玄関ドアの修理や交換を検討されている方へ活用して頂きたい相場表になっています。
玄関のこんな修理をしたらいくらになるのかな~?と疑問をお持ちの方は参考としてご覧ください!
地域の修理・リフォーム会社さんによって料金は異なりますが全国対応のサッシ屋で15年勤務し自社の玄関工事を請けている筆者が、目安となる費用をお伝えします。
玄関ドア修理
玄関ドア修理を依頼されるケースとして代表的な3つの故障について修理費用をお伝えいたします。
1.玄関の建付けが悪い
丁番修理・交換
ドアの建付けが悪い時は丁番の不具合が可能性として高いです。
この場合の修理方法は丁番の調整、もしくは交換のどちらかです。玄関丁番の調整方法としては「丁番起こし」という道具を使って半ば無理やり丁番を変形させます。
調整が難しいのであれば交換し建付け修理を行います。
内容 | 費用 |
丁番調整費用 | 6,000円~15,000円 |
丁番交換費用 | 12,000円~25,000円 |
フロアヒンジ交換
フロアヒンジとはドアの真下、床の中に埋め込まれてる設備です。ドアの閉るスピード調整の役割として使用されますが、金属性の素材なので錆で隆起しドアの建付けに影響する事があります。
一般家庭の玄関には少なく、会社や店舗などの玄関で使用されています。
フロアヒンジは修理が難しく、交換になるケースが多いです。
内容 | 費用 |
フロアヒンジ交換 | 80,000円~150,000円 |
スチールドア研磨
ビルやマンションの玄関はスチール製(鉄扉)となっている事も少なくありません。
スチールドアは重く丁番の変形や壁や床内部の膨張によりドアがスムーズに閉まらなくなる事があります。
その様な時に行う作業がスチールドアの研磨です。
対応する業者は限定されますが、干渉している部分を少し研磨するだけでも症状は緩和されます。
内容 | 費用 |
スチールドアの研磨 | 30,000円~60,000円 |
2.玄関や出入口が勢いよく閉まる
ドアクローザ―調整・交換
玄関ドアが勢いよく閉まる原因で最も確率が高い原因はドアクローザ―の故障です。玄関ドアの室内側上部に取付けられている四角い設備で、ドアを開くとアームが伸びてドア枠と連動しているのを確認できます。
ドアクローザ―にはスピード調整機能がある種類もあり、調整ネジを時計回りに回すことでドアの閉るスピードを遅くできます。
調整ができない時はドアクローザ―を一式取替える以外の修理方法はありません。
内容 | 費用 |
ドアクローザ―調整 | 3,000円~8,000円 |
ドアクローザ―交換 | 18,000円~35,000円 |
フロアヒンジ
玄関の建付け不具合でも登場したフロアヒンジは、出入り口扉のスピード調整をおこなうのが主な役割です。そのため、経年劣化で故障すると、ドアの閉る速度が急激に速まり、通行する人が挟まれそうになるなど危険な目に合うことも。早期の修理が必要となります。
フロアヒンジの交換は本体のみ交換する場合と、収納ケース一式の取替が必要となる状況により金額が異なります。
内容 | 費用 |
フロアヒンジ交換 | 80,000円~150,000円 |
ピボットヒンジ
ピボットヒンジもドアクローザ―やフロアヒンジ同様に玄関ドアのスピードを制御する設備です。
戸建て住宅やビル、会社の扉の使用されているのを見かけます。経験値では、ドアクローザ―やフロアヒンジよりも修理の件数は多くありませんが、ドアの閉るスピードに異常を感じたら写真の様な金具が取付けられていないか確認してみましょう。
内容 | 費用 |
ピボットヒンジ交換 | 50,000円~90,000円 |
3.玄関ドアノブ(錠前)の修理
ドアノブ修理(交換)
玄関ドア修理の中でもドアノブや錠前は、防犯や戸締りに関するパーツになりますので緊急で早く修理したいと希望されるお客様が多くなります。
玄関のドアノブは、玄関のグレードによって様々な形状、種類があり費用感は大きく異なります。
安価な玄関ドアには汎用性の高いドアノブが設置されており、メンテンナンスも比較的容易で修理代金も安く済みます。一方、高級な玄関ドアだとドアノブのみの修理が困難で、高額なドアノブ取替費用がかかるケースが多くなります。
内容 | 費用 |
ドアノブ修理 | 6,000円~18,000円 |
ドアノブ交換 | 25,000円~100,000円 |
