ドア修理・交換

フラッシュ戸とは?修理や交換時の費用相場も徹底解説!

室内ドアの定番とも言われるフラッシュ戸は、多くの家庭に取り付けられています。バリエーション豊かでリーズナブルというメリットがありますが、強度の低さがデメリットになります。修理が必要になるケースも少なくありませんが、「費用はどのくらいかかるの?」などの疑問を抱く人も多いでしょう。そこで本日はフラッシュ戸についての特徴や修理にかかる費用を解説します。

本記事では、フラッシュ戸の修理と交換にかかる費用をそれぞれ解説します。フラッシュ戸の種類別の特徴もわかりやすくご説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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フラッシュ戸の特徴とは?

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フラッシュ戸について聞き慣れない人も多いでしょう。しかし、実際には一般家庭において広く取り付けられているものです。

構造としては、骨組みに面材を接着した上でフラットに仕上げたものとなっています。ドアの中では比較的単純な構造ですが、軽量なことが大きなポイントです。重量があるドアでは開閉しづらいですが、フラッシュ戸であればスムーズな開閉が可能です。ドア枠や蝶番への負担も軽いため、室内における建材としては非常に優れているのです。玄関ドアとは違い、防犯面を考慮した強度の高さが必要ないため、多くの家庭の室内ドアとして採用されています。

フラッシュ戸の種類を解説!

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フラッシュ戸の素材というとどれも同じようですが、実際にはさまざまな種類があります。そこで、ここでは3種類のフラッシュ戸をご紹介しましょう。

◎積層合板

積層合板とは、数ミリ程度の薄い木材を貼り合わせたものです。

使用する木材はラワンなどの広葉樹が一般的であり、重ねることで強度を高めています。デザイン性が豊かであることや費用が比較的リーズナブルであることも大きなメリットですが、経年劣化が進行した際に見栄えが悪くなるなどのデメリットがあります。

◎突板積層合板

突板積層合板とは、積層合板を下地として、無垢材のような品質の良い薄板を貼り付けたものです。見た目が非常に美しく、単なる積層合板とは明らかな違いがあります。また、積層合版の場合は経年劣化によって見栄えが悪くなることが懸念されますが、突板積層合板の場合は深みが出るように変化するため、いつまでも魅力を感じられます。

ただし、無垢材のような見た目はあくまでも表面のことであり、傷がついてしまえば下地である積層合板が見えてしまいます。

◎金属

フラッシュ戸と言えば木製がイメージされますが、公共的な場所では金属製が使われているケースもあります。また、金属と木製の違いのひとつは耐久性にあります。金属のほうが耐久性の面で優れており、ある程度強い衝撃にも耐えることができます。耐火性が高いことも大きなポイント。木製の場合は火と相性が悪いですが、金属製の場合は火によって燃えてしまうことがおよそ考えられません。

このほかにも、樹脂製やポリエステル製のフラッシュ戸があり、バリエーションが豊かです。

フラッシュ戸に穴が開いてしまう理由とは?

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フラッシュ戸のメリットは多くありますが、穴が開いてしまうケースは少なくありません。一見丈夫に見えるフラッシュ戸が破損しやすい理由は、内部の構造にあります。

フラッシュ戸の場合、骨組みを組んだ上でその表面に板を貼ります。骨組みが存在しない部分は空洞になっているため、いわゆるハリボテのような構造なのです。

軽量なことは大きなメリットですが、弱い衝撃でも破損してしまうほどに強度が低いため、日常生活を送る中で実際に穴が開いてしまうケースも多いということです。

また、穴の開いた部分に手が当たるとケガにつながる可能性もあることから、ガムテープなどで応急処置をすることをおすすめします。

フラッシュ戸の穴修理にかかる費用とは?

