窓リフォーム

【結論】窓のプチプチ効果なしは誤解!断熱・結露対策を徹底解説

この記事のポイント

  • 窓のプチプチは一定の効果がある
  • プチプチの火災リスクとは?
  • プチプチが購入できるお店
  • 正しいプチプチの貼り方
  • 窓のプチプチは効果なしとされる誤解と理由
  • 窓に貼るプチプチのメリット・デメリットおさらい
  • プチプチの代用品にはどの様なものがある?
  • 網入りガラスには注意が必要

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窓のプチプチとは?

プチプチは、一般的な呼称であり、正式には「気泡緩衝材(ポリエチレン気泡緩衝材)」と呼ばれます。この素材は、ポリエチレンシート間に多数の気泡を配置した緩衝保護材です。さまざまなメーカーが気泡緩衝材を製造していますが、「プチプチ」という名称は川上産業株式会社の登録商標となっています。


断熱効果は実際にあるのか?

プチプチの断熱効果を評価するために、その物理的特性を理解することが重要です。プチプチには無数の小さな空気の層が含まれており、これが熱の伝導を効率的に阻止します。具体的には、空気は熱の良い絶縁体として機能し、これがプチプチの断熱性能を高める主要因です。実際の使用例では、窓や壁にプチプチを貼ることで、エアコンの使用量を大幅に減らし、年間で約数千~1万円程度の節約を実現したケースがあります。こうした事例は、プチプチがコスト効果の高い断熱材であることを示しています。

火事のリスク – 安全性は保証されているか?

プチプチの安全性を考慮する際、火災のリスクも気になる所です。窓のプチプチと火災の因果関係を調べて見ましたが、”これぞ”という資料を見つける事はできませんでした。太陽光でビニール製のプチプチが燃焼するイメージはつきにくいですが、虫眼鏡で黒い紙に太陽光を当て続けると発火する様な「収れん火災」もありますので注意は必要です。一方で、業務用途には難燃性のプチプチも市販されており、これらはより高い安全基準を満たしています。このような難燃性プチプチは、火災のリスクを最小限に抑えることができるため、検討されるのもよいでしょう。

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出典:川上産業株式会社

カビ問題 – 湿気による影響と対策

プチプチのカビ問題に対処するには、適切な施工とメンテナンスが必要です。プチプチの凹凸部分に隙間を設けることで、空気の循環を促し、結露のリスクを減らすことができます。さらに、プチプチの下に吸水性の高い素材、例えば新聞紙を敷くことで、結露による水分を効率的に吸収し、カビの発生を抑制することが可能です。これらの対策は、プチプチの断熱効果を維持しつつ、カビのリスクを軽減する効果的な方法です。

カーテン代わりにも活用

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窓用プチプチをカーテン代わりに使用すと、外からの視界を遮りながら断熱効果を得る事が可能となります。一石二鳥ですね。前述したように、プチプチは空気の層を利用して熱伝導を防ぐため、特に冬季には室内の暖かさを保持するのに効果的です。さらに、プライバシー保護としての役割も果たします。ただし、プチプチの外観は一般的なカーテンと比較して劣るため、見た目を重視する場合は慎重に選ぶ必要があります。また、日差しを遮る効果があるため、室内が暗くなる可能性も考慮する必要があります。

プチプチはどこに売っている?


プチプチを購入する場所については、利便性やコストに応じて様々な選択肢があります。手軽に入手したい場合は地元のホームセンターや100円ショップが便利ですが、特定のサイズや大量購入を希望する場合はオンラインストアが適しています。これらの店舗では、サイズや厚みの異なるプチプチを選択でき、価格も幅広い範囲で提供されています。ニーズに合わせた最適な購入先を選ぶことで、効率的な断熱対策が可能になります。

