フロアヒンジとは出入り口扉の「フロア=床」の中に埋め込まれている設備で、メインの役割はドアの開閉スピードの制御(ゆっくり適度な速さで扉を閉める)事です。
殆どの方は、普段目にする機会すらない設備でフロアヒンジと言ってピンとくる方は不動産管理会社系や設備修理業者ぐらいだと思います。ただ、使用されている場所は意外に多く扉の閉まりが急激に早まった場合は、フロアヒンジが原因だという事も少なくあります。
本日は、このフロアヒンジ修理、交換を安く済ませる方法についてフォーカスした内容になります。見積り項目を確認し、業者の人と打ち合わせをしましょう!
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フロアヒンジが使用されている場所
まず、フロアヒンジはどの様な場所に使用されているのか確認しておきましょう。案外あなたも毎日フロアヒンジの横を通っているかもしれませんよ。
・マンションエントランス
・会社・店舗の入口ドア、扉
・学校や商業施設の出入口ドア、扉
いかがでしょうか?普段から出入りされますでしょ?
扉やドアがゆっくり閉まるのは、フロアヒンジかドアクローザーが制御しているお陰なのです。
もし、あなたが会社や店舗、施設などの総務や修繕に係るスタッフの方ならドア、扉の不具合が発生した場合は”フロアヒンジ”が原因かもしれませんので良かったら名前だけでの憶えておきましょうね。
フロアヒンジを交換しなければならないケース
フロアヒンジを交換しなければならないケースは主に3つです。
扉の閉まるスピードが速まって危険
フロアヒンジが故障すると、扉が勢いよく閉まる様になります。会社など特定の人しか出入りしないのであれば、多少時間の余裕もありますが、施設や学校、マンションのエントランスなど不特定多数の方が行き来する場所でフロアヒンジが故障すると扉に挟まれるなどケガのリスクが高まり危険です。一刻も早く交換する必要があります
床が隆起して扉と擦る様になった
フロアヒンジはスチール製のケース(BOXとも言います)とセットで床の中に埋め込まれています。スチールが膨張して床を押し上げて隆起するトラブルも珍しくありません。扉と床が擦れて扉を閉めるのが困難な状況になる前に早めにフロアヒンジを取替えましょう。
ケース内部に油が溜っている
扉の動きがおかしいと業者に見てもらった際にフロアヒンジのケース内部に油(オイル)が溜っていると回復の見込みがありません。フロアヒンジは油圧で扉のスピードを制御していますが、その油が漏れだしている状態です。こちらの症状もいち早い交換が求められます。
フロアヒンジ交換見積り項目
フロアヒンジ交換工事の見積り項目は、業者によっても工事内容によっても異なる事となります。但し、ある程度の内容は同じである事も事実。ここでは多くの業者が用いるであろう見積り項目について見て行きたいと思います。
1.フロアヒンジ商品代金
フロアヒンジの商品代金です。部材代と言われる事もありますがどちらも同じ意味で、フロアヒンジを交換するのであれば必ず項目に入ります。本体のみ、ケース一式と書かれる事もあります。フロアヒンジ本体のみを使用するのか、収納ケースも必要なのか?という事が書かれています。
2.フロアヒンジ交換作業費(ケース交換含む)
フロアヒンジを交換する為に作業費です。こちらの通常は必ず必要な項目となるでしょう。本体のみ交換するのか、ケース一式交換するのかで随分と金額に開きが発生します。
3.トップピボット部材代
フロアヒンジの丁度真上に取付けられている金具をトップピボットといいます。扉が抜け落ちないように3cm程度の支柱が扉に挿入されていますが、その支柱も合わせて周辺部材の事を指します。フロアヒンジ交換の際に、トップピボットの操作をして扉の脱着を行いますが、固着して動かない事も多くその際はトップピボットごと交換しなければなりません。
4.トップピボット交換作業費
上記、トップピボットを交換する為の費用です。
5.諸経費
諸経費とは、副資材や運搬費などを指す事が多いです。項目に入らない費用の事です。
6.その他
業者によっては、出張費、見積費、追加人工費、駐車場代、高速代、扉脱着、防水処理費などの項目が見積書に入っている事もあります。
フロアヒンジ交換を安くするポイント
はい。いよいよフロアヒンジ交換を安く行うポイントです。
フロアヒンジのケース交換
まずは、見積書や業者からの説明で、フロアヒンジケースを交換するのか、しないのか、する必要があるのか、について確認しましょう。フロアヒンジケースはスチール製なので錆が発生している事はありますが、隆起や変形の症状がみられなければ再利用できる部分です。フロアヒンジケースを交換する際には回りの床を斫ったり、モルタルで埋め戻したり非常に手間暇がかかる工事となります。フロアヒンジ本体のみの交換と比べて2~5万円は価格に違いがでますので「ケース交換」をしなくても良いのであれば、塗装をする程度で処理するとコストカットが見込めます。
トップピボット交換
トップピボットについては、必ず交換しなければならない部材ではありません。固着して動かない場合のみ交換する必要があります。通常トップピボットはマイナスドライバーで支柱の上げ下げを行い扉を支える状態と解錠する状態に操作します。この作業がスムーズにできているのであれば正常なので敢えて交換する必要はないのです。万が一動かない場合はトップピボットを切断しなければなりませんので、その場合は部材代と作業代が必要となります。業者の中には、見込みで交換ありきの見積りを作成する事もあるようなのでこの点は注意が必要です。
その他
作業費用の別に、扉脱着費や防水処置などの項目が入っている、または諸経費や追加人工代が高額な際は値引き交渉を行いましょう。値引き交渉の際は上からではなく下からの方が商談が成立しやすいです。業者も人間なので、見積り額を尊重しつつお願いベースでコストカットを成功させましょう。
まとめ
本日は、フロアヒンジ交換を安く行う為の記事となります。
フロアヒンジの故障の症状や、交換費用については、別記事「フロアヒンジの交換や修理は、どんな業者に依頼すれば良いのか?故障の原因や料金について解説。」での説明しています。ご興味のある方はご確認下さい。