サッシ修理・サッシ交換

室内引き戸の防音性能について。開き戸と引き戸の防音比較や防音対策を説明

室内引き戸に、防音性能はあるのでしょうか?

住宅の建具によく使われるのが「引き戸」です。

引き戸というと「防音性能」がイマイチという印象があります。

そのため一般的な引き戸の部屋だと、ホームシアターの鑑賞や楽器の演奏などがしづらいといわれています。

できれば大音量で楽しみたいところです。

では、室内引き戸の部屋でも、大音量で楽しむにはどうすればよいのでしょうか。

今回は、室内引き戸の防音性能とは・室内引き戸の防音性能が低い理由・引き戸と開き戸の防音性能の違い・日常生活の音量とは・室内引き戸の防音対策とは・生活音を軽減する室内引き戸とは の6点についてわかりやすくご紹介します。

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室内引き戸の防音性能とは?

こちらでは室内引き戸の防音性能についてご紹介します。

室内引き戸とはどんなものか?

室内引き戸とは、住宅の部屋の出入り口に設置されたレールや溝の上をスライドさせて開閉する戸(と)のことです。

戸とは、建物や部屋の開口部(出入り口)に設置された開閉する建具のことです。

室内引き戸に防音性能はあるのか?

室内引き戸に防音性能はあるのでしょうか?

結論からいうと、室内引き戸に防音性能はあります。

ただし、ノーマルのままでは高くはありません。

一般的な室内引き戸の防音性能

一般的な室内引き戸の防音性能はどれくらいなのでしょうか?

一般的な室内引き戸の防音性能は「20デシベル程度」まで防げるといわれています。

20デシベル程度とは「木の葉が触れ合う音」「雪がしんしんと降る音」くらいです。

通常は意識しないと聴こえない程度の低いレベルということです。

室内引き戸の防音性能が低い理由

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室内引き戸は、防音性能が低いといわれています。

では、一体なぜでしょうか?

こちらでは室内引き戸が防音性能が低い理由をすき間・素材の2つの視点からご説明します。

すき間

1つ目の理由が「すき間」です。

室内引き戸には、最低でも4か所以上のすき間があります。

(1)1枚ものの室内引き戸本体と枠とのすき間

〇引き戸本体側

・上桟(うわざん)

・下桟(したざん)

・左右の縦框(たてがまち)

(2)2枚もの以上の引き戸本体と枠とのすき間

〇引き戸本体側

・上桟

・下桟

・左右の縦框

・召し合わせ

これらのすき間から音が出入りします。

素材

2つ目の理由が「素材」です。

通常、引き戸はスライドして移動させるため軽い素材が選ばれます。

分かりやすい例でいうと、ふすまや障子などの素材です。

ふすまや障子は、素材が桟木・縦框・紙でできているので、音が通りやすい造りです。

また中身に空洞があるフラッシュドアの室内引き戸も防音性能が低くなります。

逆に素材がぎっしり詰まった無垢材の室内引き戸のドアであれば、防音性能が高くなります。

引き戸と開き戸の防音性能の違い

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「引き戸」と「開き戸」では、どちらが防音性能が高いのでしょうか?

一般的には、開き戸の方が防音性能が高いといわれています。

それはなぜでしょうか?

答えは、開き戸に「通気口」がなければ開き戸の方が若干防音性能が高くなります。

逆に開き戸に通気口があると、引き戸も開き戸も防音効果は変わりません。

開き戸の通気口とは?

開き戸の通気口とは「換気ガラリ」や「アンダーカット」のことです。

どちらもシックハウス対策、24時間換気が理由で開き戸に設置されます。

換気ガラリとはブラインド型の換気口のことになります。

換気ガラリの開口面積は「100cm²」必要です。

アンダーカットとは、開き戸の下部をカットした部分のことになります。

アンダーカットは「H=10mm以上」必要です。

日常生活の音量とは?

日常生活の音量はどれくらいなのでしょうか?

