サッシ修理・サッシ交換

戸車を取り外す方法と交換できないときの対処法を解説

戸車の交換について、このような悩みや疑問はありませんか？

「戸車を正しく取り外す方法を知りたい」

「戸車をうまく交換できない原因は？」

「交換できないときの対処法を知りたい」

引き戸の部品のなかで戸車は故障や不具合が多いですが、簡単に交換できるというわけではありません。

交換作業自体は難しいものではありませんが、戸車の種類を特定したり、固定方法を調べたりと、さまざまな情報が必要です。

本記事では、戸車を取り外す方法と交換できないときの対処法について詳しく解説します。

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目次

戸車を取り外す方法

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戸車は以下の手順で取り外すことができます。

  • STEP①：使用している戸車の型番を確認する
  • STEP②：引き戸をレールから外す
  • STEP③：レールと戸車を掃除する
  • STEP④：引き戸の戸車を取り外す
  • STEP⑤：新しい戸車を取り付ける
  • STEP⑥：引き戸をレールに取り付けて動作確認する

それぞれの手順について、詳しく解説します。

STEP①：使用している戸車の型番を確認する

交換用に用意する戸車は、取り付けられている型番と同じものや代替品を選ぶことが大切ですので、まずは使用している戸車の型番を確認します。

戸車を取り外してからマッチする戸車が見つからないと手間になってしまいますので、かならず戸車を取り外す前に確認しましょう。

汎用タイプの戸車が使用できることもありますが、基本的には同じ型番を選ぶのが無難です。

STEP②：引き戸をレールから外す

交換用の戸車を用意できたら、戸車交換の作業を始めていきます。

戸車は引き戸がレールに設置している状態では取り外すことができないため、まずは引き戸をレールから取り外します。

引き戸によって外し方が異なる場合がありますが、基本的には扉の両端を持って持ち上げることで取り外すことができます。

1人での作業は危険が伴う可能性があるため、2人以上で作業するようにしましょう、

また、レールから引き戸が外しにくい場合はプラスドライバーで引き戸の下部についている戸車の調整ネジにて高さを上げると外しやすくなります。

STEP③：レールと戸車を掃除する

戸車が正常に動作しなかったり、不具合が生じている原因のひとつとして、レールや戸車に髪の毛やホコリなどが詰まっていることが挙げられます。

そのため、引き戸を取り外したらレールと戸車を掃除することから始めてみましょう。

髪の毛やホコリを取り除いたことで戸車の動きが改善されれば、わざわざ戸車を交換する必要がないと判断できる場合もあるでしょう。

STEP④：引き戸の戸車を取り外す

戸車は一般的にボルトで固定されていますので、プラスドライバーで固定を解除することで取り外すことができます。

STEP⑤：新しい戸車を取り付ける

引き戸から戸車を取り外せたら、交換用に用意した戸車を取り付けます。

戸車の取り付け方は製品によって異なりますので、取扱説明書をよく読んで取り付けましょう。

STEP⑥：引き戸をレールに取り付けて動作確認する

新しい戸車を取り付けたら、引き戸をレールに取り付けて動作確認を行います。

問題となる症状が解消されたら交換完了です。

もし戸車を交換しても引き戸の動きが悪い場合は、戸車ではなくレールや引き戸本体が歪んでいる可能性も考えられますので、専門業者に相談しましょう。

戸車が取り外せない原因と対処法

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戸車が取り外せない主な原因は以下の通りです。

  • 抜け落ち防止の返しがたくさん付いている
  • 戸車本体が釘で固定されている
  • 交換する戸車の正規品が売られていない

それぞれの原因と対処法について、詳しく解説します。

①抜け落ち防止の返しがたくさん付いている

戸車には抜け落ち防止の返しが付いている場合がありますが、返の数が多いと返しが引き戸に引っかかって取り外しできないこともあります。

力づくで取り外すことは可能ですが、引き戸本体が傷ついてしまいますので、優しく力を入れて取れない場合は専門業者に相談するのが無難です。

②戸車本体が釘で固定されている

先ほどもお伝えした通り、戸車はボルトやネジで固定されていることが多いですが、固定用として釘が使用されている場合もあります。

ドライバーでネジの固定を解除したにも関わらず戸車が固定されている場合は釘が使用されていないかを確認しましょう。

釘が使用されている場合は引き抜くことで取り外すことができます。

③交換する戸車の正規品が売られていない

生じている戸車が古い場合、すでに同じ製品が廃盤となってしまっていることが多いです。

そのため、正規品の同じ戸車を見つけようとしても見つからないというトラブルになることがあります。

メーカーによっても異なりますが、特殊な戸車でない限りは代替品が製造されているため、型番をメーカーに伝えることで代替品を教えてもらいましょう。

戸車を自分で外せない場合はプロに依頼するのが◎

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戸車は製品によって構造が異なるため、ネジだけで固定されているのではなく、返しがついていたり、釘で固定されている場合、構造をしっかりと理解していないとキレイに取り外すことができません。

力づくで取り外すこともできますが、戸車が設置されているドアやサッシ本体が壊れてしまい、結果として戸車交換費用よりも高額な修理費用が発生してしまうこともあります。

そのため、戸車を交換してみようとしたところ、なかなか取り外せないというトラブルが発生した場合は、プロに相談するのが無難です。

戸車交換ができないことに関するよくある質問

戸車交換ができないことに関するよくある質問をQ＆A形式で紹介します。

Q1.戸車の交換を専門業者に依頼するときの費用相場は？

戸車の交換を専門業者に依頼するときの費用相場は、不具合を調整する場合で1万円〜2万円、戸車を交換する場合で2万円〜3万円ほどが相場となります。

業者によっても費用は異なりますので、相見積もりを取ると最安値帯で依頼できます。

Q2.正規品と汎用品はどっちがいい？

戸車にはメーカー純正の正規品と、正規品ではない汎用品の2種類があります。

正規品は価格が高いものの耐久性が高く動作が滑らかというメリットがあります。

一方で汎用品は価格は安いものの耐久性が低く、不具合を起こしやすいというデメリットがあります。

そのため、基本的には正規品を選ぶのが安心です。

Q3.戸車の耐用年数はどのくらい？

戸車の耐用年数は、あまり開閉しない引き戸の場合は50年前後、日常的に使用する引き戸の場合は20年〜25年ほどとなります。

戸車の消耗は使用環境によって大きく異なりますので、ガタつきや滑りの悪さなどの問題が生じたタイミングで交換を検討しましょう。

まとめ

本記事では、戸車を取り外す方法と交換できないときの対処法について詳しく解説しました。

戸車はどの住宅にも使用されているほど一般的なものですが、正しい知識を持っていないと交換に手こずってしまうことも多いでしょう。

また、戸車には種類が多いため、どんな構造をしているか把握しないとどのように固定されているか判断できないこともあります。

そのため、取り外しが難しいと感じたら専門業者に相談するのが無難です。

ぜひ本記事を参考にして戸車を正しく交換してみてください。