ドア修理・交換

玄関の冷気を防ぐ「風除室」とは?効果や必要スペース、設置費用相場を解説

風除室について、このような悩みや疑問はありませんか?

「風除室の効果を知りたい」

「どのくらいのスペースがあれば設置できる?」

「費用はいくらくらいかかる?」

住宅のなかでも玄関は冷気が気になる部分ですが、玄関が狭かったり、構造上から玄関ドアに直接冷気対策できないことも多いです。

そこで注目を集めているのは「風除室」です。

とはいえ、風除室についてもある程度のスペースが必要だったり、設置費用もかかるため、しっかりと調べてから風除室を設置することが大切になります。

そこで本記事では、風除室の効果や必要なスペース、設置費用相場について詳しく解説します。

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そもそも風除室とは?

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風除室とは、玄関ドアを囲うように設置されるガラス張りの空間および設備のことを指します。

寒冷地に設置されることが多いほか、海に近い地域でもよく設置されており、「玄関フード」と呼ばれることも多いです。

一般住宅以外にも、降雪地域の公共施設やコンビニ、病院、海の近い地域のコンビニやスーパー、飲食店などに設置されることも多いです。

風除室の種類・タイプ

風除室の種類・タイプを以下の表にまとめました。

種類・タイプ概要
I型すでに設置されている外壁に揃えて設置する風除室。天井材や両端の壁材が必要ないことが特徴。外壁に対し奥まった玄関に設置されるケースが多い。
L型L字型に設置する風除室。2面ガラスを使用することが特徴。
外付けI型新たに建材を設置する外付けの風除室。
C型玄関ドアを囲うようにコの字に設置する風除室。

風除室に期待できる効果

風除室に期待できる効果は以下の通りです。

  • 玄関ドアからのスキマ風を防ぐ
  • 強風や積雪によるドアトラブルを防ぐ
  • 玄関の掃除をラクにする
  • 玄関ドアの劣化を防ぐ
  • 断熱性能が高くなる
  • 物置きに利用できる
  • 花粉やほこりが室内に入りにくくなる

それぞれの効果について、詳しく解説します。

①玄関ドアからのスキマ風を防ぐ

風除室を設置することで、玄関ドアに直接風が当たらなくなるため、冷気の侵入を防ぐことができます。

②強風や積雪によるドアトラブルを防ぐ

台風などによる強風や降雪地における積雪が発生した場合でも風除室が玄関ドアを守ってくれるため、ドアを開けられないというトラブルや飛来物によるキズなどのトラブルも未然に防ぐことができます。

③玄関の掃除をラクにする

風除室を設置することで玄関ドア周辺に汚れが溜まることを防いでくれるため、日頃のお掃除がラクになります。

④玄関ドアの劣化を防ぐ

玄関ドアは外気や雨風によって劣化してしまいますが、風除室によって守られることで劣化を防ぐことができます。

なかでも、長期的に雪に当たってしまう玄関ドアや、潮風に晒され続けている玄関ドアは劣化がとても早くなってしまいますので、風除室は必須となるでしょう。

⑤断熱性能が高くなる

玄関ドアの正面に空間ができることで、玄関を開け閉めしても冷気が入りにくくなるため、断熱性能が高まります。

また、アルミ玄関ドアのように断熱性の低い玄関ドアであっても外気に直接当たらないため、室内に冷気を伝えにくくなります。

断熱性能が高くなることで光熱費の削減にもつながるのが嬉しいポイントですね。

⑥物置きに利用できる

風除室は物置としても利用できます。

外に置いておくのは心配だけど、室内に入れるのが大変という自転車やアウトドアグッズなどを除風室に置いておくことでスペースを有効活用できます。

また、単純に物置きとして利用するのではなく、インテリアにこだわった空間にしたり、ちょっとした趣味スペースにするという方も多いです。

⑦花粉やほこりが室内に入りにくくなる

風除室は、花粉やほこりを室内に入れにくくなるという効果もあります。

花粉の場合は風除室でアウターを脱いでから室内に入ることで、花粉症の方でも快適に過ごしやすくなります。

風除室の設置に必要なスペース

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風除室は、玄関ドアが開閉できるスペースが確保できれば設置することができます。

玄関ドアの前に天井と柱に囲まれたスペースがある場合は、その建材をそのまま活かして風除室を設置することも可能ですし、玄関ドアの前にスペースしかない場合においても後付けて設置することができます。

風除室の種類・タイプによっても必要なスペースは異なりますので、希望の風除室が設置できるかどうかについては専門業者に相談するようにしましょう。

風除室の設置費用相場

風除室の設置費用相場について、種類ごとに解説します。

I型の設置費用相場

I型の設置費用相場は、10万円〜30万円ほどです。

I型はもっともシンプルな風除室で、もともと使用されている天井や柱を使用するため設置コストが低くなりやすいです。

L型の設置費用相場

L型の設置費用相場は、30万円〜60万円ほどです。

L型はI型同様にもともと使用されている天井や柱をそのまま活用して設置されますが、ガラス面が多くなったり、サイズが大きくなりやすいことからI型に比べてやや設置費用相場は高くなります。

外付けI型の設置費用相場

外付けI型の設置費用相場は、50万円〜100万円ほどです。

外付けの風除室は柱や屋根についても新しく設置するため、費用が高額になりやすいです。

C型の設置費用相場

C型の設置費用相場は、50万円〜100万円ほどです。

C型の風除室は玄関ドアの周辺を3面囲うように設置されるため、それだけ設置費用相場が高額になります。

サイズによって設置費用は大きく異なり、屋根の有無によっても費用が大きく変わることがあり明日。

風除室の設置に関するよくある質問

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風除室の設置に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.風除室をおしゃれにすることはできますか?

風除室をインテリアとして活用している事例も多いので、ちょっとの工夫で風除室をおしゃれにすることができます。

風除室の代表的なインテリアの活用方法としては、風除室内に自転車やバイクなどを飾るように置いておく、観葉植物を育てるなどが挙げられます。

風除室は外から見えやすい場所に設置されることも多いので、おしゃれな空間を作るのもおすすめですよ。

Q2.風除室の開口部のドアの種類は選べる?

風除室の開口部は開き戸・引き違い戸・袖付き2枚引き込み戸などから選ぶことができます。

基本的には開けやすさやデザイン性から選ぶので問題ありませんが、子どもや高齢者がいる場合はレールがないタイプや近rを入れなくても開けられる引き違い戸などがおすすめです。

Q3.賃貸でも風除室を設置できる?

賃貸で風除室を設置する場合、大家や管理会社の許可が必要です。

勝手に風除室を設置してしまうと退去時に原状回復として高額な費用を請求されてしまう可能性があるため注意しましょう。

まとめ

本記事では、風除室の効果や必要なスペース、設置費用相場について詳しく解説しました。

風除室は降雪地域や海が近い地域によく使用されるイメージを持っている方も多いですが、一般的な住宅においてもさまざまなメリットがあるため、後付けでも設置されるケースが非常に増えています。

ぜひ本記事を参考にして、後悔の内容に風除室を設置してみてください。