外構工事って何だろう?そんな疑問に答える、外構工事に関する基本知識や費用などを徹底解説する記事です!
- 外構工事ってなに?
- エステリアとの違いは?
- 外構工事の費用と相場
- 後悔しない外構工事のポイント
- 外構工事を間違いなく進める15ステップ!
この様な項目をしっかり説明しています。
外構工事とは?基礎知識を理解しよう!
外構工事は、住宅や建物の周辺環境を整備する工事のことで、家の印象を大きく変える要素です。外構工事には様々な種類があり、例えば庭や駐車スペース、アプローチ、フェンスや門扉の設置などが含まれます。また、防犯対策やプライバシー保護も重要な役割です。
外構工事を行う際に必要とされる専門知識や技術はそれぞれの会社によってレベルもかなり異りますので、適切な業者選びが非常に大切です。まずは、自分の希望や予算を明確にし、事例や実績を参考に理想の外構イメージを固めましょう。そして、信頼できる業者と相談しながら、予算やデザインに見合った最適な工事を行ってもらいます。
また、屋根の塗り替えや外壁リフォームを具体的に考えられている方は、外構工事も一緒に検討することがおすすめです。これにより、住宅全体のデザインや機能性を向上させ、快適な空間を実現することができます。
外構工事の種類とその目的
外構工事には様々な種類があり、それぞれに特徴と目的が存在します。ここでは、代表的な外構工事の種類とその目的を紹介します。まず外構工事は大きく以下5つのカテゴリに分類されます。
1.庭造り:緑豊かな環境を作り、快適な空間を提供
2.駐車場設置:車を停めるスペースを確保し、家の使いやすさを向上
3.アプローチ整備:玄関までの道のりを美しく、安全に整える
4.フェンスや門扉設置:プライバシー保護や防犯対策、住宅の印象向上
5.テラスやデッキ設置:屋外でのくつろぎ空間を提供
さらに、上記カテゴリを使ってどの様な外構イメージに仕上げていくのか考えます。
外構イメージは大きく3つに分けられます。
・クローズ外構
・オープン外構
・セミクローズ外構
詳しく見て行きましょう!
クローズ外構
クローズ外構は、周りからの視線を遮ることに重点を置いた外構デザインです。主に、高いフェンスや門扉、目隠しの植栽を設置することで、プライバシーが守られた空間を作ります。
クローズ外構のメリットとして、防犯対策が挙げられます。また、家族のプライバシーが保たれることで、自由にリラックスできる空間が提供されます。
ただし、デメリットとして、場合によっては閉鎖的に感じることがある点や、施工費用が高くなる傾向があります。このため、自身のニーズや予算に合わせて、適切なクローズ外構を検討しましょう。
オープン外構
オープン外構は、開放感を重視した外構デザインで、フェンスや門扉が低めであったり、緑を多く取り入れることで近隣との交流が促されるようなデザインが特徴です。
オープン外構のメリットは、自然な雰囲気を楽しめることや、開放感がある空間が提供されることです。また、家と周囲の景観が一体化することで、広々とした印象を与えます。
その一方で、デメリットとして、プライバシーが十分に守られない場合があります。このため、防犯対策や視線の配慮が必要となることがあります。オープン外構を検討する際は、自分のライフスタイルやニーズを考慮して適切なプランを選択しましょう。
セミクローズ外構
セミクローズ外構は、門扉やフェンスで敷地を部分的に囲う事により、プライバシーを守りながら開放感もある外構デザインです。具体例としては以下のようなものが挙げられます。
✔ フェンスや門柱で敷地の一部を覆い、目隠し効果を出す
✔ 玄関アプローチに植栽等で目線を遮る
セミクローズ外構のメリットは以下の通りです。
⇒敷地内外の視線を遮ることで、プライバシーが確保される
⇒開放的で風通し良く、居住空間が心地よい
⇒エクステリアデザインが豊富で、個性的な住宅外観が実現可能
防犯面の強化やプライバシーの確保、自然な環境を整えることで快適な生活空間を作り出すことを実現できます。
エクステリア工事と外構工事の違い
エクステリア工事と外構工事の違いを簡単に説明すると、エクステリア工事は庭や外観のデザイン要素に重点を置いたもので、外構工事は敷地や建物まわりの機能性や利便性の向上を目的としたものです。それぞれの特徴は以下の通り。
エクステリア工事
– 庭園や植栽、門扉、外壁等のデザイン性が重視される
– 居住者のライフスタイルや好みに合わせたデザインが可能
外構工事
– 駐車スペースやアプローチ、排水設備等の機能性が重視される
– 敷地の利便性や安全性を向上させる施工が行われる
