引戸タイプの玄関では「鍵がスムーズに閉まらなくなる」と言うトラブルが発生する事があります。そのトラブルは最初「なんだか鍵のかかりが悪いな~」と言う感じで違和感を覚える所から始まって、次第と鍵をロックする度にガリガリとした感覚で鍵がスムーズに閉まらなくなります。最終的には鍵のつまみが下に降りなくなり、一旦降してしまうと今度はロックを解除する為につまみを上げる事も一苦労、という症状に発展します。自然と直る事は無いので、玄関引戸の鍵がスムーズに閉まらない時は早めに修理を進めて下さい。鍵の業者に来てもらうか自分で修理を行うか。
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玄関引き戸の鍵が閉まりにくい原因
玄関引き戸の鍵が閉まりにくい原因は主に3つです。項目ごとに原因と修理方法を解説します。
原因1.錠の部分と錠受けの位置がズレてしまった
最も多いのは、錠の部分と錠を受ける部分がズレてしまった事により鍵のかかりが悪くなる事です。上記の写真は錠の部分ですが、つまみを下ろす事で錠が飛び出し錠受けにすっぽりハマります。この事で引き戸の鍵がかかるのですが、錠の位置と錠受けの位置がズレると、すっぽりとハマらなくなり、鍵のかかりが悪い状態となります。
錠と錠受けの位置を調整する方法
内側から見た写真です。つまみを下ろしても鍵のかかりが悪い時は、錠と錠受けの位置が合ってない可能性が高いと説明しました。そしてそれを調整する方法ですが、写真で示したネジを少し緩めると”つまみ”を含めた全体が動きますので、動かしながら、つまみを下ろす作業を行い、スッポリ錠がかかる位置を探します。小刻みにつまみを下ろす動作を繰り返しながら位置を調整するのがポイントです。スッポリ錠がかかるポイントが見つかったらその位置でネジを固定し調整完了です。
原因2.錠の滑りが悪くなった
次に考えられるのは錠の滑りが悪くなった事により、つまみがスムーズに下りなくなると言う現象です。使用年数によっても異なりますが15年を経過すると錠の表面にほこりや錆がうっすらと付いて来ますのでどうしても新品の様な滑りをしなくなります。この場合の解決方法はとても簡単です。
錠の滑りが悪い時の修理方法
ホームセンターに行くとシリコンスプレー(潤滑剤)が売られていると思いますので、潤滑剤を錠と錠受けに少量噴霧します。錠のつまみを上げ下げしながら再度少量噴霧し、施錠してみて下さい。スッポリハマった感じにはなりまっせんか?
原因3.引戸の戸車が劣化、破損した事により錠の位置が変わった
こちらの原因も可能性としては高いです。ただし素人の方が修理するのは難易度が少々高く、余計に状況が悪化する可能性もあります。出来れば業者に来て頂き修理をして頂く事をお勧めします。ただ注意点として戸車の修理は鍵屋さんではなくサッシ屋さんの仕事になりますので鍵屋さんに修理に来てもらっても原因が戸車の場合「対応出来ない」と言われるケースもありますのでご留意下さい。ただ、戸車の劣化なのか、鍵の不具合なのか判断がつかないと思いますので、どちらも対応して頂けるか事前に電話で確認した方がよいかもしれませんね。
引戸は下に戸車と言う部品が取付けられており、引き戸を横に引く度に戸車がクルクルと回って抵抗なく引戸が動く構造です。戸車はプラスチック製のステンレス製で作られていますが、車そのものが破損したり、車を支える部分が破損してしまう事があります。引き戸の一番下でバランスを保っている部品なのでこの戸車が破損すれば当然、引き戸の位置が変わってきます。引き戸の位置が変われば錠と錠受けの位置もズレますので鍵の閉まりが悪くなるという症状を発症させるのです。
戸車の劣化・破損の修理方法
戸車が劣化や破損してしまった場合は原則戸車交換となります。
一旦引き戸をレールから取外し、現在取付られている戸車を確認、メーカーや品番が分かれば同じ物を取り寄せて交換すれば良いですが、メーカー品番が分からないケースも多くその場合は、各寸法を出して、地道に調べて行くしかありません。もしそれでも見つからない時は汎用品の戸車が取付可能か検討します。汎用品とはある程度の引戸サッシの戸車交換が出来る様に設計されている部材でメーカー品番問わず、適合条件が合致すれば取替可能です。戸車を交換したら次に鍵の位置を合わせる調整作業が必要です。戸車は高さ調整出来ますので高さを調整して錠と錠受けの位置を合わせて行きます。
まとめ
本日は玄関引き戸の鍵がスムーズに閉まらない時の原因と修理方法についてまとめました。大方3つの原因が考えられそれぞれ修理方法も異なります。その中でも戸車交換は難易度が高いので余程経験がある方以外は業者にお願いした方がスムーズに解決出来ると思われます。もし戸車交換にもチャレンジされたい方へのアドバイスとして2名以上で行う方が良いです。引き戸を何度も外したり建て付けたりする事になるので体力的にも一人ではキツイですし、戸車交換作業も作業台があれば別ですが、引き戸を横に建てかけながら作業を行う必要があるので一人では少々大変かと思います。参考にしていた開ければ幸いです。