冬のの寒い朝は、窓ガラスに必ず結露が発生しているという家庭も多いでしょう。
結露は単に窓ガラスが濡れているから不快というだけでなく、結露ができることでカビやダニが発生しやすくなり、健康被害を及ぼしたり、住宅の寿命を縮めたりするリスクがあります。
そこで今回は、結露ができる原因について解説したうえで、おすすめの対策方法を解説します。今すぐ実践できる方法から、ホームセンターで購入できるおすすめアイテムまで幅広い対策方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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サッシに結露ができる原因
寒い冬の朝になると、窓ガラスにびっしりと水滴が付いている現象を「結露」と言います。
結露は、空気中の水蒸気が冷たい表面に接触したときに、水滴として凝結する現象です。なお、結露は以下の「温度」と「湿度」の条件がそろったときに発生しやすくなります。
なお、結露は単に窓ガラスの表面に水滴が発生するだけでなく、結露がカビやダニの発生を促進して健康被害につながったり、住宅の劣化を早めたりとさまざまな悪影響を及ぼします。そのため、快適な住環境を維持するためにも、結露対策を行うことが大切です。
家にあるものでできるサッシの結露対策4選
まずはリフォームなど大がかりな対策ではなく、すぐに実践きる方法や家にあるものでできる結露対策を見ていきましょう。
定期的に換気を行う
最も簡単にできる結露対策は、こまめに換気を行うことです。
結露は湿度が高くなると発生しやすくなるため、換気によって湿度を調整することが有効な対策となります。とくに、湿度が高くなりがちなお風呂あがりや料理後、洗濯物を室内干ししているときなどは、湿気が室内にこもらないよう換気することをおすすめします。
湿度を調整する
雨や雪で屋外の湿度が高いときは、換気をしても室内の湿度を下げることができません。
また、脱衣所や浴室、部屋干しスペースなど、湿度が高くなりやすい場所は、換気をしても湿度が高いままとなることがあるでしょう。
その場合、除湿器を使って湿度を調整するのがおすすめです。湿度は40~60%程度を保つようにしましょう。なお、乾燥しすぎるのもよくないため、湿度が低すぎる場合は加湿器を使うなど、状況に応じて対策することをおすすめします。
台所用洗剤を使う
台所用洗剤に含まれる界面活性剤は水を弾く効果があるため、窓ガラスに塗ることで結露対策になります。
乾拭きが窓ガラスの表面の汚れを取り、水で20倍に薄めた洗剤を布やスポンジに少量つけ、ガラス面に薄く均一に塗り広げましょう。最後にもう一度、乾拭きをしたらOKです。
安価で気軽に試せる方法ですが、1週間程度で効果が薄れるため、こまめに塗り直しが必要です。
プチプチ・ダンボールを窓に貼る
結露対策として、窓ガラスにプチプチやダンボールを貼る方法もあります。
こちらの方法は室内の暖かい空気と冷たい窓ガラスの間に障壁を作れるため、結露対策と断熱性アップも期待できます。
ただし、結露が発生したときはカビやダニの温床となるので交換が必要であったり、室外が見えにくくなったりすることが注意点です。
おすすめの結露対策グッズ3選
ここでは、結露を効果的に防ぐためのおすすめグッズを3つ紹介します。
結露防止シート
結露防止シートは、窓ガラスに直接貼ることで結露を防ぐアイテムです。
シートは透明または半透明で、光を遮ることなく断熱効果を発揮します。また、取り付けが簡単で、窓のサイズに合わせてカットできるので、自由にサイズ調整できることがポイントです。
結露防止スプレー
結露防止スプレーは、窓ガラスに直接吹き付けることで結露を防ぐ便利なグッズです。
スプレーすることでガラス面に透明な膜が形成され、水蒸気の凝結を抑制します。定期的に吹き付けるだけで長時間効果が持続します。また、ガラスの透明度を損なわないため、見た目を気にすることなく使用することができることがメリットといえるでしょう。
吸水テープ
吸水テープは、サッシの周囲に貼ることで結露した水滴を吸収するアイテムです。
結露の発生を抑制することはできませんが、結露が発生してしまった場合の対策として効果的です。テープは吸水性の高い素材でできており、水滴がサッシやレールなどに広がるのを防止できます。
窓の見た目を損ねることなく対策できることがポイントですが、換気や除湿などの対策を併せて行うことが重要です。
結露対策に有効な窓リフォーム2選
結露対策ではなく、
「そもそも結露が発生しにくい状態にしたい」
「毎年対策するのが面倒なので、長期的に効果のあるリフォームを検討したい」
という方も多いでしょう。
窓リフォームは、費用がかかるうえに、他の方法と比べて大がかりになりますが、結露の問題を根本的に解決したい方におすすめです。ここでは、結露対策に有効な窓リフォームの方法を2つ解説します。
内窓を設置する
内窓の設置は、結露対策に有効なリフォーム方法です。
内窓とは、既存の窓の内側に追加で設置する二重窓のことを指します。窓の断熱性能が向上し、室内と室外の温度差を減らすことができ、結露の発生を抑えられます。
さらに、熱損失を防いで光熱費削減効果が期待できたり、遮音性がアップしたりと、結露対策以外にも複数のメリットが期待できることが特徴です。
窓ガラスを交換する
窓ガラス自体を交換するのも結露対策となります。
たとえば、既存の窓から、断熱性能の高い複層ガラスへ交換すると、結露が発生しにくくなるでしょう。複層ガラスは、二枚以上のガラスの間に空気層を持つ構造をしており、この空気層が断熱材の役割を果たします。
そのため、窓ガラスの表面温度を室内側で高く保ち、結露の発生を抑制できるのです。
さらに、複層ガラスは単層ガラスに比べて、断熱性アップが期待できるため、冷暖房効率の向上にもつながります。
まとめ
今回はサッシの結露対策について解説しました。
サッシの結露対策は、定期的な換気や除湿器・加湿器による湿度管理などで実施できるほか、ホームセンターなどで購入できる結露防止シートや結露防止スプレーなどを使うのもおすすめです。
目的や予算、どのくらいの頻度で対策できるかなどを踏まえて、続けやすい結露対策を選びましょう。
また、根本的に結露問題を解決するなら、内窓を設置したり、窓ガラスを交換したりするリフォームもおすすめです。
ぜひ今回の記事を参考に、自宅に合う結露対策の方法を検討してみてください。