こちらでは日常生活の音量を「デシベル」で表します。

以下の表をみることで、音量を下げる目安を数値で知ることができます。

〇音量の目安

音の参考例音量
ほぼ無音10デシベル以下
雪の降る音・木の葉の触れ合う音20デシベル程度
人のささやき声30デシベル程度
雨音(しとしと)40デシベル程度
小鳥のさえずり50デシベル程度
一般的な人の会話60デシベル程度
昼間の街頭の音70デシベル程度
電車・地下鉄の社内80デシベル程度
拡声器を使ったお知らせ90デシベル程度
ライブハウス・カラオケの室内100デシベル程度
オーケストラの演奏110デシベル程度
プロペラ機の音120デシベル程度
ジェット機の音130デシベル程度

室内引き戸の防音対策とは?

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室内引き戸の防音対策にはどんなものがあるのでしょうか?

こちらでは一般的な室内引き戸の防音対策について説明します。

防音壁を設置する

1つ目が「防音壁を設置する」ことです。

防音壁には「ワンタッチ防音壁」があります。

ワンタッチ防音壁の防音性能は「マイナス4デシベル程度」です。

ただしワンタッチ防音壁には吸音効果があるので、音のエネルギーを奪い、遠くでこもったような音に低減してくれます。

すき間テープで塞ぐ

2つ目が「すき間テープで塞ぐ」ことです。

すき間テープには「防音隙間テープ」などがあります。

使い方は、室内引き戸のすき間に貼るだけです。

最大「マイナス13.4デシベル」も低減してくれます。

防音カーテンで遮音する

3つ目が「防音カーテンで遮音する」ことです。

防音カーテンとは、騒音などを遮断するためのカーテンのことです。

防音カーテンの防音性能は、1000Hzから4000Hzまでの高音域で「マイナス5.1〜7.6デシベル」まで下げる防音性能があります。

内窓(二重窓)を設置する

4つ目が「内窓(二重窓)を設置する」ことです。

内窓(二重窓)とは、樹脂サッシを使った建具のことです。

通常は窓に使われていますが、室内引き戸にも使うことができます。

内窓(二重窓)は「マイナス10デシベル程度」音量を下げる性能があります。

生活音を軽減する室内引き戸とは?

引き戸にしたいけど「生活音漏れが気になる・・・」ということがありませんか?

引き戸のウィークポイントに「音漏れ」があります。

音漏れさえなければ、引き戸を採用したい人も多いことでしょう。

これまで引き戸の音漏れは「防音対策をする」ことで乗り切ってきました。

ところがこちらで紹介する

「DAIKEN社製 ハピア 音配慮ドア 居室タイプ引戸・片引」

であれば、本体を取り付けるだけで、生活音漏れを軽減することができます。

音配慮ドアが日々の生活音を軽減できる理由

音配慮ドア が、日々の生活音を軽減できる理由は、引き戸本体と縦枠の合計4か所に「特殊気密パッキン」が取り付けられているからです。

(1)方立(ほうだて)の特殊気密パッキン

(2)扉上部の特殊気密パッキン

(3)扉下部の特殊『エアタイト』パッキン

(4)縦枠の特殊気密パッキン

※DAIKEN社製 ハピア 音配慮ドア 居室タイプ引戸・片引より引用

音配慮ドアの特徴

音配慮ドアの特徴は、引き戸の周囲をパッキンで塞ぎ、音の通過を遮音する仕組みです。

また音配慮ドア本体にも、防音性能が搭載されています。

音配慮ドア本体とすき間を、ぴったりと埋めることで、音漏れを低減してくれます。

音漏れが気になる時には「DAIKEN社製 ハピア 音配慮ドア 居室タイプ引戸・片引」をご検討されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、室内引き戸の防音性能とは・室内引き戸の防音性能が低い理由・引き戸と開き戸の防音性能の違い・日常生活の音量とは・室内引き戸の防音対策とは・生活音を軽減する室内引き戸とは の6点についてご紹介しました。

室内の音をできるだけ外に漏れないようにしたい人にとって、一般的な室内引き戸は不満な存在です。

ただし、現在は騒音対策はいろいろあります。

ぜひ、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。

もし現在、室内引き戸の防音性能のことでお悩みであれば、ぜひ一度室内引き戸の防音性能の専門業者にお問い合わせすることをおすすめします。

必ず、良い結果に導いてくれます。