日々生活する中で、周辺の騒音にストレスを感じている方も多いでしょう。また、子どもやペットのいる家庭では、周囲に迷惑をかけないためにも自宅の音漏れ対策をしたいと考えていることもあるのではないでしょうか。
そこで、防音対策として「防音シート」を取り入れるのがおすすめです。
今回は、防音シート効果や選び方、おすすめの製品などを紹介します。騒音対策に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
防音シートって効果ある?
結論として、防音シートは一定の騒音や振動を軽減する効果が期待できます。しかし、すべての音をシャットアウトすることはできません。完全に音が漏れない、伝わらない空間にするには、家自体をリフォームするしかないからです。
ただ、防音シートを貼ることで、何もない状態と比較して騒音や振動を軽減できるうえに、簡単かつ安く取り付けられることが大きなメリットです。周囲から伝わる騒音や室内からの音漏れを、簡単な方法で軽減したいと考えている方は防音シートが適しているでしょう。
防音シートの選び方
ひとえに防音シートといってもさまざまな種類があり、どのような製品を購入すべきか悩む方も多いでしょう。
ここでは、防音シートの選び方を解説します。
選び方1:防音の仕組み
り、防音シートを選ぶときは防音の仕組みに注目して製品を選ぶことが大切です。防音の仕組みは、主に以下の3つがあります。
- 遮音:音を遮断するため、室内や屋外の音が伝わりにくくなること
- 防振:床と足がぶつかる音など物体同士が当った発生する音を防ぐ
- 吸音:跳ね返ってきた反響音を吸収すること
なお、周囲から伝わる騒音を軽減したい、室内の音漏れを防ぎたいといった場合、窓に取り付け可能な「遮音効果」の高い製品がおすすめです。窓は音が漏れやすく、伝わりやすいことから、「防振・吸音効果」よりも「遮音効果」の高いものの方が防音効果を感じやすいからです。
たとえば、厚みのある窓用防音透明シートであれば、屋外の騒音を3分の1程度に軽減する効果が期待できます。
選び方2:設置する場所
どこの防音対策をしたいのかによって、選ぶべき防音シートが変わります。
たとえば、アパートに暮らしている方で、隣の部屋からの生活音が気になるという方は壁面に設置可能な防音シートを選ぶとといでしょう、一方、屋外から伝わる電車の音や騒ぎ声を軽減したいといった場合は、音の出入り口となりやすい窓ガラスに設置できる防音シートが適しています。
選び方3:設置・撤去方法
防音シートを選ぶときは、設置・撤去方法にも注目しましょう。
防音シートを取り付けタイプごとに分けると、主に以下の3つがあります。
- シールタイプ:両面テープで取り付けるタイプ
- フォルトパネルタイプ:防音シートを自由につなぎ合わせて設置するタイプ
- 突っ張り棒タイプ:突っ張り棒で抑えて設置するタイプ
釘やタッカーで設置するタイプもありますが、壁に穴を開けたくない、取り外す可能性があるといった場合は避けるようにしましょう。とくに賃貸住宅に設置する場合は、シールタイプや突っ張り棒タイプなど、原状回復しやすい製品を選ぶのがおすすめです。
防音シートを貼り付けるときの注意点
防音シートは単に貼り付けるだけというイメージがありますが、取り付けるときの注意点があります。
では、どのような点に注意すべきか見ていきましょう。
貼り付ける場所を掃除しておく
防音シートを貼るときは、窓や壁に付着しているゴミやホコリを取り除いておくことが注意点の一つです。
とくにシールタイプの場合、ゴミやホコリが残ったままになっていると、貼り付けたときに隙間ができて密着力が弱まってしまいます。あらかじめきれいに掃除してから貼り付けるようにしましょう。
貼り付ける場所の大きさを正確に測る
防音シートを貼り付けるときは、隙間ができないように設置する場所にぴったり合うサイズのシートを用意することも注意点として挙げられます。
防音シートを貼り付けた際、わずかな隙間ができただけでもそこから音が伝わってしまうため、期待できる効果が減ってしまいます。時間や手間をかけて行う作業を無駄にしないためにも、設置する窓や壁の大きさを正確に測り、ぴったりとフィットする防音シートを用意しましょう。
おすすめの防音シート3選
最後に、おすすめの防音シートを紹介します。
ニトリ防音タイルカーペット
ニトリの「防音タイルカーペット」は、床に設置するタイプの防音シートです。
幅50×奥行50cmとなっており、設置したい場所に合わせて大きさを調整できることがポイントです。表生地と裏生地の間にポリエステルと塩化ビニル樹脂が入っている複層構造により、防音効果を発揮します。
カラー展開は4色あるため、インテリアに合わせて選べるのも魅力です。
ピアリビング ワンタッチ防音壁
ピアリビングの「ワンタッチ防音壁」は、収音材と遮音材を組み合わせ、約15dB~20dB程度の騒音軽減効果が期待できる防音シートです。
素材はガラスクロス、グラスウールでできており、厚みが50mmあることから、高い防音効果を発揮します。壁や窓などに設置でき、突っ張り棒などで固定するタイプのため、賃貸住宅の方にもおすすめの製品です。
saegiri 遮音シート
saegiriの遮音シートは、グレー調でモダンなデザインになっていることが特徴です。おしゃれ見た目なので、部屋の模様替えになりつつ、防音効果も期待できることがポイントです。
また、軽量なので貼り付けが簡単であることや、やわらかい素材でできているためハサミでカットして大きさを調整できるといったポイントも魅力です。
また、日本製であることから品質の高さが期待できることも人気のポイントとなっています。
まとめ
今回は、防音シートの効果や選び方、おすすめの製品などを解説しました。
防音シートは騒音を完全に防げるわけではありませんが、軽減する効果は期待できます。ただし、選び方にポイントがあるため、どのような騒音を防ぎたいのかなどを意識して、最適な製品を選ぶようにしましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、ストレスのない生活を送れるよう、自宅にあった防音シートを設置してみてください。