不審者による窓からの侵入を防いでくれるものに、防犯ガラスがあります。
ところで、防犯ガラスによく似ているのが、合わせガラスです。
どちらもパッと見では、見分けがつきません。
では、防犯ガラスと合わせガラスとは何が違うのでしょうか。
今回は、防犯ガラスと合わせガラスの違い・合わせガラスとは何か・防犯ガラスとは何かについて詳しくご紹介します。
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防犯ガラスと合わせガラスは何が違うのか?
防犯ガラスと合わせガラスは何が違うのでしょうか?
こちらでは、防犯ガラスと合わせガラスの違いについてわかりやすくご紹介します。
防犯ガラスと合わせガラスの違いとは?
結論からいうと、防犯ガラスと合わせガラスは同じものです。
どちらも2枚以上の板ガラスに、中間膜を挟んだガラスです。
違いは、中間膜の厚みに違いがあります。
中間膜の厚みが30mil未満のものが合わせガラス、30mil以上のものが防犯ガラスといいます。
mil(ミル)とは、ガラスの厚みの単位のことです。
1mil=1/1000インチ=0.0254ミリです。
中間膜の厚みの違いによる呼び方の違いとは?
2枚以上板ガラスを重ね、中間膜を間に挟むと合わせガラス、防犯ガラスと呼ばれます。
呼び方の違いは、中間膜の厚みにあります。
こちらでは、中間膜の厚みによる呼び方の違いについてご紹介します。
中間膜の厚み | ガラスの呼び方 |
90mill以上(約2.286ミリ以上) | 超強化ガラス |
60mil以上(約1.524ミリ) | 防災ガラス |
30mil以上(約0.762ミリ以上) | 防犯ガラス |
30mil未満(約0.762ミリ以下) | 合わせガラス |
合わせガラスとは何か?
合わせガラスとはどんなものでしょうか?
こちらでは合わせガラスとは・特徴・種類についてわかりやすくご紹介します。
合わせガラスとは?
合わせガラスとは、2枚の板ガラスの間に30mil未満の中間膜を挟み込んで高温・高圧で圧着したガラスのことです。
中間膜とは、樹脂製の膜のことです。
一般的に中間膜には、ポリビニルブチラール(PVB)という樹脂(プラスチック)の膜が使われています。
また、その他にもエチレン酢酸ビニル(EVA)などのポリマー材を使った中間膜もあります。
合わせガラスの特徴
合わせガラスには次のような特徴があります。
・合わせガラスとは、2枚の板ガラスの間に中間膜を挟み込んで圧着したガラスのこと
・合わせガラスには、さまざまな機能と種類がある
・防犯ガラスは合わせガラスの1種である
・一般的に合わせガラスは、自動車のフロントガラスに使われている
・飛来物が当たっても、ガラスが飛散しにくい
・合わせガラスと複層ガラスとは別もの
合わせガラスの種類とは?
合わせガラスにはどんな種類があるのでしょうか?
合わせガラスは、機能性がある中間膜を挟むことで、さまざまな種類の合わせガラスを造ることができます。
実は、防犯ガラスも合わせガラスの1種です。
こちらでは、合わせガラスの種類について詳しくご紹介します。
ガラスの名前 | ガラスの持つ機能 |
安全ガラス | 飛来物によるガラスの飛散を防止する機能 |
防犯ガラス | 外部からの不審者の侵入を防止する機能 |
自動車のフロントガラス | 衝突によるガラスの飛散を防止する機能 |
防音ガラス・遮音ガラス | 外部・内部からの音の漏れ・侵入を防止する機能 |
遮熱ガラス | 太陽熱による室温の上昇を防止する機能 |
UVカットガラス | 紫外線による変色を防止する機能 |
赤外線吸収ガラス | 赤外線を吸収する機能 |
着色ガラス | デザイン性を高める機能 |
防災ガラス | 台風・地震による被害を防止する機能 |
ヘッドアップディスプレイガラス | 映像を鮮明に投影する機能 |
防犯ガラスとは何か?
防犯ガラスとはどんなものでしょうか?
こちらでは防犯ガラスとは・特徴・台風時のメリット・防音性・防犯ガラスを選ぶポイントについてわかりやすくご紹介します。
防犯ガラスとは?
防犯ガラスとは、2枚の板ガラスの間に30mil以上の中間膜を挟み込んで高温・高圧で圧着したガラスのことです。
防犯ガラス自体が、合わせガラスの中の1つになります。
防犯ガラスの特徴
防犯ガラスには次のような特徴があります。
・合わせガラスの中で、30mil以上の中間膜を挟み込んで圧着したガラスのこと
・基本的には、中間膜の厚みが30~60mil以内の合わせガラスのこと
・基本的には、外部からの侵入がしにくいガラスの割れにくさがある合わせガラスのこと
・ガラスが割れても、破片が飛散しにくい
・耐貫(たいかん)性が高く、穴があきにくい
・防犯ガラスと網入りガラス・強化ガラスとは製造方法が違い別もの
台風時のメリット
防犯ガラスは、台風時には次のようなメリットがあります。
・台風の暴風でもガラスが割れない
・ガラスに飛来物が当たっても貫通しない
・ガラスが割れても、割れたガラスの破片が飛び散ることがない
・ガラスが飛び散らないので、人や動物がケガをしたり、物が壊れるような二次被害が起きない
・ガラスに穴があきにくいので、防風や飛来物が家の中に入ってこない
防音性
防犯ガラスは、一般的な板ガラスと比べると若干防音性があります。
ガラス名 | 遮音性能 |
一般的な板ガラス | 20~25デシベル |
防犯ガラス | 30デシベル |
防犯機能が高い防犯ガラスを選ぶポイント
住宅の窓ガラスからの不審者の侵入を防ぐには、防犯ガラスの選び方がポイントになります。
では、どんなポイントで選べばよいのでしょうか。
こちらでは防犯機能が高い防犯ガラスを選ぶポイントについて詳しくご紹介します。
中間膜の厚み
1つ目のポイントは、中間膜の厚みで選ぶことです。
防犯ガラスの強度は中間膜の厚みで決まります。
防犯ガラスとして使う時には、中間膜の厚みが最低でも30mil以上のものを選びましょう。
より厚みがあるほど、防犯機能は高くなります。
中間膜の種類
2つ目のポイントは、中間膜の種類で選ぶことです。
一般的な防犯ガラスの中間膜には、ポリビニルブチラール(PVB)が使われています。
ポリビニルブチラール(PVB)には、強靭性と延性があり、防犯ガラスには最適です。
合わせガラス全体でのポリビニルブチラール(PVB)の使用率は90%以上といわれています。
ところで、ポリビニルブチラール(PVB)よりも耐貫通性が高いのが、ポリカーボネート(PC)です。
ポリカーボネートの中間膜を選ぶことで、防犯ガラスの防犯機能をさらに高くすることができます。
まとめ
今回は、防犯ガラスと合わせガラスの違い・合わせガラスとは何か・防犯ガラスとは何かについてご紹介しました。
今回のポイントをまとめると、窓からの不審者の侵入を防ぐには、中間膜が厚く、より耐貫通性が高い防犯ガラスを選ぶことです。
もし現在、防犯ガラスについてもっと詳しく知りたい時には、窓ガラスの専門業者に問い合わせてみることをおすすめします。