ポイント!エクステリア工事は見た目の美しさや趣向を追求し、外構工事は生活のしやすさを重視したものと言えます。
外構工事を構成する部分と必要性
冒頭から、外構工事の基礎、エクステリア工事と外構工事の違いを理解して頂きました。次は具体的な外構工事(エクステリア工事を含む)各箇所について詳細な説明をおこなっていきたいと思います。
アプローチ・門扉・門柱
アプローチは、玄関までの道のりであり、訪れる人に家の印象を決める重要な空間です。門扉は防犯対策としても役立ち、門柱は外観デザインのアクセントとなります。リフォームや新築時には、専門業者に相談し、適切なデザインや設置方法を検討しましょう。選ぶ門扉の種類や門柱の素材によって費用相場も変わるため、予算に見合った選択が大切です。
カーポート・ガレージ・駐車場
カーポートは車を守るために設置され、ガレージは車を屋内に収納できる建物です。駐車場は、車を停めるスペースを確保するために敷地内に設けられます。各施設のメリット・デメリットを理解し、敷地の構造や住宅のデザインに合わせた選択が求められます。コンクリートや砂利など、駐車場の素材も重要なポイントです。
ガーデン・テラス・ウッドデッキ
ガーデンは家の外部空間を彩る植栽や庭園があり、テラスはくつろぎの場となります。ウッドデッキは、リビングや玄関から自然につながる開放的な空間を提供します。造園業者に相談し、家族のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが重要です。また、デッキ材料や植栽の手入れも考慮しましょう。
フェンス・塀・目隠し
フェンスは敷地の境界線を示し、塀は敷地内の区画を作ります。目隠しは、プライバシーや防犯、風景調和の目的で設置されます。フェンスや塀のデザインや素材選びは、外観や機能性に影響を与えるため、専門業者と相談して検討が必要です。
外構工事の費用と相場
外構工事の費用は、工事内容や敷地の広さ、選ぶ素材や施工会社によって大きく変わります。一般的には、外構工事の費用は住宅価格の10〜20%程度が相場とされています。しかし、最終的な費用は個別の事例によって異なるため、複数の業者から見積もりを取り、相場を把握しましょう。また、工事内容や見積もりに関する詳細な説明が得られる業者を選ぶことが大切です。
外構工事費用の相場と見積もりのポイント
外構工事費用の相場は、一般的に100万円~300万円程度ですが、敷地面積や施工内容によって変動します。具体的な見積もりポイントは以下の通りです。
✔ 施工内容: フェンス、門扉、カーポートなどの設置や植栽の有無
✔ 敷地面積: 土地の広さや形状が費用に影響
✔ 使用する素材: コンクリートやウッドデッキなどの素材の違い
✔ 業者選び: 実績や評判を比較して適切な会社を選ぶ
これらを考慮して、複数の業者に見積もりを依頼し、適切な費用を把握しましょう。
費用を抑える方法と節約テクニック
外構工事の費用を抑える方法と節約テクニックは以下のようなものがあります。
– 施工内容をシンプルにする:必要最低限の設置物に絞る
– 素材を工夫する:費用対効果の高い素材を選ぶ
– 工事時期を見直す:閑散期に依頼することで割引が期待できる
– 自分でできる範囲はDIY:例えば植栽など簡単な作業を自分で行う
費用の抑制と満足度を両立させるために、事前に検討しておくことがポイントです。
新築住宅とリフォーム時の外構工事
新築住宅とリフォーム時の外構工事では、それぞれの目的や工程が異なります。新築住宅では、土地や建物に合わせた外構デザインを最初から取り入れることができ、統一感のあるデザインや機能性が実現しやすいです。一方で、リフォーム時の外構工事は、既存の敷地や建物の状況に合わせて変更が行われ、敷地の有効活用や快適性の向上を目指します。
新築時、ハウスメーカーでは外構工事まで含めたプランを提案するのに対し、工務店や大工さんに新築をお願いすると「外構工事は別」とされ、後々その部分だけ別料金で工事を行わなければならない事もあります。もちろん新築時のコストは後者の方が安いのですが、後から費用がかかるのであれば新築の時にまとめてやった方が一度に済むので助かるという意見もあるようです。
リフォーム・ローン・控除の活用
外構工事の費用負担を軽くするために、リフォームローンや税額控除を活用しましょう。リフォームローンは、低金利で借り入れができる住宅ローンの一種です。また、住宅ローン控除や所得税控除など、税金の控除も活用可能です。これらの制度をうまく利用することで、負担を軽減することができます。