  1. ホームセンター:
    • 大手ホームセンターでは、様々なサイズや種類のプチプチが販売されています。価格はサイズや厚みによって異なりますが、一般的には数百円から数千円の範囲です。
  2. 100円ショップ(ダイソー等):
    • ダイソーのような100円ショップでも、小規模ながらプチプチを購入することが可能です。ここでは、比較的小さいサイズが100円(税別)で手に入ります。
  3. オンラインストア(Amazon、楽天等):
    • Amazonや楽天などのオンラインショップでもプチプチを購入できます。ここでは、大きなロールのものや特殊な種類のプチプチも見つかります。価格はサイトや製品によって異なりますが、幅広い選択肢があります。

プチプチの正しい窓への貼り方

  1. サイズの測定とカット:
    • まず、窓のサイズを測定します。プチプチは窓より少し大きめにカットすることが重要です。これにより、隙間なく窓を覆うことができます。
  2. 窓の清掃:
    • 窓をきれいにしておくことで、プチプチがしっかりと貼り付き、剥がれにくくなります。雑巾や窓用クリーナーで窓を拭いてください。
  3. プチプチの貼り付け:
    • プチプチの凹凸のある面をガラス側に向けて貼り付けます。外からの冷気⇒空気層⇒プチプチという順序で、断熱性能を最大限に発揮させます。
  4. 固定:
    • プチプチを窓枠に沿って、マスキングテープや養生テープを使って固定します。これにより、隙間からの冷気の侵入を防ぎます。
  5. 隙間のチェックと修正:
    • 貼り付けた後、隙間がないか確認し、必要に応じて修正します。隙間があると断熱効果が低下するため、注意が必要です。

この手順でプチプチを正しく貼り付けることで、断熱効果を最大限に引き出すことができます。

窓のプチプチに関する効果の誤解と理由

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断熱性能の誤解

プチプチに関する一般的な誤解は、その断熱効果がほとんどないというものです。しかし、プチプチの空気層は熱伝導を効果的に阻止し、特に冬季の室内温度維持に大きな役割を果たします。実際に、プチプチを正しく窓に貼ることで、室内の熱損失を約20%程度削減することも可能といわれます。

誤解される理由

プチプチが効果的な断熱材として認識されない主な理由は、その不適切な使用法にありそうです。プチプチが正しい方法で窓に貼られないと、期待される断熱効果が得られず、結露やカビの問題を引き起こすことがあります。正確な貼り方が行われないことで、断熱効果が十分に発揮されず、「効果がない」との誤解が生じるのです。

夏季における効果

断熱性を高めたい季節は冬だとお考えの方も多くいらっしゃるでしょう。寒さ対策としては断然冬場の活用がおすすめです。一方、夏の暑い季節にエアコンの効きが悪いとお困りの方にもプチプチは大変効果の高いアイテムなのです。熱伝導率の低いプチプチは、夏の強い日射しによる室内の温度上昇を抑え、冷房効果の向上に効果の期待がもてます。実際、ダイソーの防カビ断熱プチプチシートを用いた事例では、プチプチを窓に貼ることで、夏の冷房効果が明らかに高まり、室内温度の上昇を抑制することが確認されています。このように、プチプチは冷房の効率を向上させることで、電気代の削減にも役立ちます。

窓の下部だけに貼る効果とは?

窓の下部にのみプチプチを貼る方法は、特に隙間風対策として効果に期待がもてます。通常窓の下部は戸車が設置されており、換気の意味もあり僅かに隙間がありのが標準です。プチプチを窓の下部に貼り付ける事で、窓下部からの冷気流入を防ぎつつ、上部の視界を確保します。例えば、住宅の場合、窓の下部約30cmにプチプチを貼ることで、冷気の侵入を抑える事も可能です。

窓 プチプチ剥がし方

プチプチを剥がす際には、特に粘着面の扱いに注意が必要です。損傷や残留物を避けるために、次のようなステップを踏むことが推奨されます。まず、プチプチの端をゆっくりと持ち上げます。次に、ヘアドライヤーを使用して粘着部分を温め、粘着力を弱めることが有効です。これにより、プチプチは容易に剥がれ、剥がれ残しも少なくなります。剥がした後の清掃として、窓ガラス専用のクリーナーで丁寧に拭き取ると良いでしょう。

