建具屋について、このような悩みはありませんか?
「そもそも建具屋とは?」
「建具屋さんにはどんなことを依頼できる?」
「建具屋さんと大工・リフォーム業者との違いは?」
建具屋は私たちに馴染みのない職業のひとつですが、私たちの住宅にも関わっていることが多いです。
建具屋さんは建具だけではなく、設備の修理やオーダーメイド家具の制作など、私たちの生活に密着した仕事をしていますので、どのような業者なのか知っておくと、家づくりや家のメンテナンスのときに役立つでしょう。
本記事では、建具屋の概要や依頼できる内容、大工やリフォーム業者との違い、強み、選び方について詳しく解説します。
<e-業者で見つかる!町田市のサッシ屋|引き戸・戸車(修理+交換)業者さん>
建具屋とは?
建具屋(たてぐや)とは、主にドアや窓、ふすま、障子などの開閉したり移動したりする部分である「建具」を専門に扱う業者です。
一般住宅の新築を建てたり、リフォームしたりする場合に建具屋さんが関わることも多いですが、建具屋さんは住宅会社や工務店などから依頼を受けて作業することが多いため、私たち依頼者側が直接関わることは少ないです。
とはいえ、建具屋さんは伝統意匠「組子」などの伝統的な技術を持っていたり、造作家具の制作をすることに長けているため、具体的なイメージを持っている場合は建具屋さんに直接依頼することもあります。
建具屋に依頼できる作業内容
建具屋に依頼できる主な作業内容は以下の通りです。
- 引き戸の修理
- ドアの蝶番やドアノブの修理
- ふすま・障子の張り替え
- 網戸の張り替え
- オーダーメイド家具の制作
それぞれの作業内容について、以下で詳しく解説します。
1.引き戸の修理
戸車の滑りが悪い、扉が開きにくいなど、引き戸にはトラブルが多いですが、引き戸周辺の修理についても建具屋さんに依頼することができます。
開閉する回数が多い引き戸の場合はトラブルが起きやすいので、定期的なメンテナンスについても建具屋さんに依頼すると安心です。
2.ドアの蝶番やドアノブの修理
ドアの開閉に欠かせない蝶番やドアノブなど、ドア周辺の部品についても建具屋さんに依頼することができます。
ドア本体の耐用年数は10年〜20年ほどですので、簡単には壊れることはありませんが、蝶番やドアノブなどの金具については数年で不具合が生じることも多いです。
蝶番やドアノブはDIYで交換することも可能ですが、ドアを取り外す必要があるため、DIYに慣れていない方だとケガをする恐れもあるため、建具屋さんのような専門業者に依頼すると安心です。
また、蝶番はドアを支える重要な部分となるため、蝶番が故障したまま放置してしまうとドア本体やドア枠が傷ついてしまい修理費用が高額になる恐れもあるため、異変を感じたらできるだけ早く修理することを心がけましょう。
3.ふすま・障子の張り替え
ふすまや障子は劣化しやすい部分ですので、定期的な張り替えが欠かせません。
DIYで張り替えるという方も多いですが、建具屋さんのようなプロが張り替えるのと素人が張り替えるのでは仕上がりが大きく異なるため、建具屋さんに張り替えを依頼することが多いです。
また、ふすまや障子の張り替えだけではなく、枠の歪みなどにも対応してくれるため、開きが悪くなったなどのトラブルがある場合にも相談できます。
4.網戸の張り替え
網戸の張り替えについても建具屋さんに依頼することができます。
網戸は直射日光に当たるため経年劣化しやすく、衝撃にも強くないため網目が広がるなどのトラブルが発生しますが、これらの修理や張り替えを建具屋さんに依頼することができるのです。
網戸の張替えをDIYで行ってしまうと、スキマが生じて網戸の意味がなくなってしまうことも多いため、プロである建具屋さんに依頼すると安心です。
5.オーダーメイド家具の制作
建具屋さんはオーダーメイドの家具作りの相談にも乗ってくれます。
ニトリやIKEAなど、家具のバリエーションが豊富な量販店もありますが、家具の具体的なイメージがあるという方は理想の家具を探すのには苦労しますし、中には市場には存在しないデザインである可能性もあるでしょう。
そのような理想の家具を建具屋さんであれば実現することができます。
建具屋に依頼できない作業内容
建具屋さんに依頼できないとされている主な作業内容は以下の通りです。
- ガラスの交換
- サッシの修理
- 雨戸の修理
- 内窓の設置
- 金属窓の設置
このように、ガラスやサッシの取り付けなどが必要な作業は、建具屋さんだけでは対応できないことが多いため、上記のような作業が必要な場合は、リフォーム業者などに依頼するのが一般的です。ただし、近年では、サッシ関連の作業も手掛ける建具屋さんも増えていますので、まずはお近くの建具屋さんに相談してみることをおすすめします。
建具屋とその他の業者との違い
ここでは、建具屋さんと大工・リフォーム会社の違いについて詳しく解説します。
建具屋と大工の違い
大工は住宅の骨組みや外壁作りなど、家を建てる大枠を作る専門職なのに対し、建具屋は大工が作り上げた骨組みにマッチするドアやふすまなどを納入して取り付けることが主な仕事となる専門職です。
どちらも家づくりには欠かせない職業ですが、携わる部分が異なります。
建具屋とリフォーム業者の違い
リフォーム業者は、依頼主の希望に合わせて専門業者に仕事を割り振ることが主な仕事となります。
リフォーム業者は建具だけではなく、電気や水道に関する工事も行うため、リフォームおよび住宅設備を総合的に請け負う業者となります。
つまり、建具を専門的に扱う建具屋さんとは対応範囲が大きく異なるのです。
建具屋を選ぶメリット・強み
建具屋は、オリジナルのデザインを作れることや、伝統的な和建具を作る技術を持っている技術力が大きな強みです。
そのため、家具や住宅デザインにこだわりのある方が建具屋を選ぶことで、より理想的な住宅を完成させることができます。
建具屋を選ぶときの注意点
建具屋は高度な技術を要する職業であるため、職人の人数が少なく、依頼する場合のコストが高くなりがちな部分には注意が必要です。
また、オーダーメイド家具を依頼する場合は建具屋によって納期が大きく異なるため、どのくらいで完成するのかをしっかりとすり合わせする必要があるでしょう。
まとめ
本記事では、建具屋の概要や依頼できる内容、大工やリフォーム業者との違い、強み、選び方について詳しく解説しました。
建具屋さんは主にドアや窓、ふすま、障子などの開閉したり移動したりする部分である「建具」を専門に扱う業者ですが、日々のメンテナンスやオーダーメイド家具の制作などにも対応しています。
ただし、建具屋さんに直接依頼することは一般的ではないため、近くに建具屋さんがない場合は無理に建具屋さんに依頼する必要はないでしょう。
ただし、建具屋さんの強みである伝統意匠に関わる作業や、オーダーメイド家具の制作などが必要な場合は相談してみることがおすすめです。
ぜひ本記事を参考にして、建具屋さんについてチェックしてみてください。