ドア(台所付近)から換気が簡単に出来る様になります。住宅の造りにもよりますが、リビングの窓や玄関ドアとの導線により家全体に新鮮な空気を入れ空気の入れ替えも容易に出来る様になります。ジメジメした梅雨の時期の晴天日和や、春秋に大活躍します。

明かりを多く取り込める

従来の勝手口ドアのタイプにもよりますが、採風(通風)タイプのドアはドア本体の多くがガラス面になっています。ドア全体で光を取り込む事が出来ますので今まで明かりを取り込む事の出来なかったドアからのリフォームであれば家の中がかなり明るくなった印象になります。

断熱性の高い商品を採用できる

ご予算にもよりますが、従来の勝手口ドアと比べて断熱性能の高いドアを採用する事が可能です。アルミ部分とガラス部分を高断熱仕様にすれば冷暖房の効きもかなり変わってくると思われます。そもそも台所近く、または勝手口ドアが設置されている場所は冷暖房設備の効き目が薄い事が多いです。住環境の改善繋がります。

防犯性能が高い

開閉できる上げ下げ窓がドア本体に組み込まれているので防犯性は低下するのでは?とお考えの方もいらっしゃると思いますが、リフォーム用採風(通風)ドアは上げ下げ窓の部分に網戸付きの格子を採用する事が出来ます。また錠もダブルロック仕様に出来、さらにガラスも防犯性の高い商品が選択出来ます。そのため従来の勝手口ドアよりもかなり強固なドアへ取替する事が可能となるのです。

採風(通風)勝手口ドアのデメリット

採風(通風)勝手口ドアのデメリット

続いては、デメリットについて考えて行きます。良い所もあれば悪い所もありますのでこの点も十分に考慮して総合的に検討して行きましょう。

汚れやすくなる

換気の為に上げ下げ窓を開ける事になりますが、網戸が取付けられているとは言え砂ぼこり系の汚れが室内に入る可能性があります。もちろん勝手口ドアが設置されている外の環境によりますが、実は筆者の自宅は県道側にドアがあり、春先など気候の良い時に数日上げ下げ窓を開けますが、気付かない内に砂ぼこりでザラザラする事があります。細目に開け閉めすれば良いのでしょうが無頓着に放置しているとこの様な結果を招きますのでご注意下さい。

メンテナンスコストがかかる

設置から10年~20年を経過して行くとメンテナンスコストが必要となる可能性が高まります。まずは、網戸の張り替え、ドアクローザーの故障、上げ下げ窓部分の経年劣化などです。上げ下げ窓以外でももちろんメンテナンスコストは必要ですが、上げ下げ窓部分の歯車やプーリーと言われる部品は採風(通風)タイプ以外のドアでは内蔵されていませんのでその部分の故障リスクはデメリットといえます。

リフォーム費用が高額になる事も

やはり何と言っても採風(通風)の為に上げ下げ窓がドアに組み込まれているタイプよりも、換気機能がないドアの方がコスト的には安く納まります。また、断熱性能や防犯性能を高めれば高めるほどコストがかかってくるのは当たり前といえば至極当然です。この辺りの予算の掛け方により採風(通風)タイプのドアにする事はデメリットと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

まとめ

本日は、勝手口ドア採風(通風)タイプについて、そのメリット、デメリットを考えて行きました。実際に使用している筆者としましては、換気が出来る事は大変なメリットです。台所の裏の脱衣所に取り付けられいますが、このドアで換気が出来なければ風通しが悪くジメジメ状態だろうなと思います。「勝手口ドアを開けておけば換気もできるじゃん。」と思われる方もいらっしゃる一方で、やはりドアを閉めたまま換気が出来る事のメリットは大きいと個人的には思います。