サッシ修理・サッシ交換 / リフォーム

そもそも断熱障子とは?断熱性を高める方法や注意点を紹介!

障子について、このような悩みはありませんか?

「障子から冷たいスキマ風が入ってくる」

「障子の断熱性を高めたい」

「断熱障子ってなに?」

日本では昔から使用されている障子ですが、実は障子そのものには断熱性能が備わっています。

しかし、住宅の断熱性能の技術が成長し続けていることから非常に断熱性の高い窓ガラスやサッシなどが登場したこともあり、障子そのものの断熱性能では物足りないという方も増えているのです。

そこで注目を集めているのが「断熱障子」なのです。

本記事では、障子の断熱性を高める方法や断熱障子の注意点について詳しく紹介します。

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断熱障子とは?

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断熱障子とは、断熱対策をした障子のことを指します。

和紙が使用されている一般的な障子についても、和紙の繊維によって冷たい空気が通りにくくなるため、断熱性能があると言われています。

しかし、木枠から冷気が入ってきてしまうことがほとんどとなるため、一般的な障子の場合は和紙の断熱性能を感じられないことがほとんどです。

そのため、断熱障子では、本来の障子にある木枠のスキマを埋めたり、空気層を作ったり、断熱シートを貼り付けたりと、さまざまな断熱対策をします。

障子の断熱性を高める方法

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障子の断熱性を高める方法は以下のとおりです。

  • 断熱性の高い和紙を使用する
  • 断熱障子シートを使用する
  • スキマテープを貼り付ける
  • 障子を両面に貼り付ける
  • 断熱対策されている障子を買う

それぞれの方法について、詳しく紹介します。

①断熱性の高い和紙を使用する

通常の和紙よりも断熱性能の高い和紙を使用することでも断熱性能を高めることができます。

断熱性能の高い代表的な和紙は以下のとおりです。

ワーロン紙和紙をポリ塩化ビニール樹脂で加工することで断熱性能を高めたプラスチック障子紙。強度が高くUVカット効果もある。
ペットワーロン紙和紙をPET樹脂で加工することで断熱性能を高めたプラスチック障子紙。強度が非常に高く破れにくい。

ほかにも、プラスチックダンボールやポリカーボネートなどのプラスチック製品でも和紙の代用ができますが、木枠や和室の雰囲気とマッチしないこともあるため、できる限り和紙に近い見た目のものを選ぶといいでしょう。

②断熱障子シートを使用する

市販の障子用断熱シートを使用することで、木枠をそのままにして断熱性能を高めることができます。

障子用断熱シートにはさまざまな種類があり、断熱性能だけではなく遮光や湿気対策、採光などの機能性を合わせ持つ商品もありますので、好みの断熱障子シートを選ぶことができます。

③スキマテープを貼り付ける

障子から冷気が入ってくる大きな原因となるのは木枠からのスキマ風となるため、スキマテープを貼り付けてスキマ風を防ぐだけでも大きな断熱対策になります。

スキマテープは一般的なもので問題ありませんが、存在感の強いスキマテープを貼り付けてしまうと部屋の景観を損なってしまったり、障子の雰囲気と合わないこともありますので注意しましょう。

④障子を両面に貼り付ける

通常、障子は片面のみに和紙を貼り付けますが、「太鼓貼り」という障子の木枠の両面に和紙を貼り付ける方法をすることで、断熱性能を高めることができます。

これは、和紙と和紙の間に空気層を作ることで外気の影響を受けにくくなるためです。

⑤断熱対策されている障子を買う

DIYで断熱障子を作る方法もありますが、すでに断熱性能に優れた商品が販売されていますので、DIYが苦手な方や面倒な作業が嫌だという方は、すでに完成されている断熱障子を購入することもおすすめです。

製品の断熱障子はDIYで断熱障子を作るよりも断熱性が高いことが多く、設置するだけですので簡単に断熱対策できることが大きなメリットとなります。

一方で、DIYで断熱障子を作るようも費用が高額になりやすいことや、部屋のサイズや雰囲気に合う断熱障子が見つからない場合もあることに注意が必要です。

断熱障子の注意点

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断熱障子の注意点は以下のとおりです。

  • DIYで行う場合は複数の断熱対策を組み合わせる必要がある
  • サッシのほうが断熱性に優れている

それぞれの注意点について、詳しく紹介します。

①DIYで行う場合は複数の断熱対策を組み合わせる必要がある

障子の断熱性能が低い理由は、和紙そのものの断熱性能の低さだけではなく、木枠のスキマなども要因となるため、DIYで断熱障子を作る場合はいくつかの断熱対策を組み合わせることが必要です。

DIYと聞くと難しい作業が必要になるイメージを持っている方もいるかもしれませんが、断熱障子に関するDIYには難しい作業はなく、一般的に障子を張り替えられるのであれば問題ありません。

②サッシのほうが断熱性に優れている

断熱性能の高い窓としては、アルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシ、ペアガラス(複層ガラス)など、さまざまな製品が登場しています。

これらの製品の断熱性能は非常に高く、いくら障子に断熱対策をしたとしても、これらの製品の断熱性能に追いつくことはできません。

そのため、寒さが厳しい場合は断熱障子ではなく、断熱性の高いサッシや窓ガラスにリフォームすることも検討することがおすすめです。

断熱障子に関するよくある質問

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断熱障子に関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.おすすめの断熱障子シートはありますか?

おすすめの断熱障子シートは、クラレが開発した新世代障子シート「サーモバリア」です。

「サーモバリア」は空気を多く含み断熱性に優れた「特殊不織布フレクスター」という素材が使用されており、「特殊不織布フレクスター」は障子の10倍ほどの強度を誇るだけではなく、遮熱・断熱性・透光性・通気性・吸音性にも優れた高機能な断熱障子シートです。

「サーモバリア」を販売している高島株式会社の発表によると、一般的な障子とサーモバリアを比べたとき、室温は1.6°C下がり、室内に侵入する日光を75%カットするという効果が報告されています。

このように、「サーモバリア」は今までの断熱障子シートにはなかった高機能を兼ね備えていることもおすすめのポイントです。

Q2.断熱障子シートはホームセンターにも売っていますか?

断熱障子センターは、カインズやコメリ、コーナンといった大手ホームセンターでも販売されています。

また、ネット通販でもさまざまな断熱障子シートが販売されていますので、好みのものを見つけられるでしょう。

Q3.障子の紙は和紙とプラスチックのどちらがいいですか?

和紙にもプラスチック和紙にもメリット・デメリットがありますので、一概にどちらが優れているというわけではありませんが、「断熱性能」だけで比べるのであればプラスチック和紙のほうが優れています。

まとめ

本記事では、障子の断熱性を高める方法や断熱障子の注意点について詳しく紹介しました。

障子は窓ガラスに比べると、どうしても断熱性が低くなってしまうため、最近では障子部分を窓にリフォームする方も増えています。

障子の断熱対策は安価でできるものも多いので、まずは断熱障子を試してみて、もっと断熱性能が必要な場合は樹脂サッシといった断熱性能の高い窓にリフォームすることも検討することがおすすめです。

ぜひ本記事を参考にして断熱障子についてチェックしてみてください。