マンションにお住いの方で、「長年使用しているうちに窓サッシの動きも悪くなったりそろそろサッシの修理か交換を考える時期かしら？」
この様にお考えの方も少ないくないと思います。サッシ屋さんに相談すればすぐに解決！実はこの様に簡単にいかないのがマンションのサッシなのです。
本日はマンションにお住いの方向けにマンションサッシの修理交換を考える上で知っておきたい知識について解説して行きます。
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分譲マンションでも窓サッシは共有部分なのでサッシ交換は管理組合の許可が必要
まず、知っておいて欲しい一番基本の考え方です。
あなたが購入したマンションのお部屋は管理組合という組織と大きく関わっています。専有部分、共有部分と言う言葉を聞いたことのある方もいらっしゃると思います。
専有部分・・・あなたのお部屋の中はすべて専有部分となります。
共有部分・・・自分が所有していると思っている部分も実は共有部分という事もあります。
バルコニー、玄関扉、インターフォン、窓ガラス、窓サッシ、専用庭、パイプスペースこの様な部分は共有部分や専用使用部分になっている事が一般的です。
その為、防犯上の理由で玄関扉を勝手に二重ロックにした場合など、管理組合から元に戻すように原状回復の請求がされる事があります。
複数の方で暮らすマンションにはこの様に、自分だけのスペースと、皆で共有しているスペースがあり、窓サッシは共有部分にあたるため、勝手に交換する事は原則出来ない決まりになっている事がほとんどです。
窓サッシの交換を考えた時は一度管理組合に相談して許可をもらう事で工事に取り掛かる事が出来るとお考え下さい。
マンションサッシを交換する方法とは
晴れて管理組合からサッシ窓交換の許可が下りた場合、サッシ業者に工事について相談する事になります。その時に知っておいて頂きたい知識があります。
マンションのサッシ交換を行えるサッシ屋と行えないサッシ屋がいる
サッシ屋さんにも得て不得手があり、住宅（木造住宅）をメインで行っているサッシ屋さんはビルマンションのサッシ交換を苦手だと考えているところもあります。実際に仕事は請けても施工を行うのはメーカー系の職人さんに依頼するなどしサッシ交換を行うのです。
そもそも住宅用サッシとビルマンション用のサッシは似て非なるもので、ビル系のサッシ施工を行う会社は建築屋さんの仕事をメインで請けているので一般の方にはあまり馴染みが無い場合が多いです。
マンションサッシはカバー工事で窓交換を行う
マンションサッシは通常溶接をされて窓が固定されています。木造住宅用のサッシは木造の躯体にビス止めが基本なのです。造りがそもそも異なりますので、窓サッシの取付けられ方も違うのです。
マンションのサッシ交換を行う場合は、コンクリートの壁を壊して、溶接をやり直すなど大掛かりな事はせず、カバー工事と言われる工法で窓交換を行う事が主流の工事法です。
カバー工事とは今取付けられている窓サッシを取り外し、窓枠だけの状態にします。その窓枠に対してリフォーム用の窓枠を覆い被せ、新しい窓サッシを建て付ける工法です。既存の窓枠を取り除く作業を行いませんので、工期短縮・コストカット・騒音や埃が少ない、この様なメリットがあります。
デメリットは窓の有効開口寸法が小さくなる（上下左右40～60ｍｍ程度）、リビング等掃き出し窓に立ち上がりが出来るのでバルコニーに出る時に足が引っ掛かったり、ゴミや埃を掃き出し出来ないと言う事になります。
マンションサッシを交換せずに、窓の機能を上げる方法
マンションのサッシ窓を交換したいとお考えの中には、窓の機能性向上を改善する事が目的と仰る方もいらっしゃいます。
この様な方には、サッシ交換以外の方法も検討すると良いでしょう。サッシ交換は外観が変わるので管理組合から許可が下りない場合でも、次の方法であればOKかもしれません。
窓ガラスの交換
窓ガラス交換も管理組合の許可が必要だと言う可能性はありますが、見た目に特段変化が生じなければ許可を頂ける可能性は高いです。
窓ガラスをペア複層ガラスに変更する、防犯ガラスに変更する、この様な高機能ガラスに変更する事で現在問題となっているお困り事が解決できるかもしれません。
内窓を設置する
内窓に関しては専有部分の工事になりますので特段管理組合に許可をもらう必要はありません。
内窓のデメリット１・・・デメリットとして、居室の有効スペースが少々狭くなります。内窓は既存の窓の手前70ｍｍぐらいの箇所に内窓用の樹脂サッシを取付けます。その分のスペースを窓に為に使用しなければなりません。
内窓のデメリット２・・・バルコニーなど外に出る際には窓を2回開けなければならなくなります。洗濯物を干す時、バルコニーにある植物に水を上げる時、この様な時に都度2回窓を開ける、窓を閉める作業が発生しますので少々面倒だと感じる方もいらっしゃる様です。
内窓のメリット・・・内窓のメリットは、結露対策、防音対策、隙間風対策、断熱性能の向上など多岐に渡ります。
ガラス交換や内窓設置をする事により、サッシ交換をせずとも窓の機能性を向上する事も可能です。サッシ交換と一緒に検討する余地はあるかもしれません。
マンションのサッシ修理は勝手に行っても良い？
マンションの窓サッシ交換は敷居が高いもののサッシの動きが悪いケーズや隙間風が入ってくるケースなどサッシのトラブルも良くあることですが、共有部分となるサッシの修理を勝手に行っても良いのでしょうか？
管理組合の規定にも関係してきますので、マンション入居時に確認して頂く事が間違いないです。ただ、生活に支障のあるサッシ修理を管理組合に届けずに行って、”ダメ！”と言われる事はあまりないようです。
あくまでも見た目の外観や機能性を変更する事に対する規制であり、原状回復の処置を講じる事をNGとする理由を見つける事は困難です。
一方で管理組合はマンション全体の長期修繕計画を組んでいたりします。マンションの管理組合主導でサッシの修繕プランなどの予定もありますので、やはり一度管理組合に相談してサッシ修理を行う方が間違いはないと思われます。
まとめ
本日はマンションで行うサッシ交換とサッシ修理について検討する上で是非とも知っておいた方が良いであろう知識について解説しました。よろしければ参考にしてみて下さいね。
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