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住宅内の音の原因はサッシの膨張音かも?原因や対処法とは!

日常的に生活でこのような悩みはありませんか?

「家の中から変な音がする」

「上の方から音が鳴るけど劣化が進んでいる?」

「朝にだけギシギシという音が鳴る」

このように、日常的に生活をしていて異音に悩んでいる方は多いですが、実はこのような異音の原因はサッシの熱膨張による膨張音かもしれません。

もちろん、古い家などは住宅の骨組みが劣化していることから異音がなることや、自然災害や地盤沈下から住宅が傾いてしまっている場合は噛み合わせが悪くなってしまい異音が鳴ることもありますが、このようなケースは稀で、住宅による異音の多くな熱膨張による膨張音と言っていいでしょう。

とはいえ、普段生活をしていて「熱膨張」という言葉を聞くことは少ないため、どのような現象なのか、どのような原因で発生するのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、サッシの膨張音の概要や原因、対処法などについて詳しく解説します。

部屋の中の異音に悩まされていて、熱膨張や膨張音について知りたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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サッシの膨張音とは?

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サッシは熱膨張によってサッシが「ピシ」「パシ」「パキパキ」「ギシギシ」などの音を発生することを指します。このような音のことをサッシの膨張音と呼びます。

日常的に生活していると、部屋の中から不思議な音が聞こえることも多いですが、そのような音の多くは住宅に使用されている設備の膨張音と考えて問題ありません。

つまり、膨張音はサッシだけではなく、金属製の設備や木製の設備、コンクリートなど、さまざまな素材のものから発生するのです。

とはいえ、室内の住宅設備の温度変化は大きくないため膨張音が発生することは少なく、反対に室内と室外の間に設置してある窓ガラスの中でも熱伝導率が高く熱の影響を受けやすい金属製のサッシから膨張音が発生するケースが非常に多くなります。

熱膨張とは?

そもそも物体の特性のひとつとして「熱膨張」というものがあり、熱膨張は温度の上昇によって体積や長さが膨張する現象のことを指します。

熱膨張の身近な例としては、アルミ製のシンクに熱湯を注いでしまったときにボコッという音が発生することや、冷たいグラスに熱湯を注ぐとグラスが割れてしまうなどが挙げられます。

このように、金属やガラスなどに熱が加わると体積や長さが膨張してしまい、このときに発生する音が膨張音なのです。

熱膨張が発生する仕組み

先ほどもお伝えした通り、熱膨張は物体に熱が加わることが原因で発生する現象です。ここでは、熱膨張が発生する仕組みについて詳しく解説します。

まず、物体は数多くの原子から構成されていますが、これらの原子ひとつひとつは常に揺れ動いています。つまり、私たちが止まっている物体として認識しているすべてのものは原子によって構成されており、その原子は静止している状態ではないのです。

この原子に外的要因で熱が加わることによって、常に揺れ動いている原子の振動幅が大きくなり、そのままでは個体を保つことができなくなってしまうため、原子同士がぶつからないようにひとつひとつの間隔を広げるようになり、結果として物体の体積や長さが大きくなるのです。

このようなメカニズムによって熱膨張は発生します。

サッシから膨張音が発生する原因

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サッシから膨張音が発生する主な原因は太陽光に当たることです。

先ほどもお伝えした通り、膨張音は熱によって発生するため、太陽光を直接当たることの多いサッシから膨張音が発生するのです。

また、サッシの種類によっても膨張音がなる頻度は異なり、一般的に使用されているアルミサッシの熱伝導率は鉄の3倍と言われているほど熱の影響を受けやすいため膨張音が発生しやすく、反対に熱伝導率が鉄の500分の1と言われている木材製のサッシは膨張音が発生しにくくなります。

このように、サッシの膨張音は直射日光が当たることで太陽の熱を受け取ったときに発生することが多いのです。

サッシの膨張音が時間帯によって発生しない理由

サッシの膨張音は時間帯によって発生するときとしないときがありますが、これは直射日光に当たっているかどうかが関係します。

アルミサッシは熱伝導率がいいとはいえ、直射日光が当たらない夜間には膨張音がならないことが多く、反対に太陽が出ている日中は膨張音が発生しやすくなります。

朝や夕方だけ膨張音が聞こえるけれど、夜間は膨張音が聞こえないと感じるのは、直射日光が当たる時間帯にだけ膨張音が発生することが多いからです。

また、直射日光が当たっているときにもっとも膨張音が発生しやすいため、日当たりによって膨張音が発生する場所が異なることも多いです。

サッシから膨張音が発生したときの対処法

サッシの熱膨張によって発生する膨張音は自然現象のひとつであるため対処する方法はありません。

また、日本サッシ協会においても膨張音について以下のように発表しています。

「”外気温が低い時期に、サッシやドアに太陽光が当たるとまれに発生することがありますが、立地条件、季節、使用材料の特性(熱伸び率の差)などの違いにより起きる不可抗力現象であり、音鳴り現象を構造上完全に防ぐことはできません。「(引用:日本サッシ協会「サッシやドアなどの音鳴り現象」)」

このように、膨張音は不可抗力であることから対策することはできませんが、膨張音がなること自体に悪影響はないため、少しうるさいのをガマンしましょう。

まとめ

本記事では、サッシの膨張音の概要や原因、対処法などについて詳しく解説しました。

サッシは外気が低いときに太陽光の熱によって熱膨張が起こり膨張音が発生することがありますが、音が気になる以外に特に悪影響はないため神経質になる必要はありません。

また、家の中の異音が気になっていたという方も、膨張音が原因だと知ることで不安が解消されるはずです。

ぜひ本記事を参考にしてサッシの膨張音について理解してみてください。