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フラッシュ戸の穴をガムテープでふさぐことは応急処置になりますが、見た目の印象は大きく損なわれます。フラッシュ戸本来の美しさを取り戻すためにも、早めの穴修理をおすすめします。

穴修理にかかる費用相場は、15,000円~40,000万円程度です。フラッシュ戸の種類はいろいろあるため、同じ内容の修理でも費用に差が出るケースは多いです。

フラッシュ戸を交換することはできるの?

フラッシュ戸の穴が大きい場合や、経年劣化が著しい場合には交換をおすすめします。しかし、建具のみ変える場合と枠ごと変える場合とで費用が異なるため、ここでは具体的にご説明しましょう。

建具のみ変える場合の費用相場

フラッシュ戸の建具のみ変える場合の費用相場は、5万円~10万円程度です。

枠には手をつけないため、大がかりな工事が必要なく、比較的リーズナブルに収まります。ただし、フラッシュ戸本体の費用はフルでかかるため、穴修理よりは割高になります。

枠ごと交換する場合の費用相場

フラッシュ戸を枠ごと交換する場合の費用相場は、20万円~30万円程度です。

枠に手をつける工事であり、比較的大がかりです。費用も高くなりますが、自由度はとても高いです。部屋の雰囲気や好みによりマッチした空間を演出できるため、経済的に余裕がある場合にはおすすめできます。

穴修理をDIYで!具体的な方法を解説!

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基本的に、フラッシュ戸の穴修理はプロに任せることをおすすめします。しかし、DIYでの修理もできるため、ここでは具体的なやり方を解説しましょう。

1.穴の荒い部分をカッターで切る

穴が開いた状態にもいろいろあり、木材が荒っぽく裂けているようなケースもあります。そのような状態では適切な修理が難しいため、まずはカッターを使用して穴の縁を滑らかにしましょう。

2.発泡ウレタンフォームを噴射する

穴を補修する上で活躍するのが発砲ウレタンフォームです。ただし、穴に向けて発泡ウレタンフォームを噴射してもきちんと固まらない可能性があるため、前もって穴にティッシュを詰めておき、その上で噴射しましょう。穴を埋めたあとは数時間かけて乾燥させます。乾燥させたあとは、カッターを使って穴から飛び出ているフォームを切り取りましょう。

3.補修材で強度を高める

壁用補修剤を使い、穴の開いた部分の強度を高めます。補修材の塗り方にはいろいろありますが、パテナイフを使うやり方がスムーズです。補修剤を塗り終わったあとは数時間かけて乾燥させましょう。

4.サンドペーパーで研磨する

ステップ3までの段階では、フラッシュ戸の穴が完全に平らにはなっていません。したがって、最後の仕上げとしてサンドペーパーで研磨することをおすすめします。

研磨した段階で作業は完了となりますが、見た目にこだわる場合はペンキで塗装するとよいでしょう。

まとめ

本記事でご説明した内容を簡単にまとめましょう。

・フラッシュ戸は表面が平らなドアのことであり、比較的軽量なタイプ。

・積載合板をはじめとした幅広いバリエーションがある。

・構造として中が空洞になっており、穴が開いてしまうケースも少なくない。

・穴修理の費用相場15,000円~40,000円程度。

・フラッシュ戸を交換する場合の費用相場は5万円~10万円程度。

・フラッシュ戸を枠ごと交換する場合の費用相場は20万円~30万円程度

フラッシュ戸は簡易的なつくりですが、軽量で使い勝手が良いタイプです。木製に限らず、積層合板や突板積層合板などの種類があり、デザインのバリエーションも豊富にあります。リーズナブルな点も魅力的なポイントですが、中が空洞になっていることから耐久性は低いです。何かの拍子に穴が開くケースも少なくなく、DIYで完璧に修理することは難しいです。業者に依頼するのが一般的ですが、費用相場は安くとも15,000円程度かかります。

穴修理ではなく、フラッシュ戸本体を交換する場合には10万円程度かかるケースもあります。交換するにしても、フラッシュ戸のサイズ自体に問題がない場合、枠ごとではなく建具のみの交換にとどめることをおすすめします。