ガラス修理・ガラス交換

ミラーガラスとは?他のガラスとの違いや設置するメリット・デメリットを紹介

ミラーガラスについて、このような悩みはありませんか?

「そもそもミラーガラスとは?」

「ミラーガラスと熱線反射ガラスとの違いは?」

「ミラーガラスのメリット・デメリットを知りたい」

ミラーガラスはその名の通り鏡のように反射するガラスですが、実は意外なデメリットもあるため、使用方法には注意が必要です。

ミラーガラスを正しく使用できないと、大きなメリットであるプライバシー保護の機能が逆効果になってしまうこともあります。

本記事では、ミラーガラスの概要や他のガラスとの違い、設置するメリット・デメリットについて詳しく解説します。

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ミラーガラスとは?

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ミラーガラスとは、ガラス表面を金属膜でコーティングすることで明るいところから暗いところを見るときに鏡のように反射して見えにくくなる窓ガラスのことを指します。

ほかにも、マジックミラーやハーフミラーと呼ばれることもあります。

ミラーガラスと熱線反射ガラスの違い

熱線反射ガラスとは、ガラスの表面に極薄の金属膜をコーティングしたガラスのことを指します。

極薄の金属膜をコーティングすることで、太陽光を反射するようになるため、太陽光の放射エネルギーを30%〜40%ほど遮断できる製品もあることから、遮熱を目的として設置されます。

主に店舗や企業ビルなどで使用されることが多く、AGC(旧旭硝子)や日本板硝子などのガラスメーカーから販売されていることが多いです。

ミラーガラスと熱線反射ガラスはどちらもガラス表面に金属膜をコーティングするという構造であるため同じような機能を持っていますが、ミラーガラスはプライバシー保護に特化しており、熱線反射ガラスは太陽光や紫外線を反射することに特化して作られています。

そのため、ミラーガラスはコーティングする金属膜が厚く、熱線反射ガラスはコーティングする金属膜が薄いという違いがあります。

ミラーガラスとLow-eガラス(エコガラス)の違い

Low-eガラス(エコガラス)とは、2枚のガラスを合わせた複層構造をしており、ガラス同士が向き合う面にのみ金属膜でコーティングされているガラスのことを指します。

複層ガラスにしてガラスとガラスの間に空気層を設けることで断熱性能を高め、内側のガラス面を金属まくでコーティングすることで、さらに断熱性能を高めているのです。

このように、Low-eガラスは住宅の断熱性能を高める目的で金属膜がコーティングされており、プライバシー保護の機能性がないため、ミラーガラスとは目的が大きく異なります。

ミラーガラスを設置するデメリット

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ミラーガラスを設置するデメリットは以下の通りです。

  • 夜間などの外が暗いときは機能を発揮しない
  • 熱割れによって窓ガラスが割れるリスクがある
  • 夜景を楽しむことができない

それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。

1.夜間などの外が暗いときは機能を発揮しない

ミラーガラスは光を反射することによってミラーのように見えるため、外よりも室内のほうが明るい場合、外から室内は丸見えになりますが、室内から外はミラーのように見えてしまいます。

つまり、夜間や曇天などで外が暗い場合、ミラーガラスは機能しないのです。

ミラーガラスの見え方については、以下を参考にしてみてください。

昼間に外からミラーガラスを見る場合屋外がよほど暗くないのであれば、ミラーガラスに太陽光が反射して鏡のようになるため、室内が見えることはありません。
昼間に室内からミラーガラスを見る場合屋外がよほど暗くない、もしくは室内がよほど明るくないのであれば、通常の窓ガラスのように外の景色をはっきりと見ることができます。
夜間に外からミラーガラスを見る場合室内に明かりがついている場合、室内のようすをはっきりと見ることができます。
夜間に室内からミラーガラスを見る場合室内に明かりがついている場合、室内灯の光がミラーガラスに反射するため、鏡のようになります。

このように、昼間と夜間によってカラーガラスの見え方は大きく異なるため、どのように見えるのかを把握しておくことは非常に大切です。

2.熱割れによって窓ガラスが割れるリスクがある

窓ガラスの種類によっては熱割れが発生するリスクがありますが、ミラーガラスは窓ガラスの種類によっては熱割れしやすくなります。

そもそも熱割れとは、窓ガラスが太陽の熱で温められることでガラス内部で温度差が生じることによって窓ガラスが割れてしまう現象のことです。

一般的な窓ガラスにミラーフィルムを貼り付ける場合は問題ありませんが、網入りガラス・ペアガラス・Low-eガラスの3種類の窓ガラスをカラーガラスとして使用する場合、熱割れしやすくなるため注意が必要です。

とはいえ、専門的な知識を持っていないと熱割れするかどうか、しやすいのかどうかを判断することができないため、基本的には専門業者によって熱割れに関わる計算をしてもらい、ミラーフィルムを選んでもらう流れとなります。

3.夜景を楽しむことができない

高層マンションなどにカラーガラスを設置してしまうと、室内から夜景を楽しむことができません。

窓ガラスがミラーのようになるため、外観にこだわる方に選ばれやすいですが、夜景を楽しむ場合は注意しましょう。

ミラーガラスを設置するメリット

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ミラーガラスを設置するメリットは以下の通りです。

  • 外からの視線を遮れる
  • 遮熱効果がある
  • 紫外線をカットしてくれる

それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。

1.外からの視線を遮れる

ミラーガラスを設置することで、昼間に外からの視界を気にすることなく生活することができます。

室内から外が見えるため、初めのうちは慣れないかもしれませんが、外から見たときにしっかりとミラーになっていることを確認できれば、安心して生活できるでしょう。

2.遮熱効果がある

ミラーガラスによって太陽光を反射させることで室内に太陽光が届きにくくなるため、太陽光による室内温度の上昇を防ぐことができます。

特に夏場は太陽光によって室内の温度が上昇しやすく空調の効きが悪くなってしまうため、ミラーガラスによって太陽光を遮るだけでも光熱費の節約になります。

3.紫外線をカットしてくれる

カラーガラスは太陽光に含まれる紫外線を大幅にカットする効果もあります。

紫外線は肌焼けだけではなく、床や家具などの劣化や色褪せにも影響がありますので、紫外線をカットする昨日は重宝するでしょう。

まとめ

本記事では、ミラーガラスの概要や他のガラスとの違い、設置するメリット・デメリットについて詳しく解説しました。

ミラーガラスにはプライバシー保護以外にも紫外線カットや遮熱効果などにも期待できる大きなメリットがありますが、室内と室外の明るさによってミラーが反転してしまうというデメリットもあります。

そのため、室内灯を付けているときや曇天などの場合、外からはミラーに見えていると思い込んでいても実は室内が丸見えだったなんてトラブルも想定できるのです。

カーテンなどを設置していれば問題はありませんが、ミラーガラスだけに頼っている場合には注意が必要でしょう。

ぜひ本記事を参考にして、ミラーガラスのデメリットについてもチェックしてみてください。