本記事では、玄関ドアの鍵交換を依頼するときの費用についてご説明します。
玄関ドアの鍵は、住まいのセキュリティを確保する上で重要なものです。しかし、鍵が壊れてしまうケースや、古いタイプで防犯性が低いというケースは多くあります。
鍵交換は業者に依頼できますが、「どの業者に依頼すればいいの?」「費用はどのくらいかかるの?」などの疑問を持つ人も多いでしょう。
そこで今回は、鍵交換の費用相場をご説明します。鍵の種類に応じた費用も見ていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
玄関ドアの鍵交換はどこに依頼すべき?
鍵交換を依頼する場合、「鍵交換の専門業者」と「便利屋」が選択肢になります。建築を手がけたハウスメーカーに連絡する手段もありますが、その場合はハウスメーカーが鍵交換の業者を手配する形になり、仲介手数料を取られる可能性があります。したがって、最初から専門業者に依頼したほうがいいでしょう。
◎鍵交換の専門業者
鍵交換を専門に手がける業者です。通称「鍵屋」と言われており、鍵の種類や交換方法を知り尽くしたエキスパートです。壊れた鍵から同じ種類の鍵に交換する工事や、別の種類の鍵に交換する工事にも対応してくれます。
ただし、鍵屋によってサービス内容が異なるため、事前に問い合わせるなどして確認しておきましょう。
◎便利屋
日常生活の「困った」を解決する業者です。買い物代行や部屋の掃除、引越しの手伝いを含む多くのサービスを提供しています。鍵交換に対応する便利屋もあり、リーズナブルな費用で依頼できるケースが多いです。
しかし、便利屋は鍵交換のエキスパートではなく、対応できることも限られます。広く浅くが便利屋の基本であるため、難度の高い作業をともなう場合は対応してくれないかもしれません。
玄関ドアの鍵交換費用について
費用が決まる仕組みを解説!
玄関ドアの鍵交換費用は、部品代と工賃によって決まります。部品代には、シリンダーあるいは錠前の費用が含まれます。工賃は作業の内容によって決まるため、錠前全体ではなくシリンダーのみを交換する場合は、その分費用も安くなります。
具体的な工賃の相場は、シリンダーのみを交換する場合で10,000円~15,000円程度です。また、錠前全体を交換する場合は15,000円~20,000円程度が相場になります。
ただし、遠方の業者に依頼する場合は、出張費がプラスでかかる可能性があります。また、深夜や早朝の時間帯に交換をしてもらう場合も、費用が割高になる可能性があります。
部品費用の相場を種類別にご紹介します!
玄関ドアの鍵交換をする場合の部品代は、部品の種類によって異なります。そこで、錠前の費用相場を種類別にご紹介しましょう。別の種類の鍵に変えたい人のために、錠前の特徴も簡単にご紹介します。
◎インテグラル錠
インテグラル錠の費用相場は、5,000円~15,000円程度になります。
やや古いタイプの錠前であり、ドアノブの中心に鍵穴があることが特徴です。トイレやお風呂など、屋内に取り付けられるケースが多いです。防犯性の観点ではとても脆弱であり、最近の住宅の玄関ドアに採用されることはありません。そのため、玄関ドアについている場合は、別タイプの鍵に交換することをおすすめします。
◎プッシュプル錠
プッシュプル錠の相場は、15,000円から70,000円程度になります。
プッシュプルハンドルという縦長のハンドルであることが特徴です。とても開けやすく、操作性が良いというメリットがあります。また、気圧差によってドアが開きづらくなることを防いでくれるため、使い勝手がいいです。多くの玄関ドアの鍵として採用されており、一般的な認知度も高くなっています。
◎引き違い戸錠
引き違い戸錠の相場は、2,500円~25,000円程度になります。
引戸などに使われる錠前であり、昔からあるタイプです。引き戸の中心で施錠するタイプや、両側で施錠するタイプなど、いくつか種類があります。防犯上は脆弱というイメージがありますが、優れた防犯性を持つ引き違い戸錠は多くあります。
◎シリンダー箱錠
シリンダー箱錠の相場は、3,000円~25,000円程度になります。
箱型ケースの中に錠機能があるというタイプです。簡単な作りに見えますが、少々特殊な構造であり、こじ開けるのは簡単ではありません。したがって、防犯性が高い錠前として評価されています。一般的には玄関などに採用されるケースが多いです。
◎電気錠
電気錠の相場は、20,000円~120,000円程度になります。
電気で作動する錠前であり、キーレスタイプであることが一般的です。開錠方法にはいろいろなものがあり、リモコン式やカード式の、暗証番号式のほか、指紋認証式もあります。選択肢が広く、防犯性の面でも優れていることがメリットですが、停電時には機能しなくなるというデメリットがあります。また、停電が起きた際に電気錠が施錠するタイプの場合は、外部からキーで開けるか、内部からサムターンで開けるなどの方法を取ることになります。
電気錠の費用相場に開きがある理由は、システムの種類が幅広くあるからです。中には相場を大幅に超える電気錠も存在しています。
自分で鍵交換を行う場合のリスクについて
玄関ドアの鍵交換は、自分で行うことも可能です。業者に依頼する場合は部品代+工賃がかかりますが、自分で交換する場合は部品代のみとなります。作業道具がない場合は新たに購入する必要がありますが、それでも業者に依頼するよりはリーズナブルに交換できます。
しかし、自分で作業する場合にはリスクがあるため、具体的にご説明しましょう。
製品・部品を間違えてしまうリスク
交換に必要な部品と別規格の部品を購入してしまった場合、作業を進めることはできません。少々サイズが大きいくらいであれば、やすりで削ることで対応できるケースもありますが、それでもサイズを適切に調整するのは簡単ではありません。購入ミスによって新たに部品を購入する場合は、その分費用がかさんでしまい、時間もかかることになります。
作業でミスをしてしまうリスク
玄関ドアの鍵交換では、長い手順を踏む必要があります。錠前の種類によって手順が異なるため、確かな知識がなければ失敗してしまうでしょう。また、交換作業において扱う部品はさまざまあり、小さな部品を扱う場合は途中で紛失してしまうリスクがあります。ドアの内部に紛れ込んでしまうと大変であるため、知識や技術の乏しい人が錠前ごと交換するのは簡単ではありません。
鍵交換は業者に任せるのがおすすめ!
鍵交換を自分で行う方法もありますが、部品の購入や正確な作業が必要なことを考えると負担が大きいため、プロの業者に任せることをおすすめします。確かに作業費用は発生しますが、経験豊富なプロであればスピーディーに交換作業を進めてくれます。リーズナブルな作業費用で請け負う業者も多いため、相見積もりを取るなどして費用負担の軽減を図ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
ご説明したように、鍵交換にかかる費用は鍵の種類によって異なります。また、シリンダーのみを交換するのか、錠前ごと交換するかによって費用が大きく変わります。
防犯性の高い鍵に交換することはできますが、電子錠などに交換する場合は高い費用が懸念されます。電子錠以外にも防犯性の高いタイプは多く存在するため、いろいろな鍵の特徴・交換費用を踏まえた上で決めてみてはいかがでしょうか。