後悔しない外構工事のポイント
後悔しない外構工事を行うためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 自分のライフスタイルに合ったデザインを選ぶ
- 長期的なメンテナンス費用も考慮する
- 機能性とデザイン性を両立させる
- 施工業者の信頼性や実績を確認する
- 予算を無理なく組む
これらのポイントを押さえて、楽しみながら外構工事を計画しましょう。
ニーズと予算の明確化
外構工事を始める前に、まず自分のニーズと予算を明確にしましょう。理由は、ニーズに合わせた設計で過度な支出を避けて、予算オーバーを防ぎます。具体例として、駐車スペースの拡張やウッドデッキの設置など、どのような機能やデザインを求めるかを考えてください。さらに、植栽や照明などの細部にも目を向けることで理想の屋外空間がつくれます。
また、設定した予算に見合ったプランを立てられるよう、費用相場の調査も忘れずに行いましょう。専門の業者に相談することで、適切な範囲内で工事が進められます。まとめると、ニーズと予算を明確にすることで、外構工事がスムーズに進められるのです。
信頼できる業者の選定
信頼できる業者を選ぶことは、外構工事の成功に欠かせません。その理由として、技術力やアフターフォローが充実している業者を選ぶことで、安心して工事が進められるからです。また、リフォームや新築時の外構工事においても、適切な提案ができる業者選びが重要となります。
具体例として、業者の施工事例や口コミを調べたり、周囲の人から紹介してもらうことが役立ちます。また、複数の業者に見積もり依頼して比較することも大切です。まとめると、信頼できる業者を選定することが、外構工事の満足度を高めるポイントとなります。
施工事例から見る成功事例と失敗事例の確認
外構工事において、施工事例から成功事例と失敗事例を確認することは大切です。理由は、他人の経験を元に自分のプランに反映させ、成功率を高めるためです。具体例として、成功事例には、デザインや機能性に優れたプランが含まれます。
逆に失敗事例では、例えば予算オーバーや不具合、メンテナンスの問題などが起こりがちです。これらの事例を参考に、自分の外構工事プランに活かすことが、より良い結果を生み出す鍵となります。成功例や失敗例は口コミサイトやYhoo知恵袋で確認する事ができます。
外構工事を間違いなく進める15ステップ!
それでは最後に、いままで本誌で説明してきた事項を踏まえ、より具体的な外構工事の進め方15ステップについて確認していきたいと思います。1つずつのステップを確実に行う事で間違いのない外構工事が実現できます。
1.ニーズの特定
まずは、エクステリア工事を行う目的を明確にしましょう。住宅の外観デザインを一新したいのか、駐車スペースや庭を整備したいのか、または防犯面を強化したいのか。具体的なニーズを洗い出すことで、適切な設計や施工が可能になります。
ニーズ特定のポイントは以下の通りです。
– 目的の明確化
– 機能面での検討
– 予想される利用シーン
これらを考慮しながら、最適なエクステリアプランを立てましょう。
2.予算の設定
次に、エクステリア工事にかける予算を設定しましょう。予算設定は大切なポイントで、内容や素材の選択に影響します。まずは、概算予算を立て、その範囲内で施工内容やデザインを考えましょう。
予算設定の際には以下を検討します。
– 工事内容に応じた費用相場の把握
– 余裕をもった予算設定
– 金利や手数料を考慮したローン計画
これらを踏まえた予算設定が、スムーズな外構工事(エクステリア工事)の進行に繋がります。
3.デザインの検討
エクステリア工事では、デザイン面も重要です。家や庭の雰囲気に合ったデザインや、使い勝手の良い機能性を考慮しましょう。
デザイン検討では以下を参考にします。
– 住宅の外観や敷地状況
– 現在の流行やデザイン事例
– 家族構成やライフスタイル
ここでのデザイン検討が、理想のエクステリア空間にするための第一歩となります。
4.業者の選定
エクステリア工事には専門的な知識と技術が求められるため、信頼できる業者を選ぶことが必要です。以下の点をチェックして業者を選定しましょう。
– 実績や評判
– 対応エリアや取り扱いブランド
– 保証制度やアフターサービス
また、複数の業者から見積もりを取り、条件や相場を比較検討することがおすすめです。
5.見積もりの依頼
工事費用や工期を把握するために、業者に見積もりを依頼しましょう。見積もり依頼時には、以下の点を確認しておくことが大切です。