メリット・デメリットおさらい

プチプチを窓に貼るメリット

プチプチを窓に貼ることには、断熱効果以外にも多くのメリットがあります。一つの大きな利点は、結露防止です。プチプチは、窓ガラスと室内の温度差を緩和し、結露の形成を抑制します。さらに、プチプチは透明性を保ちながらも、外からの視線を遮ることができるため、プライバシー保護にも効果的です。部屋の内部が外から見えにくくなることで、特に都市部の住宅においてプライバシーの向上が期待できます。

  • 断熱効果
  • 結露対策
  • プライバシー向上の期待

プチプチを窓に貼るデメリット

プチプチを窓に貼る最大のデメリットは、その外観です。凸凹した形状は、特にデザインを重視する空間では、美観を損ねる可能性があります。また、正確に貼り付けない場合、隙間が発生し結露を招くリスクがあります。これは特に湿度の高い地域や季節において、カビの発生に繋がる恐れがあるため、取り付け時の注意が必要です。プチプチの取り付けには、見た目と機能性のバランスを考慮することが重要です。

  • 窓の美観を損なう
  • 誤った貼り方をすると悪影響のリスクが高まる

代用品にはどの様なものがある?

プチプチの代用品として、様々な素材が利用されています。これらの素材は、プチプチと同様に断熱効果を提供する一方で、それぞれ独自の特性と利点があります。断熱シートは特化した断熱性能を提供し、アルミフォイルは熱反射に優れています。また、発泡スチロールパネルは軽量で断熱効果が高いことが特徴です。これらの代用品を理解し活用することで、住宅やオフィスの断熱効果を高め、快適な室内環境を実現することができます。詳しく見て行きましょう。

断熱シートの使用と効果

断熱シートは、特に断熱性能に優れており、プチプチよりも高度な保温・保冷効果を提供します。これらのシートは、素材が特殊で、熱の伝達をより効率的に防ぐ設計になっています。例えば、一般的な断熱シートは、窓一枚あたりの熱損失を削減することができます。価格はサイズや材質によって異なり、小さいもので数百円から、大きいものでは数千円程度が相場です。

アルミフォイルの断熱効果

アルミフォイルは熱反射効果に優れており、低コストで断熱対策を施す際の代替品として人気です。熱を反射する性質により、夏は日射熱を遮断し、冬は室内の暖かさを保持します。スーパーマーケットや100円ショップで容易に手に入るため、気軽に試すことができます。一般的には、数メートルのアルミフォイルが数百円で購入可能です。

発泡スチロールパネルの活用

発泡スチロールパネルは、その軽量かつ断熱性に優れた特性から、プチプチの代用として使用されます。特に、厚みのある発泡スチロールは、高い断熱効果を発揮し、冬の寒さや夏の暑さを効果的に防ぎます。ホームセンターで様々なサイズが販売されており、小さいパネルは数百円、大きなサイズのものでも数千円程度で購入できます。

これらの代用品は、プチプチと比較して異なる特性を持ち、使用する際はその特性とコストを考慮して選択することが重要です。

網入りガラスには注意が必要

網入りガラスにフィルムなどを貼り付ける事で、ガラス内部のワイヤーが膨張してガラスの破損に繋がる事があります。熱割れといわれる症状です。断熱材やシート類は網入りガラスに密着すると、ガラス内部の温度が不均一になり、熱割れのリスクが増加することがあります。特に、アルミフォイルのような熱を反射する材料は、ガラスの特定部分に熱を集中させる可能性があり、熱割れを引き起こすリスクが高まります。そのため、網入りガラスに断熱材や反射シートを使用する場合は、特に慎重な取り扱いが必要です。

まとめ

いかがでしたか?窓のプチプチについてその効果や誤解、さらにはメリット・デメリットなど包括的に説明いたしました。窓の寒さや、暑さ対策をよりリーズナブルに行いたい方は本誌を参考にプチプチをご検討されて下さい。