今回は、障子の張替えにかかる費用を解説します。
障子は日本ならではの間仕切りであり、様式美と言えるものです。しかし、破れやすいというデメリットがあります。破れた状態を放置するのは見栄えが悪いため、「なるべく早く張替えたい!」という人が多いでしょう。
本記事では、障子の張替えを業者に依頼する場合の費用相場を解説します。DIYで張替える場合のやり方や注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
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障子の張替え費用について
障子の張替えにかかる費用は、業者に依頼するのかDIYで済ませるのかによって大きく異なります。そこで、それぞれのケースで費用相場を解説します。
業者を使う場合
業者に障子の張替えを依頼する場合、1枚当たり2,000円~8,000円程度が相場になります。相場に開きが出る理由は、障子の種類の多さにあります。よくある量産タイプだけでなく、機能性の高いタイプや高級なタイプもあり、どの障子に張替えるかによって費用に差が出るのです。そのため、1枚の障子を張替えるだけでも8000円以上かかるケースがあります。ただ、一般的な普通紙であれば2,000円前後になるため、比較的リーズナブルに張替えられることがわかります。
DIYの場合
DIYで張替える場合は、500円~2,000円程度になります。業者に依頼する場合は作業費がかかりますが、DIYの場合は作業費がゼロです。基本的には障子の調達費用のみとなるため、非常にリーズナブルな費用に収まります。
ただし、DIYで張替える場合はいろいろと道具が必要になります。道具を調達するための費用をプラスした場合は、業者に依頼する場合の費用と同じ程度になる可能性があります。
障子紙の種類はいろいろ!好きなタイプを選ぼう!
普通紙
普通紙はとてもベーシックな障子紙であり、パルプ80%以上配合の量産タイプです。価格帯が安いということや、吸湿性・通気性の面で優れていることなどがメリットです。ただし、強度は比較的低く、他の障子紙と比較して破れやすい点がデメリットになります。また、紫外線による影響を受けるため、日のあたる場所に置いておくと黄ばみやすいです。場合によっては高い頻度での張替えが必要になります。
強化紙
強化紙は、普通紙と比較して強度が高い障子紙です。プラスチックなどが配合されており、配合度合いによっては普通紙の5倍程度の強度を持ちます。破れにくいことから、一度張ってしまえば当面の間は張替えずに済むでしょう。普通紙よりも高価ですが、コストパフォーマンスはとても高いです。
機能性障子紙
機能性障子紙とは、文字通り機能の高い障子紙のことです。具体的な機能はケースによって異なりますが、断熱性・遮熱性に優れたものや、普通紙以上の通気性を備えたものなどが挙げられます。また、紫外線を大幅にカットするようなタイプもあり、室内の環境を良くできます。ただし、機能が高ければコストも高くなる傾向にあるため、張替え時の負担は大きいです。
プラスチック障子紙
プラスチック障子紙とは、障子紙とプラスチックを貼り合わせることで強度を高めたタイプです。強化紙よりもはるかに高い強度を持ち、普通に生活していて破れることはほとんどないでしょう。汚れにくいという性質もあるため、小さなお子さんがいる家庭でも安心です。
ただし、プラスチックを使うことから、通気性に劣るという点がマイナスポイントになります。
DIYで張替える!手順とコツを解説!
障子の張替えで業者を使うのはおすすめですが、作業自体は難しいものではありません。そのため、DIYで張替えるケースも多くあります。そこで、DIYの方法をわかりやすくご説明します。
また、今回ご紹介するのはアイロン張りのやり方です。両面テープで張り付ける方法もありますが、一度ミスをすると修正が難しいなどのデメリットがあります。アイロン張りであればワンタッチででき、はがすときもアイロンだけあればOKです。とてもお手軽であるため、今回はアイロン張りの方法をご紹介します。
必要な道具について
障子の張替えにおいて必要な道具は以下の通りです。
◎障子紙
◎剥がし剤
◎アイロン
◎延長コード
◎カッターナイフ
◎カット定規
◎スポンジ
いずれも一般向けに広く市販されているものであり、簡単に入手できます。
手順とコツについて
1.古い障子紙を剥がす
まずは、専用の剥がし剤を使用して古い障子紙を剥がしていきます。
枠の部分が粘着力を持っているため、枠に沿って剥がし剤を塗りましょう。全体に行きわたらせることでスムーズに剥がすことができます。
また、古い障子紙がアイロン張りの場合は、アイロンを使用して剥がしていきます。障子紙の上からアイロンをかけ、少しずつ剥がすことがポイントです。
2.スポンジで汚れを取り除く
障子紙を剥がした時点では、枠にのりなどの汚れが付いています。そのため、水で濡らしたスポンジで枠全体の汚れを拭き取りましょう。拭き取ったあとはしっかりと乾燥させます。
3.障子紙の位置を決める
正確に障子紙を張るため、まずは枠の四隅を仮止めします。仮止めの方法は、障子紙の上からアイロンをかければOKです。また、アイロンの温度は中温に設定しましょう。
仮止めが終わったら、障子紙の余っている部分をカッターで切ります。
4.障子紙を張る
中心から外に向かうイメージでアイロンがけします。全体的にむらがあると接着の弱い部分が出てくるため、均一を意識することが大事です。
アイロンによる接着が終わったあとは、はみ出ている障子紙をカッターで切ります。正確に切るためにも、カット定規を使用することをおすすめします。
このように、作業自体は比較的簡単であるため、「費用をかけるよりは自分でやりたい!」という人はぜひチャレンジしてみましょう。
※参考動画
賃貸で張替える場合の費用負担について
賃貸で生活を送る中で障子が破れてしまった場合、基本的には借主の負担になります。なぜなら、賃貸における修理費用を大家が負担するのは、経年劣化による場合だけだからです。借主の過失によって修理が必要になった場合は、基本的に借主の負担となります。
障子が破れた原因に経年劣化が適用される可能性ですが、それはおよそ考えられません。なぜなら、障子が経年劣化によって自然的に破れることは基本ないからです。実際に、小さな子供やペットが自ら破くなどのケースが大半であることから、障子の張替え費用は自己負担になることを踏まえておきましょう。
まとめ
本記事でご説明した内容を簡単にまとめましょう。
・障子の張替えにあたり、業者を使う場合の費用相場は2,000円~8,000円
・DIYで張替える場合の費用相場は500円~2,000円
・障子紙の種類はひとつではなく、普通紙や強化紙、機能性障子紙を含む多くがある。
・DIYによるアイロン張りで必要な道具は多くあるが、作業自体は比較的簡単。
障子の張替えは、業者を使う場合でもあまり費用はかかりません。2,000円台で収まるケースも多くあるため、経済的な負担は少ないです。しかし、何枚もの障子をまとめて張替える場合には10,000円前後になる可能性もあります。また、1枚のみを張替える場合でも、機能の高い障子紙や高級な障子紙を選ぶ場合には費用が高くなります。普通紙であればリーズナブルですが、破れやすさや黄ばみやすさの問題は踏まえておく必要があります。
また、障子張替えの作業は特別難しいものではなく、DIYでもできます。ただし、必要な道具はいろいろあり、作業でミスをすると見栄えが悪くなる可能性もあります。手間をかけずに美しい障子を実現したい場合には、業者に依頼することをおすすめします。