サッシ修理・サッシ交換

3枚引き戸のメリット・デメリット・後悔しやすいポイントを紹介

3枚引き戸は通常の引き戸よりも汎用性が高く、さまざまな場所に設置することができますが、実は意外なデメリットも多くありますので、設置を検討している方はメリットだけではなくデメリットについてもしっかりと理解することが大切です。

本記事では、3枚引き戸のメリット・デメリット・後悔しやすいポイントについて詳しく紹介します。

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3枚引き戸のメリット

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3枚引き戸のメリットは以下のとおりです。

  • 開口部を広くできる
  • 省スペースで設置できる
  • バリアフリーにも対応している

それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。

①開口部を広くできる

3枚引き戸は3枚の扉を使うため、それだけ開口部を広くすることができます。

そのため、通常引き戸を設置できないような幅広いスペースであっても3枚引き戸であれば設置できることもあります。

また、部屋の仕切りとして使用したり、玄関の出入り口を広くするといったように、3枚引き戸ならではの使い方もできることが大きなメリットです。

②省スペースで設置できる

3枚引き戸に限らず引き戸全体に言えることですが、前後ではなく左右に開閉するため、引き戸周辺に開閉用のスペースがなくても設置できるため省スペースです。

そのため、脱衣室や狭い廊下にある部屋などドアを開閉するスペースが狭くなりやすい部分にも問題なく設置することができます。

③バリアフリーにも対応している

3枚引き戸は段差の少ないレールで設置することができますし、力がなくても簡単に開閉できるため、バリアフリーとしても人気があります。

そのため介護をしている家庭や病院、介護施設などでも3枚引き戸や引き戸が設置されるケースは非常に多いです。

3枚引き戸のデメリット

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3枚引き戸のデメリットは以下のとおりです。

  • 費用が高額になりやすい
  • 2枚分しか開閉できない
  • 断熱性能が低い
  • 防犯性能が低いものもある
  • 種類やデザインが少ない
  • スペースが足りず設置できないこともある

それぞれのデメリットについて、詳しく紹介します。

①費用が高額になりやすい

3枚引き戸は扉を3枚使用するため、それだけ費用がかかりやすいです。

またレール部分が多く必要だったり、広い開口部に設置する場合は施行費用も高額になりやすいため、しっかりと見積もりを取ることが大切になります。

②2枚分しか開閉できない

3枚引き戸の多くは2枚の扉と”袖”呼ばれる固定部分の3枚で構成されるため、袖部分については開閉することができません。

そのため、実際は2枚の扉分しか開閉できないため、3枚すべてを開閉できることを前提に設置する場合はトラブルになってしまう可能性があります。

3枚引き戸によっては3枚とも開閉できる場合もありますが、その場合は別途扉の収納スペースが必要になることや、種類がかなり限られてしまうなどのデメリットも生じるため、よく検討する必要があるでしょう。

③断熱性能が低い

3枚引き戸は開き戸に比べて気密性が低いことがデメリットとなり、気密性の低さが原因でスキマ風が生じたり、音漏れが気になるなどのトラブルに発展する可能性があります。

また、玄関ドアに3枚引き戸を使用する場合、ガラス面が多い3枚引き戸は断熱性が低く、玄関が寒くなりやすくなるため、断熱性の高いガラスを使用する必要があるでしょう。

④防犯性能が低いものもある

3枚引き戸は開き戸に比べると防犯性能の低い製品も存在するため、玄関ドアとして設置する場合には注意が必要です。

とはいえ、現在もっとも防犯対策に効果があると言われている「ディンプルキー」が採用されている3枚引き戸もありますので、かならずしも3枚引き戸の防犯性能が低いというわけではありません。

⑤種類やデザインが少ない

3枚引き戸は住宅で一般的に使用される開き戸や引き戸と比べると設置されることの少ない扉となるため、種類やデザインが少ない傾向にあります。

メーカーによっては3枚引き戸を製造していないこともありますし、小規模な設置業者の場合は3枚引き戸の取り付けに対応していないこともありますので、3枚引き戸を設置する場合は事前に調査することが大切です。

⑥スペースが足りず設置できないこともある

3枚引き戸は開き戸に比べると省スペースに設置できますが、それでも2枚分の扉の収納スペースが必要となるため、収納スペースが確保できない場合は3枚引き戸を設置できない場合もあります。

また、3枚引き戸を設置できたとしても収納した扉が部屋を圧迫してしまう可能性もありますので、3枚引き戸を設置する場合は部屋の広さにも注意する必要があります。

3枚引き戸の後悔しやすいポイント

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3枚引き戸の後悔しやすいポイントは以下のとおりです。

  • レール部分の掃除が大変だった
  • デザイン面を妥協してしまった
  • 音漏れしやすくなった

それぞれのポイントについて、詳しく紹介します。

①レール部分の掃除が大変だった

引き戸のレール部分には髪の毛やホコリなどの汚れが溜まりやすいですが、細かい部分となるため掃除機やモップなどでは掃除することができません。

そのため、レール部分の長い3枚引き戸の掃除部分が思ったよりも大変で後悔したという方も多いです。

②デザイン面を妥協してしまった

先ほどもお伝えしたとおり、3枚引き戸は種類やデザインが少ないため、デザイン面を妥協して選ぶという方も多いですが、実際に自宅に設置してからデザインが部屋の雰囲気に合わなかった、部屋の照明に当たると思ったような色味ではなかったなど、デザイン面で後悔するという方もいます。

③音漏れしやすくなった

3枚引き戸は上下に小さなスキマが開くだけではなく、扉同士のスキマの生じるため、2枚の引き戸に比べても音漏れしやすいです。

そのため、3枚引き戸以外の扉からリフォームしたという方は、音漏れしやすくなったと後悔することも多いです。

3枚引き戸のデメリットに関するよくある質問

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3枚引き戸のデメリットに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。

Q1.4枚引き戸も存在しますか?

4枚引き戸もあります。

4枚引き戸の場合は、片一方にスライドして開くのではなく、左右に固定部分である袖がせちされ、それぞれの袖に1枚ずつ可動できる扉が付いている仕組みになっていることが多いです。

簡単にいうと門のように開く形となっており、格式の高い和風の住宅などに使用されることも多いです。

Q2.3枚引き戸の上吊り式のデメリットはなんですか?

3枚引き戸の上吊り式は、上部のみレールを設置して、下部はそのままの床にする設置方法です。

上吊り式は下部にレールを設置しないため掃除が楽になるという大きなメリットがありますが、断熱性が下がってしまうことや気密性が低いこと、開閉時の音が大きくなりやすいことなどがデメリットとなります。

また、上吊り式は通常の3枚引き戸に比べてコストがかかりやすいこともデメリットです。

まとめ

本記事では、3枚引き戸のメリット・デメリット・後悔しやすいポイントについて詳しく紹介しました。

3枚引き戸は開口部を広くできるという大きなメリットがありますが、コスト面やデザイン面などいくつかのデメリットもありますので、しっかりと理解することが大切です。

ぜひ本記事を参考にして3枚引き戸のデメリットについてもチェックしてみてください。