サッシ修理・サッシ交換

サッシの水抜き穴の構造や掃除方法、詰まったときの対処法を解説

サッシの水抜き穴について、このような悩みや不安はありませんか?

「そもそもサッシの水抜き穴って何?」

「サッシの水抜き穴の構造を知りたい」

「サッシの水抜き穴が詰まる原因や掃除方法は?」

本記事では、サッシの水抜き穴の構造や掃除方法、詰まったときの対処法について詳しく解説します。

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サッシの水抜き穴とは?

サッシの水抜き穴とは、サッシの下枠に設置されており、雨水が抜けるための穴です。

昔のサッシは台風などによる暴風雨によって強い雨が降ってしまうと網戸からないに雨水が浸水してしまうというトラブルが多発していましたが、近年のサッシは暴風雨でも室内やレールに侵入してこないようにするために水抜き穴が作られるようになり、封水に成功しています。

サッシの水抜き穴は室外に面している窓ガラスには必ず設置されている機能で、一般的な窓に使用される引き違い戸にはもちろん、テラスドアや開閉できないFIX窓にもサッシの水抜き穴は設置されています。

サッシの水抜き穴の構造

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サッシに水が溜まる原因は、「台風などの暴風雨によって雨が排水口を逆流してくる」、もしくは「結露によって室内側からサッシに水が溜まる」という2つの主な原因があります。

サッシの水抜き穴はこれらの原因の水を排出する構造が作られているのです。

例えば、一般的に使用されている引き違い戸のサッシは、室外からの風圧力と水の重力によって水密構造が作られており、外から雨水が侵入してきたときにサッシ内部にある程度の水が溜まるとサッシ内に水を貯めることで、これ以上外からの雨水を侵入させないような構造になっています。

サッシの水抜き穴の構造を詳しく知る必要はありませんが、サッシ内部に水が溜まっていることは不具合ではなく、サッシの水抜き穴の機能性であることを覚えておくと無駄な心配をする必要がなくなるはずです。

サッシの水抜き穴が詰まる原因と対処法

サッシの水抜き穴が詰まる原因は以下の通りです。

  • グレチャンが老朽化している
  • サッシの掃除を怠っている
  • 水抜き穴付近で水が凍っている

それぞれの原因と対処法について、以下で詳しく解説します。

①グレチャンが老朽化している

グレチャンとは、窓ガラスを固定するためにサッシの間に取り付けられるゴム製のパーツのことですが、グレチャンの老朽化が進むとガラスとサッシの間にスキマが生じてしまい、そのスキマから汚れがサッシの水抜き穴に侵入してしまい、結果として詰まりの原因となります。

グレチャンは外からは見えにくい部分に設置されていますが、グレチャンにヒビが入っていたり、触ってみてベタつくようであれば老朽化が進んでいるため、グレチャンの交換も視野に入れるといいでしょう。

②サッシの掃除を怠っている

サッシのレールに溜まった汚れを放置していると、水抜き穴に侵入してしまい、排水口を汚れで塞いでしまうこともあります。

中でも髪の毛やペットの毛などは排水口で絡まりやすく詰まりの原因になることも多いため、定期的にサッシを掃除するようにしましょう。

③水抜き穴付近で水が凍っている

気温がマイナスになる日が続くような降雪地域では、水抜き穴に残った結露や雨水などの水分が凍ってしまい詰まりの原因になることもあります。

外から水抜き穴を見てみて凍っているようであれば溶けるまで待ってみましょう。

サッシの水抜き穴の詰まりを放置すると起こるトラブル

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サッシの水抜き穴の詰まりを放置すると起こるトラブルは以下の通りです。

  • 室内に水が溢れてしまう
  • サッシ内部が腐食する
  • カビの原因になる

それぞれのトラブルについて、以下で詳しく解説します。

①室内に水が溢れてしまう

サッシの水抜き穴が詰まってしまうと、排水口から正常に水が排出されないため、排出されなかった水が室内に溢れてしまうことがあります。

②サッシ内部が腐食する

サッシの水抜き穴から水が排出されないと、サッシ内部に水が溜まり続けてしまうため、サッシによく使用されるアルミは腐食には強い金属ですが、それでも常に水を接触し続けると腐食してしまうことがあります。

サッシが内部から劣化してしまうと、気付かぬうちに大きなトラブルに発展してしまうこともあるため注意が必要です。

③カビの原因になる

サッシ内部に水が溜まっていると、その周辺からカビが発生してしまうことがあります。

カビが発生すると、胞子によって体調に悪影響を及ぼすリスクもありますし、害虫の発生の原因になることもあります。

サッシの水抜き穴の掃除・メンテナンス方法

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サッシの水抜き穴の掃除・メンテナンス方法は、爪楊枝などで汚れを掻き取る、もしくは歯ブラシなどで汚れを落とすという簡単な方法で行えます。

サッシの水抜き穴には蓋がついている場合がありますので、蓋をパカっと開けると汚れが溜まっていることがあります。

汚れがすぐに取れそうであれば歯ブラシなどで取り除き、奥に詰まっているようであれば爪楊枝などで掃除しましょう。

サッシの水抜き穴に関するよくある質問

ここでは、サッシの水抜き穴に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.サッシの水抜き穴から外気が侵入してくる?

サッシの水抜き穴の構造上、排水口から外気が室内まで侵入してきてしまうサッシもあります。

サッシの水抜き穴は製品によって構造が異なるため、水抜き穴と室内の間に蓋がしてある製品もありますが、蓋がない製品もあります。

蓋がある場合は室内に外気が侵入してくることはありませんが、蓋がない場合は室内に外気が侵入してくるケースがあるのです。

排水口は大きくないため、風が吹くほどの外気を取り入れることはありませんが、気になるようであれば気密性の高いサッシを選ぶことがおすすめです。

Q2.サッシの水抜き穴のメンテナンスを業者に依頼することはできる?

サッシの水抜き穴および窓周辺のメンテナンスを業者に依頼することは可能です。

費用相場は3,000円〜10,000円ほどで、サッシの水抜き穴を含めた窓周辺のメンテナンスを依頼することができます。

Q3.サッシの水抜き穴から外気が入ってこないサッシの例は?

サッシの水抜き穴から外気が入ってこないサッシの例としては、YKK APのテラスドアがあげられます。

YKK APのテラスドアは室内側と水抜き穴の間にパッキンが設置されており、高い気密性となっているため外気を室内に侵入させないようになっています。

ほかにも気密性の高いと言われるサッシは水抜き穴と室内との間に仕切りが設けられることが多いため、確認してみるといいでしょう。

まとめ

本記事では、サッシの水抜き穴の構造や掃除方法、詰まったときの対処法について詳しく解説しました。

サッシの水抜き穴は目立たない場所に設置してありますが、サッシから水を排出するという重要な役割を担っているため、詰まって大きなトラブルにならないように定期的に掃除・メンテナンスを行いましょう。

また、サッシの水抜き穴が詰まっていそうだけれど原因が分からない場合は、サッシ内部に問題が生じている可能性もあるため、専門業者に相談すると安心です。

ぜひ本記事を参考にして、サッシの水抜き穴の構造やメンテナンス方法についてチェックしてみてください。