– 見積もりの内訳や詳細
– 必要な設計料や申請費用
– 追加費用が発生しないよう、確認事項をきちんと伝える
適切な見積もりをもとに、納得のいく外構工事(エクステリア工事)を進められます。
6.初期プランの作成
最後に、業者と相談しながら初期プランを作成しましょう。工事内容やデザイン、予算や工期などを総合的に考慮して、プランをまとめます。
初期プラン作成のポイントは以下の通りです。
– 現状調査や敷地確認
– 素材や植栽の選定
– デザインや機能の調整
初期プランが決まれば、いよいよ外構工事(エクステリア工事)に向けた具体的な工程に入ります。
7.プランの確定
初期プランの手直しを経てプランを確定をおこないます。家の外観や庭のデザイン、駐車スペースや門扉、照明などの機能性を考慮し、住宅のイメージに合ったプランなのか?予算は問題ないのか最終確認します。契約締結までは後戻りできますので、一度確定したプランの変更も不可能ではありません。しかし、業者に迷惑のかかる行為ですし、条件によってはプラン変更の費用が発生してしまうケースもありますので慎重に行いましょう。
8.契約書の作成と確認
プランが確定したら、業者との契約書を作成し、内容を確認します。契約書には、工事の目的、施工内容、費用、工事期間や保証に関する事項が盛り込まれています。 わからない言葉や疑問点があれば、事前に業者に相談し、納得できる契約書を作成してください。また、契約書で確認した内容が守られるよう、工事中も注意して進行させることが大切です。
9.工事前の準備
工事前の準備として、敷地の整理や周囲の調整を行います。敷地の状態や建物の構造を確認して、工事に必要な許可や申請を行ったり、施工方法を最適化します。また、隣接する家や建築物との距離や高さなどを考慮して、事前に隣人に挨拶や工事に関する情報提供を行いましょう。
10.工事開始
工事の内容にもよりますが、大掛かりな外構工事だと、基礎工事(ブロック工事)や重機が入った土台の工事が行われます。その後、デッキやフェンス、門柱などの構築が進み、外壁や庭の造園が順次行われます。工事中は安全確保のため、立ち入らないよう注意してください。
また、プラン通りの施工が行われているか確認し、問題があれば業者に相談しましょう。
11.進捗の確認と調整
工事中は定期的に業者と進捗状況を確認し、必要に応じて調整を行います。天候や材料の調達状況によって工事スケジュールが変更になることもあるため、柔軟に対応しましょう。また、工事中に発生するトラブルや納得できない状況があれば、速やかに対応することが重要です。
12.工事の完了
工事が完了したら、工事業者と一緒に現場を確認し、契約内容やプラン通りに工事が終わったかをチェックします。不具合や不満があれば、業者と相談して修正や追加工事を行います。最後に、業者に感謝の意を伝え、庭や家の外観を楽しむ新たな生活が始まります。
13.検査と確認
外構工事が終わったら、施工箇所の状況を確認しましょう。完成した庭や玄関周り、駐車スペースなどが予定通りのデザインであるか、エクステリアや門扉の設置が適切であるか、ウッドデッキやテラスの機能が正しく構築されているかをチェックすることが重要です。可能であれば建築知識を持った人と一緒に検査するのがおすすめです。
14.アフターケアの確認
外構工事のアフターケアも大切です。工事会社によっては、定期的なメンテナンスや不具合の修理が提供される場合があります。アフターケアについて、事前に業者と相談しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。また、お客さんと業者の関係ですが、お互い人間です。マナーや節度のある対応で良好な関係を構築し工事後のアフターサービスもスムーズに提供してもらえる準備が必要です。アフターケアに関するサービス内容や料金、相談窓口を確認しておきましょう。
15.保証書の受け取り
外構工事の保証書は、工事が正しく行われたことを証明する重要な書類です。保証書を受け取ることで、工事に起因するトラブルが発生した場合に、適切な対応ができます。保証期間や対象範囲、保証の内容を確認し、必ず保管しておくことが大切です。また、保証書をきちんと渡してくれる業者は、信頼できるといえるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?外構工事とは?という基本的な知識から、費用やエクステリアとの違い、後悔しない外構工事のポイントなど解説しました。本誌を参考に外構工事の理解を深めて頂ければ幸いです。