ドア修理・交換 / リフォーム

玄関フードが必要な地域とは?メリット・デメリットや後付けするときの費用相場を解説

玄関フードとは、玄関の外側に作られた部屋のことであり、北海道や東北などの寒い地域ではよく見かけるものです。

新築やリフォームで設置すべきか迷っている方もいるでしょう。

そこで今回は、玄関フードとは何か、設置するメリット・デメリット、費用相場などを解説します。ぜひ参考にしてください。

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玄関フードとは?

玄関フードとは、家の玄関の外側に作る部屋のことを指します。

雨や雪が直接玄関に入るのを防げるうえに、玄関内の温度が下がりにくくなり、寒さや凍結から守る効果も期待できます。

寒い地域ではよく採用されている仕様であり、コンビニエンスストアなどでも見かけることがあるでしょう。

住宅用玄関フードを設置するのは寒い地域だけ?

北海道や東北などの寒い地域でよく見かけることもあり、「寒い地域以外で設置することはないの?」と疑問に感じている方も多いでしょう。

雪や寒さ対策を目的として設置されることが多いため、やはり寒い地域で見かけるケースが多いといえます。

しかし、雨避けや荷物置き場、ペットの脱走防止など、寒さ対策以外にも効果的であるため、寒い地域以外でも設置されることがあります。

つまり、気候に関係なく、快適な住環境を提供するための効果的な設備であり、住まいに求める条件やライフスタイルに応じて、設置を検討することが大切です。

玄関フードを設置するメリット

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ここでは、設置すると期待できるメリットについて解説します。

悪天候のときに出入りしやすい

悪天候の際、一般的な住宅では雨に濡れた状態でそのまま家に入らなければならず、ストレスに感じることがあるでしょう。とくに、たくさんの荷物を持っているときや、カバンの中から鍵を取り出さないといけないときは、雨のうたれる時間が長くなって、よりストレスを感じることも少なくありません。

しかし、玄関フードがあることで、玄関に入る前にいったん避難する場所ができて、雨風が当たらないところで傘を畳んだり、鍵を探したりできます。

濡れない空間でいったん荷物や服を整えてから家に入れるのは、ストレス軽減になります。

玄関の寒さ防止・凍結対策になる

豪雪地帯では、断熱性・気密性の高い住宅でも、冬場は玄関が凍結して滑りやすくなったり、玄関ドアが凍って開かなくなったりすることがあります。また、鍵穴が凍って家に入れなくなることも少なくありません。

鍵穴が凍ってしまうと、家のなかに入れなくなるうえに、無理にこじ開けようとすると鍵を破損させる原因なります。

しかし、玄関フードがあることで、玄関周辺の温度が下がりにくくなって結露を防止でき、寒い季節でもスムーズに出入りできるようになります。また、鍵穴に直接雪が触れるのを防げるので、鍵穴が凍結する心配もありません。

家の中が汚れるのを防止できる

外からの泥や砂利が玄関内に入るのを防ぐメリットもあります。

雨や雪で服や靴が汚れた場合、一般的な住宅ではそのまま家に入ることになり、玄関が汚れてしまいます。

しかし、玄関フードがあると、家に入る前に汚れを丁寧に落としたうえで、家に入れるため汚れるのを最小限に抑えられます。

玄関の掃除が楽になり、家全体を清潔に保てるのは大きなメリットでしょう。

簡易的な物置になる

屋外で使用する物を保管する簡易的な物置としても活用できます。

たとえば、外出時に使うベビーカーや子どものおもちゃをはじめ、アウトドア用品や雪かき用のスコップなど、外で使うものを置いておく場所として使えるので便利です。

また、置き配で荷物を置いてもらう場所としても活用でき、荷物が雨や雪で濡れる心配がありません。

玄関フードを設置するデメリット

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これまで紹介したように、さまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。

設置後に後悔することのないよう、デメリットについて見ていきましょう。

設置コストがかかる

設置にはコストがかかることがデメリットの一つです。

形状や大きさ、取り付けの難易度によって費用は異なりますが、数十万円の出費になるでしょう。

また、設置コストがかかるだけでなく、床面積が増えるため固定資産税がアップすることも懸念点といえます。

夏場は玄関が暑くなりやすい

雨や雪を防ぐのには効果的ですが、夏場は玄関に熱がこもりやすくなるというデメリットがあります。

とくに直射日光が当たる位置に設置されていると、熱がこもって玄関が暑く感じられるでしょう。

換気窓を設置するなどして対策する方法がありますが、設置していない場合と比較すると、玄関の温度が上がりやすいことは考慮しておく必要があります。

家に入るまでに手間がかかる

冬場や悪天候のときのストレスが軽減される反面、出入りの際に手間がかかるという懸念点があります。

通常は家の出入りは玄関ドアを開閉するだけで済みますが、玄関フードを設置すると2回開閉しなければなりません。

とくに晴れの日は出入りに手間がかかることにストレスを感じる可能性があるため、設置する際は慎重に検討するのがおすすめです。

玄関フードの種類と設置費用の相場

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「玄関フードを設置したいけれど、費用が気になる」

という方も多いでしょう。

玄関フードは形状によって以下の4種類に大別でき、それぞれ設置費用の相場が異なります。

玄関フードの種類特徴設置費用の相場
I型玄関部分の外壁がくぼんでいるところに設置する 玄関から見て正面の部分に設置する15万円~
外付けI型玄関が外壁と同じ面にある場合に設置できる 玄関フードと屋根、壁面を作って玄関を取り囲む20万円~
L型玄関が建物角の奥まった位置にある場合に設置するタイプ25万円~
C型ひさしだけが出ている奥まった玄関の場合の設置するタイプ 費用が高額になりやすい30万円~

こちらの費用はあくまで目安であり、設置する製品の大きさなどで費用が変わります。

なお、少なくとも数十万円はかかるため、費用対効果が十分にあるか検討することをおすすめします。

まとめ

今回は、玄関フードの特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。

玄関フードを設置することで、玄関の寒さ・凍結対策になったり、家の中が汚れるのを防止できたりするメリットがあります。

しかし、設置コストがかかることや、家に入るまでに手間がかかるなどもデメリットもあるため、設置する際は慎重に検討することが大切です。

住んでから必要性を感じたら、は後付けすることも可能です。ぜひ今回の記事を参考に、後付けについて検討してみてください。