引き戸の玄関ドアについて、このような悩みはありませんか?
「引き戸の玄関ドアは防犯性が低い?」
「引き戸の玄関ドアを狙った空き巣の侵入手口は?」
「引き戸の玄関ドアにできる防犯対策は?」
警視庁によると、空き巣(侵入窃盗)の認知件数は平成15年から減少傾向にあるものの、令和4年には36,588件の空き巣が認知されているなど、現在でも多くの空き巣被害が発生しています。
その中でも戸建住宅の認知件数が33.0%と最多となっているため、一般住宅こそ防犯対策が必要となります。(参照:警視庁「データで見る侵入窃盗の脅威」)
なかでも、空き巣から狙われやすいと言われている引き戸タイプの玄関ドアを使用している住宅にお住まいの方は要注意です。
そこで本記事では、引き戸の玄関ドアの防犯性や空き巣の侵入手口、防犯対策などについて詳しく解説します。
住宅の防犯対策を見直したいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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引き戸の玄関ドアは防犯性が低いのか?
結論から申し上げますと、一般的な住宅で多く使用されている「開き戸」に比べると「引き戸」は防犯性が低いと言われています。
最新式の引き戸は防犯対策がしっかりとされているため、空き巣に狙われることは少ないですが、古いタイプの引き戸は空き巣に狙われやすくなってしまうのです。
とはいえ、古いタイプの引き戸であっても簡単に侵入を許さないような防犯対策をすることで空き巣から狙われにくくすることもできるため、しっかりとした対策が必要といえます。
引き戸の玄関ドアに必要な防犯対策の基準
防犯対策の基準としては、5分以上空き巣が侵入できないような対策をする必要があります。
というのも、「公益社団法人 日本防犯設備協会」によると、元泥棒が侵入を諦める時間について調査をおこなったデータでは、泥棒が空き巣を試みてから侵入を諦めるまでの時間が「2分以内」が17%ほど、「2分〜5分以内」が51%ほどとなっているからです。
このように、古いタイプの引き戸でもしっかりとした防犯対策をすることで5分間の侵入を防ぐことができるため、空き巣を未然に防ぐことができます。
引き戸の玄関ドアを狙った空き巣の侵入手口とは
引き戸の玄関ドアを狙った空き巣の侵入手口は以下の通りです。
- ピッキング
- サムターン回し
- こじ開けられる
- ガラス破り
それぞれの侵入手口について、以下で詳しく解説します。
ピッキング
ピッキングとは、”ピック”と呼ばれる専門用ぐを鍵穴に差し込むことで、鍵を破壊することなく開錠する方法です。
防犯性能の高い鍵の場合はピッキングができないもしくは時間がかかるため空き巣に狙われにくいですが、防犯性の低い鍵が使われている場合は数十秒で開けられてしまう場合もあります。
引き戸の玄関ドアに使用されている鍵が古いタイプの場合は防犯性が低い可能性が高いため、早急に防犯性の高い鍵に取り替えることがおすすめです。
サムターン回し
サムターン回しとは、玄関の内側に針金状の特殊工具を差し込むことで内側から鍵を開錠する方法です。
サムターン付近に穴を開けるという手口以外にも、玄関ドアのスキマか針金状の特殊工具を差し込んだりすることでも解錠されてしまいます。
引き戸は開き戸に比べて気密性が低い製品が多いため、小さなスキマが生じやすく、サムターン回しの対象になることもあります。
こじ開けられる
古いタイプの引き戸にはスキマが空いていることが多いですが、そのスキマを利用して引き戸をこじ開けられてしまうことがあります。
仮に引き戸の玄関ドアのこじ開けに失敗したとしても、非常に強い力が加わるため、玄関ドア全体を修理する必要が出てきてしまいます。
そのため、古い引き戸の場合は空き巣に狙われないように最新式の引き戸に交換するなどの対策が必要です。
ガラス破り
引き戸は開き戸に比べてガラスの面積が広いことも多いですが、防犯性の低いガラスが使用されている場合は簡単に破られてしまい侵入されてしまいます。
古いタイプの引き戸の玄関ドアに使用されているガラスは防犯ガラスではないこともあるため、今の空き巣においては簡単に破られてしまうでしょう。
そのため、防犯性能の高いことを証明する「CPマーク」が付いている窓ガラスに変更することもオススメです。
引き戸の玄関ドアにできる防犯対策
引き戸の玄関ドアにできる防犯対策は以下の通りです。
- 最新の玄関ドアに買い換える
- 防犯ガラスを設置する
- 鍵を二重にする
- センサーライトや防犯カメラを設置する
それぞれの防犯対策について、以下で詳しく解説します。
最新の玄関ドアに買い換える
最新の玄関ドアはどれも防犯性能が高いため、古い引き戸タイプの玄関ドアを使用している場合は買い替えを検討することもおすすめです。
防犯ガラスを設置する
引き戸に使用されているガラスが防犯ガラスではない場合は、「CPマーク」のついた防犯ガラスに付け替えるだけでも防犯性が格段にアップします。
また、「CPマーク」は防犯性の高さを証明しているマークであるため、マークがついているだけで空き巣から狙われにくくなるでしょう。
鍵を二重にする
引き戸に使用されている鍵が古いタイプの場合は防犯性が低い可能性があるため、最新式の鍵に付け替えるとともに二重に鍵をつけることで防犯性を高めることができます。
二重にすることで、解錠作業を2回繰り返す必要があるため、空き巣が侵入するまでの時間を稼ぐことができるのです。
また、鍵を交換する場合はディンブルキーやマグネットタンブラーキー、ロータリーディスクシリンダーキーなどの防犯性の高い鍵を選ぶといいでしょう。
センサーライトや防犯カメラを設置する
防犯対策の一環として、センサーライトや防犯カメラを設置して、そもそも空き巣に玄関を狙わせないための対策も有効です。
空き巣からしてもわざわざセンサーライトや防犯カメラが設置されている住宅を狙うメリットは少ないため、未然に防ぐことができます。
まとめ
本記事では、引き戸の玄関ドアの防犯性や空き巣の侵入手口、防犯対策などについて詳しく解説しました。
引き戸タイプの玄関ドアは開き戸タイプに比べると防犯性が低く空き巣に狙われてしまうことも多いですが、しっかりとした防犯対策をしていることをアピールすることで空き巣に狙われにくくすることもあります。
しかし、古いタイプ引き戸の玄関ドアの場合、古いというだけで空き巣に狙われてしまうケースがあることも事実ですので、鍵を最新式に取り替えるだけでは不十分になってしまうこともあるのです。
そのため、古い引き戸タイプの玄関ドアが設置されている住宅にお住まいの方は、最新式の引き戸に変えるもしくは防犯性能の高い開き戸に変更するなどの対策をすると安心して過ごすことができるでしょう。
ぜひ本記事を参考にして、住宅の防犯設備を整えてみてください。