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ふすまを張り替えるときのコツとは?必要な道具や作業手順も解説!

今回は、自分でふすまを張り替えるときのコツをご紹介します。

ふすまは日本古来の仕切りとして有名ですが、つくりとしては弱いものです。ちょっとしたことで破れてしまうケースや、湿気のせいでシミができるケースもあります。業者を使うことで張り替えられますが、費用を気にする人も多いでしょう。

本記事を読むことで、ふすまを張り替えるときの手順を知ることができます。業者を使う場合のポイントもあわせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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ふすまの張り替えは簡単にできるの?

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ふすまとは、厚い紙を張った仕切りのことです。障子のような薄い紙一枚を張った仕切りとは違い、よりしっかりとした建具です。一見すると張り替えは難しそうですが、大工の経験がない素人でもできます。

ただし、ふすまには大きく分けて2種類あり、それぞれ構造が異なります。

◎本ふすま

格子に紙を張り、縁をつけたタイプです。

格子の上に何重もの和紙をはり、最後にふすま紙を張っていることが特徴です。

◎戸ふすま

戸ふすまは、別名で板ふすまと言われており、格子ではなくベニヤ板を使用したものです。やや重く、下貼り紙の上にふすま紙を張るという構造になっています。

張り替えの手順と内容は、本ふすまと戸ふすまで大きく異なります。本ふすまの張り替えは手間がかかりますが、戸ふすまの場合は比較的簡単にできます。

ふすまを張り替える方法をご紹介!

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戸ふすまの張り替えは簡単ですが、さまざまな道具を使うことになります。また、張り替えまでの手順はいくつかあります。そこで、必要な道具と張り替えの手順について具体的にご説明しましょう。また、ご紹介するのはアイロンを使った重ね張り工法です。枠を外す必要がないため、経験がない人でも簡単にできます。

必要な道具について

戸ふすまの張り替えにあたって必要な道具は以下の通りです。

◎アイロン

◎マスキングテープ

◎カッター

◎引き手釘打ち

◎枠はがし

◎ニッパー

いずれの道具もホームセンターなどで簡単に手に入りますので、まず一通りそろえましょう。

張り替えの手順とコツ

1.引き手を取り外す

ふすま全体に新たなふすまを張り付けるため、まずは引手を取り外します。一見難しいようですが、枠はがしを引き手の裏に差し込み、起こすことによって簡単に浮き上がります。浮き上がった段階で一度引き手を戻すことで、釘の頭が出た状態になります。その釘をニッパーで引き抜きましょう。同じ要領でもう一方の釘を抜き、引き手を取り外します。

2.ふすま紙の位置を合わせる

新しいふすま紙の位置を合わせます。元々のふすま紙よりも数センチ程度大きくなるようカットすることが大事です。ぴったりになるようカットしてしまうと、実際に張り替えたときにふすま紙が足りなくなる可能性があります。大きめにカットすることで、あとから調整することができます。

位置を合わせたあとは、枠の内側に折り目がつくようにします。折り目のつけ方は、枠の内側に沿って指の先でなぞるようにするといいでしょう。もちろん、定規などを使ってもOKです。

3.アイロンをかける

メインのステップであるアイロンがけですが、丁寧にやらないと失敗してしまいます。ポイントは、高温スチームに設定し、真ん中から上下左右に向かって動かすことです。早く終わらせようとして急いで動かしてしまうと、ふすま紙の張り付きが悪くなる可能性があります。しっかりと接着させるためにも、ゆっくり丁寧にアイロンがけしましょう。

4.ふすま紙をカットする

アイロンをふすま紙全体にかけ終えたら、ふすま紙のはみ出た部分をカッターで切ります。きれいにカットするためのポイントは、カッターを枠の外側に向けて傾けることです。傾けたままカットすることで正確性がアップします。

5.引き手を取り付ける

ふすま紙の上から引き手をつけることで、すべての作業は完了となります。新たなふすま紙を張った段階では引き手の位置はわかりませんが、新たなふすま紙の上から指でなでていくと正確な位置がわかります。

引き手の位置がわかったら、カッターで丁寧に切れ込みを入れます。その後、引き手を取りつけて釘を打ちます。垂直に釘を打つのであれば簡単ですが、引き手の釘はほとんど寝かせた状態で打ち込む必要があります。そのため、確実に打ち込むためにも引き手釘打ちを使うといいでしょう。

面倒なときは業者に依頼しよう!

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ご紹介したように、ふすまの張り替えは決して難しくありません。最低限の道具さえあれば、業者に依頼せずとも自分で対応できるでしょう。しかし、慣れない作業が影響して失敗することは多くあります。きちんと張り替えたつもりでも凸凹が残ってしまったり、サイズが合わなかったりというケースも少なくありません。また、本ふすまを張り替える場合はより手間がかかるため、経験のない人では苦労するかもしれません。

そこで頼りになるのが業者です。ふすまの張り替えに長けた専門の業者であれば、どのようなタイプのふすまでも確実に対応してくれます。ここでは、業者に依頼する場合の料金相場や、業者を選ぶ際のポイントをわかりやすくご説明しましょう。

料金相場について

ふすま張り替えの料金相場は、片面のみで3,000円~5,000円程度になります。両面を張り替える場合は5,000円~10,000円程度が相場です。

張り替え自体は容易であり、ふすま紙も一般的なタイプであれば安く調達できます。したがって、全体的に安い費用で請け負う業者が多いということです。ただし、ふすま紙の質にこだわる場合は費用が高くなる可能性があります。

業者選びのポイントについて

業者選びのポイントは料金にあります。ふすま紙の張り替えに大した技術はいらないため、技術料を高くとる業者はおよそ信頼できません。「リーズナブルに依頼できるか」という点に絞って業者を選ぶことをおすすめします。

ただし、ろくに作業しないような悪質な業者を選ぶわけにはいかないため、業者としての実績があるかどうかはチェックしておきましょう。

まとめ

本記事でご説明した内容を簡単にまとめましょう。

・ふすまの種類には本ふすまと戸ふすまがあり、戸ふすまの張り替えは簡単にできる

・既存のふすまの上から新しいふすまを張るやり方が効率的

・丁寧に作業をしないと凸凹ができてしまうケースもある

・業者を使う場合の料金相場は、片面のみの張り替えで3,000円~5,000円程度

ふすまの張り替えは比較的簡単であり、経験のない人でもできます。必要な道具はいろいろありますが、専門的な道具はほとんど使いません。金づちやカッターなど、普段から家庭にあるようなもので対応できるため、DIYで張り替えることも十分におすすめできます。

ただし、戸ふすまではなく本ふすまを張り替える場合は、やや長い手順が必要になります。「せっかく道具をそろえたのに失敗した……」というケースも多くあるため、不安な場合は業者に依頼することをおすすめします。

張り替え費用はふすまの種類にもよりますが、片面だけなら5,000円未満が一般的です。もっと安いケースもありますが、業者のサービス内容はさまざまです。相談費用など、張り替え作業とは関係ないところで費用がかかると損をするため、料金設定の中身をきちんと見極めることが大切です。