一戸建てやマンションのバルコニーなどで、ガラス手摺が採用されているのを見かけることがあるでしょう。
ガラス手摺は建物の外観がスッキリとスタイリッシュに見えますが、
「ガラス手摺って安全性は問題ないの?」
「外から室内が見えそう……」
など、疑問も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ガラス手摺のメリットやデメリット、安全性などを解説します。ガラス手摺にリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
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バルコニーのガラス手摺のメリット
洗濯物を干したり、植物を育てたりするのに役立つバルコニーですが、手摺の素材によってデザインや住み心地に影響するのでこだわりたい方も多いでしょう。
バルコニーの手摺の素材はコンクリートやアルミ、ガラスなどが挙げられます。ここでは、ガラス手摺に注目して、メリットを解説します。
外の景色がすっきりと見える
ガラス手摺のメリットの一つは、室内から外を見たときに景色がすっきりと開放的に見えることです。
周囲の景色や方角にもよりますが、バルコニーの外側と内側を完全に仕切るコンクリートの手摺ではないため、室内からでも外の景色が見えます。
採光を取り入れやすい
ガラス手摺は不透明のガラスであっても採光を取り入れられます。
バルコニーから室内に採光が届きやすくなるので、明るい雰囲気の部屋になります。また、採光が取り入れられれば日中は照明がなくても生活できるので、光熱費の節約にもつながります。
部屋が広く見える
ガラス手摺のバルコニーは、部屋が広く見えるのもメリットの一つです。
同じ18畳のリビングでも、壁に仕切られているよりも、外と中のつながりが感じられる空間の方が開放感を感じられます。ガラス手摺は室内からバルコニー、外へと視線が抜けるので、部屋をより広く見せられるでしょう。
バルコニーのガラス手摺のデメリット
開放感があり、採光を取り入れやすいガラス手摺ですが、デメリットもあります。
ガラス手摺にはどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
屋外から家の中が見えやすい
室内から外が見えやすいことは、開放感を得やすい点でメリットになりますが、外から中が見えやすい点がデメリットになります。
屋外から室内や人の顔がはっきり見えるようなことはなくても、人がいるかどうかは判別できる可能性があります。周囲にどのような建物があるか、どのような高さの手摺なのかなど、条件によって見え方は変わりますが、外部からの視線が気になりやすい点は注意すべきポイントでしょう。
高所が苦手な場合は怖いと感じることもある
ガラス手摺は、高所恐怖症の方にとっては怖く感じられて、落ち着かない空間になる可能性があります。
高所恐怖症でなくても、ガラス手摺のぎりぎりに立つと怖さが感じられるでしょう。ベランダで植物を育てたり、BBQをしたりするなら、あえて屋外をコンクリートなどで仕切ってやや閉鎖的な空間にする方が落ち着くケースもあります。
ベランダの使い方やガラス手摺に対して恐怖感がないかなどを確認し、慎重に検討する必要があります。
家具やフローリングが日焼けしやすい
ガラス手摺は光を通しやすいので、日中に採光を取り入れやすい反面、太陽光の影響で家具やフローリングが日焼けしやすいデメリットがあります。
フローリングの一部だけが変色したり、家具の劣化や色あせが早まったりする可能性があります。ベランダの床も変色しやすいので、こまめなメンテンスが必要になるでしょう。
ガラス手摺って安全?空き巣に狙われにくいケースも
「ガラス手摺って何かがぶつかったり、地震の揺れで割れたりしそうで心配……」
「ガラス手摺って、屋外から室内が見えやすいし、防犯性が低いのでは?」
と安全性や防犯面を不安視される方も多いのではないでしょうか。
しかし、ガラス手摺は安全性が高く、むしろ空き巣に狙われにくい防犯性の高い素材ともいえます。
強化ガラスが使用されているので割れにくい
ガラス手摺は安全性を高めるために、強化ガラスが採用されています。
強化ガラスとは、透明ガラスに熱処理を施したガラスのことです。特殊な加工を行っているので耐圧性が透明ガラスよりも約3.5倍~4倍ほど高いとされており、多少の力が加わっただけでは簡単に割れません。
とはいえ、強い衝撃などが加わったときに、絶対に割れないとは言い切れません。しかし、強化ガラスは万が一、割れたときにも危険が及びにくいようになっています。
一般的なガラスは割れると鋭利な破片が飛び散りますが、強化ガラスは1枚のガラスが細かい粒上に砕ける構造となっています。もし、ガラスが割れたときに真下にいたとしても、大きな怪我をするリスクを軽減できるのです。
透過性があるためターゲットになりにくい
警視庁のデータによると、空き巣の侵入経路は縁側やベランダの窓が29.1%と最も狙われやすい場所となっています。
コンクリートの手摺など、外からの視界を遮れるベランダにさえ侵入できれば、窓を割って家に侵入しても気づかれにくいのが理由です。しかし、ガラス手摺の場合、外からベランダにいる様子が見えてしまうので、空き巣犯にとってはリスクが高いと判断され、そもそも狙われにくくなります。
絶対に狙われないとは言い切れないので、防犯ガラスを採用する、防犯カメラを設置するなど複数の対策を取り入れておくのがおすすめです。
バルコニーの手摺のリフォーム方法と費用相場
バルコニーの手摺はリフォームで交換可能です。
既存の手摺を取り外し、新しい手摺を取り付けるのが一般的な工法であり、施工費用は7~12万円程度が相場でしょう。さらに、手摺そのものの代金がかかり、商品代は3~10万円程度が平均的な価格です。
そのため、ベランダの手摺をリフォームするときは、10~25万円程度が相場となります。
しかし、手摺の大きさや素材によって価格が変わるので、予算と相談しながらどのような手摺にするか検討しましょう。
まとめ
今回はベランダのガラス手摺のメリット・デメリット、安全性などを解説しました。
ガラス手摺は室内からベランダ、屋外へとつながりが感じられて開放感を得やすい、採光を取り入れやすいといったメリットがある反面、屋外からの視線が気になりやすいなどのデメリットもあります。
ベランダをどのように使うのか、どのような空間を目指したいのかによって、素材や形状を検討するのがおすすめです。
今回紹介したガラス手摺のメリット・デメリットやリフォーム費用の相場などを踏まえて、納得できる玄リフォームを行ってください。