サッシ修理・サッシ交換

サッシの戸車には純正戸車と汎用品戸車がある。それぞれのメリット、デメリットとは?

サッシ不具合の多くはサッシを開けようとすると重くて動きが悪い引きずる様にしか動かないなど開閉によるトラブルが多くを占めます。サッシ開閉のトラブルの原因を具体的に見て行くと戸車が原因、サッシ枠の歪みが原因、サッシレールが原因、だいたいこの3つに起因すると言えます。その中でもサッシ戸車は経年劣化でトラブルを起こす事が多い部品として知られています。本日はそんなサッシ戸車についての記事になります。

サッシ戸車に純正品戸車と汎用品戸車があります。それぞれの役割やメリット、デメリットについて見て行きたいと思います。

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純正品戸車と汎用品戸車の違い

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純正品戸車と汎用品の戸車に違いについて説明します。

読んで字の如く、ではありますが、

純正品戸車とは、もともと窓サッシを製作する段階で取付けられている戸車、要は正規品戸車と言う事になります。戸車のメーカーはサッシメーカーと同一とは限りません。サッシメーカー以外の純正戸車が取付けられている事もありますので純正戸車を確認するには戸車に刻印されているメーカー名や品番を確認すると間違いがありません。

一方、汎用品戸車とは、ある程度どの様なサッシにも適合出来る様に作られたサッシ戸車の事です。サッシや網戸用の汎用品戸車があります。多くははめ込み式の戸車となりますので、”カチャ”っとワンタッチでサッシの溝にはめ込む事により取付は終わります。素人の方でも簡単に取付出来ます。

汎用品戸車はサッシの溝幅と奥行きを事前に調べる事により適応できる商品を選択します。例えば、サッシ溝幅9mm~15mm、奥行き20mm以上などと表示されていますので取付けたいサッシの各所サイズを測り確認します。

純正品戸車のメリット、デメリット

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こちらでは純正品戸車のメリットとデメリットについて考えて行きたいと思います。見方を変えれば純正品なので実際にはメリットもデメリットもありません。なぜなら純正品戸車が”サッシの設計上最も適しているから”です。従いましてここで言うメリット、デメリットとは汎用品戸車と比較した場合と注釈入りとご理解下さい。

純正品戸車のメリット

長持ち

造りがしっかりしているので長持ちです。10年~15年は当たり前に使用できます。20~30年使用出来る可能性もあります。一度取替すると長期的に安心して使用出来ます。

動きが滑らか

動きにガタつきやブレがなく、スムーズに開閉できる様になります。それでいれ滑り過ぎる感じもしません。ピッタリとサッシレールにフィットしている感覚です。

取替の不具合がほぼ無い

一度しっかりと取替を行えば、不具合を発生する事がほぼありません。戸車の外れ、ズレ、滑落など、純正部品以外で起こるトラブルは皆無と言ってよいでしょう。

純正品戸車のデメリット

汎用品戸車に比べて価格が高いです。部品価格として1万円も2万円も高い事はありませんが、2,000円~5,000円くらいは高くなる可能性は十分に考えられます。作業代金に関しても単純なはめ込み作業で終わらない事が殆どですので、若干割高になるかもしれません。

汎用品戸車のメリット、デメリット

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つづいて、汎用品戸車のメリット、デメリットについて考えて行きたいと思います。

汎用品戸車のメリット

多くのサッシに取付け可能

汎用品戸車の最大のメリットは、多くのサッシに取付ける事が可能だと言う点です。例えば戸車交換を行おうと思った時、純正品戸車を取り寄せるには戸車のメーカーや品番を調べないと取り寄せ不可のケースもあります。(サッシメーカーや年代によって探せる事もありますのでケースバイケースです)この様な時に例え純正品戸車が取り寄せ出来なくても汎用品戸車で代用が可能です。

価格が安い

DIYなどで安価に修理をされた時には汎用品戸車も検討の価値は十分にあります。業者に戸車交換を依頼すると、出張費や、作業費を請求さえますが、自分で取替を行なえれば実質、部品代しか費用がかからずに済みます。もっとも経済的メリットがあると言えます。

取替が簡単

DIY作業とも関連しますが、取替が凄く簡単です。汎用品戸車の機種によりますが、ドライバー1つで取付可能であったり、工具は全く不要、はめ込むだけで取付可能であったりと、仕組みさえ分かっていれば取替作業は非常に簡単です。

汎用品戸車のデメリット

動きが悪い

引き違い窓の戸車を1つの窓(障子)だけ交換し、もう1つの窓(障子)が純正品戸車の場合、比較すると汎用品戸車の動きが悪いと感じる事があります。汎用品戸車はあくまでも純正品が無い時の代用品となりますので、元通りの動きに戻す事は難しいでしょう。多少動きが良くなればよい、とお考えの方には問題無く使用出来ると思われますが、せっかくお金を出すのであればストレスなく動かしたいとお考えの方には不満が残る可能性はあります。

不具合を起こす

汎用品戸車の取付け方法によっては、取替後にサッシの溝の奥に入り込んでしまったり、レールから滑落したり、引っ掛かりが出来てしまったりと不具合が発生する事があります。”バシッ”と修理が出来ない事もあり、汎用品戸車のデメリットとされています。

階段式サッシには取付不可

一見万能で何にでも取付出来ると思われる事の多い汎用品戸車ですが、実は適合出来ないサッシもあります。その代表格が階段式のサッシです。主にマンションで使用されているサッシで、サッシの形状が段々になっています。一般的に普及している汎用品戸車では階段式に対応していないケースも多く適合出来ない事がありますのでご注意下さい。

まとめ

本日は、サッシの戸車について、純正品戸車、汎用品戸車を見て行きました。ここで1つ言える事は、もし、戸車の交換が必要になった時は迷わずに純正品戸車への取替をお勧めします。やはり何といっても正規品の方が長持ちで使用感が良いです。サッシの製造年数から一定期間が経過すると純正品戸車の入手が困難になります。まだ供給されているのであれば正規品への取替えがベストです。