玄関引き戸錠の修理・交換
ドアではなく引き戸ですが、玄関修理のカテゴリとして引き戸の修理も説明しておきます。
2枚建て引き戸に多く見られる故障の1つとして、召し合わせ錠の鍵がかかりにくいとご相談をうける機会も多く、錠の位置を調整するケース、取替えるケース、そして引き戸錠ではなく戸車の高さが原因で鍵のかかりが悪くなっているケースに分かれます。
引き戸戸車の高さが狂っていると内障子と外障子の鍵穴位置にズレが生じてしまうのです。
内容 | 費用 |
錠の調整 | 5,000~12,000円 |
錠の交換 | 18,000円~30,000円 |
戸車調整 | 8,000円~15,000円 |
戸車交換 | 15,000円~35,000円 |
玄関ドア交換(リフォーム)
玄関ドアの交換費用の相場をお伝えいたします。一口に玄関ドアと言っても色々な種類があります。それぞれの種類ごとに微妙に異なりますので念のため種類を分けて掲載しています。
1.片開き玄関ドア
片開き玄関ドアは横幅74cm×高さ230cm程度のドアです。丁番が片側だけに取付けられておりシンプルでメンテナンスがしやすい特徴があります。開く方向は左右どちらも可能で使い勝手や利用者の好みによって決まります。
一般住宅やアパート問わず使用されており、狭い玄関もドアのデザインや機能で優れた空間を生み出します。
商品 | 商品や工事費を含む費用 |
片開き玄関ドア | 23万円~40万円 |
※画像引用(LIXIL)
2.玄関親子ドア
玄関親子ドアとは、2枚のドアが組み合わさった玄関ドアのことです。大きなドア(親ドア)と小さなドア(子ドア)で構成されており、通常は親ドアだけを開閉して使用します。必要に応じて子ドアも開けることで、広い開口部を確保できます。
普段使いとしては親ドアでの出入りだけで十分なスペースが確保できるので多くの方は親ドアだけを使用します。大きな荷物の出し入れが必要な時や、車いすで出入りする際は子ドアも開けると大変便利です。
商品 | 商品や工事費を含む費用 |
片開き玄関ドア | 25万円~50万円 |
※画像引用(YKKap)
3.両開き玄関ドア
玄関両開きドアとは、同じ大きさのドアが2枚組み合わさって構成される玄関ドアのことです。左右対称のデザインで、どちらのドアにもハンドルやレバーが付いており、どちらからでも出入りができるようになっています。
多くの人が出入りする場合や、大きな家具の搬入も楽々行えます。見た目も高級感があり住宅の外観を引き立てます。
商品 | 商品や工事費を含む費用 |
両開き玄関ドア | 40万円~60万円 |
4.袖FIX片開き玄関ドア
袖FIX片開き玄関ドアは、片方に開くドアに固定されたサイドパネル(袖)を組み合わせた玄関ドアのことです。
ドアと袖の配置は、ドアの開く向きによって決まります。左開きのドアなら袖は左側に、右開きのドアなら袖は右側に配置されるため、観音扉のような見た目になり、自然でバランスの取れた外観となります。袖とドアが一体化したデザインは、ドアの片側に開いた空間が生まれ、見た目に違和感がありません。また、袖にガラスが使われている場合、玄関に自然光を取り込むことができ、明るく開放的な印象を与えます。
商品 | 商品や工事費を含む費用 |
袖FIX片開き玄関ドア | 25万円~50万円 |
5.玄関引き戸
玄関引き戸は、スライドさせて開閉するタイプの玄関ドアです。このドアは、日本の住宅で広く使用されており、特にスペースを有効活用できる点で人気があります。従来の純和風的なデザイン以外にもモダンでデザイン性の高いリフォーム引き戸も販売されており、住宅の顔である玄関を引き立たせる効果も期待できます。
商品 | 商品や工事費を含む費用 |
玄関引き戸 | 20万円~40万円 |
まとめ
このページでは玄関ドアの修理とリフォームについて解説いたしました。玄関ドアは防犯上も大変重要な設備となり、故障が発生した場合は一刻も早い修理が必要です。事前に修理費用の相場を把握していれば、いざという時も落ち着いて対処できるのではないでしょうか。
また、古くなった玄関ドアを最新の商品に取替える事により断熱性や機能性アップも期待できます。一番は見た目が綺麗になり気持ちも嬉しくなると思います。
是非、本誌を参考に修理やリフォームの相場観を身に着けご活用下さい!