今回は、窓ガラスが割れた場合の修理費用を解説します。
窓ガラスが割れる原因にはいろいろあり、物がぶつかったときだけではありません。割れた窓ガラスを放置するわけにはいかないため、すぐの修理が必要になります。ただ、「修理費用はどれくらいかかるの?」「安く抑える方法はないの?」などの疑問を持つ人も多いでしょう。
本記事では、修理費用の相場や安く抑える方法を具体的に解説します。窓ガラス割れを防ぐ上での対策もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
窓ガラスが割れる原因とは?
窓ガラスが割れる原因は、物がぶつかることや台風のような強風が起きたときだけではありません。大きく分けて3つの原因があるため、わかりやすくご説明しましょう。
太陽光や暖房器具による熱
太陽光や暖房器具の影響でガラスが熱を持つと、部分的に膨張します。膨張する部分としない部分が引っ張り合う形になり、結果的に割れてしまうケースがあるのです。いわゆる熱割れという現象ですが、少しくらいの熱で起こるものではありません。
熱割れを起こすほどに窓ガラスが高温になる要因としては、ストーブやファンヒーターの熱などが挙げられます。暖房器具の温度設定によっては非常に高い熱が生まれるため、すぐ近くに窓ガラスがある場合には危険度が高くなります。また、金属のワイヤーが組み込まれた窓ガラスの場合、比較的熱割れを起こしやすいです。直射日光による温度上昇によって割れてしまう可能性も否定できないため、気を付ける必要があります。
金属部分のサビ
金属ワイヤー入りの窓ガラスの場合、サビの影響で割れてしまう可能性もあります。通常、窓ガラスの側面にはゴムパッキンがついており、ガラスの中に雨水が入ることを防いでいます。しかし、ゴムパッキンの経年劣化により、雨水が入り込んでしまうケースもあるのです。金属ワイヤーが雨水の影響で錆びてしまうと、次第に膨張していきます。結果的として膨張した金属にガラスが耐えられなくなり、窓ガラス割れにつながってしまうのです。
外部からの衝撃
窓ガラスが割れるケースとして比較的多いのが、外部からの衝撃があったときです。窓ガラスにも色々な種類があり、衝撃に弱いタイプも多いです。何かの拍子に窓ガラスにぶつかってしまうと、それだけで割れる可能性があります。また、外部からの衝撃が人の手によるものだけとは限りません。強風の影響で小石が飛んできたり、落雷が起きたりという自然的な要因で割れてしまうケースもあります。
窓ガラス割れを防ぐ方法とは?
窓ガラスが割れる原因はさまざまありますが、割れないように対策をすることはできます。そこで、原因ごとに対策法をご紹介しましょう。
熱割れを防ぐ方法
太陽光による熱割れは、シャッターをつけることで防止できます。直射日光が温度上昇の原因になるため、シャッターや雨戸によって太陽光を遮断することが防止につながります。
また、暖房器具による熱割れは、暖房器具の位置や向きを変えることで防止できます。ストーブやファンヒーターの熱風が直接当たることが問題なため、窓ガラスから引き離したり、熱風が直接当たらないように向きを調整したりすることで防止できるのです。
サビ割れを防ぐ方法
金属ワイヤー入りの窓ガラスがサビ割れを起こす原因は、ゴムパッキンの劣化にあります。そのため、ゴムパッキンを新しいものに交換することで防止できるのです。
また、すでに雨水が浸入しており、金属ワイヤーのサビが見られる場合には、ゴムパッキンを交換しても根本的な解決になりません。ガラス自体を新しいものに交換したほうがよいでしょう。
外部からの衝撃を防ぐ方法
外部からの衝撃があるケースとして、鳥の衝突が挙げられます。鳥はガラスの強度を知らないため、何も考えず突っ込んでくるケースがあるのです。このような衝突を防ぐための手段として、「衝突防止フィルムを貼ること」が挙げられます。通販などでも、貼るだけで鳥の衝突を防げるフィルムは販売されています。数千円程度で手に入るため、ぜひ検討してみましょう。
台風などによる衝撃を防ぐ方法としては、シャッターが有効です。小石が飛んできたとしても、シャッターや雨戸があれば問題なく防げます。
窓ガラスの修理費用を解説!
費用を決める3つの要素
窓ガラスの修理費用を決める要素は以下の3つです。
◎窓ガラスの種類
◎大きさ・厚み
◎工事内容
窓ガラスにはさまざまな種類があり、機能性もガラスによって異なります。よくある一般的な窓ガラスであれば交換費用もリーズナブルですが、特殊加工された機能的なガラスの場合は比較的高い費用になります。また、大きさや厚みもポイントです。機能が同じだとしても、大きくて厚みのあるガラスのほうが高い費用になります。
工事の内容も大きなポイントであり、作業時間が深夜だったり足場を組んで作業したりというケースでは費用が高くなります。
このように、修理費用を左右するポイントはいくつかあるため、ぜひ踏まえておきましょう。
ケース別に費用相場を解説!
一般的な窓ガラスのサイズは90×90(cm)です。そこで、90×90(cm)を前提とし、種類別に費用相場を解説しましょう。
・透明ガラス(5㎜)
15,000円~22,000円程度
・すり板ガラス(3㎜)
12,000円~15,000円程度
・網入ガラス(6.8㎜)
23,000円~30,000円程度
・ペアガラス(複層)
10,000円~20,000円程度
・型板ガラス(4㎜)
10,000円~20,000円程度
このように、少なくとも10,000円程度はかかるため、経済的な負担を感じる人は多いでしょう。ただ、安く抑える方法はいろいろあります。
費用を安くするポイントとは?
安い窓ガラスに切り替える
窓ガラスの種類によって費用は異なるため、比較的安いタイプを選ぶことで費用を抑えられます。ただし、窓ガラスを交換してから短い期間でまた割れてしまうようでは、どんどん費用がかさむことになります。外部からの衝撃など、窓ガラスが割れる原因はさまざまあるため、それなりに機能の高いものを選ぶ必要はあるでしょう。強度の高い窓ガラスであれば安心して生活できるため、価格と機能の両面を考慮することが大事です。
日中の時間帯に依頼する
窓ガラスの修理を深夜に受け付ける業者も存在します。しかし、深夜に依頼した場合は費用が割高になるケースが多いです。同じ修理内容にもかかわらず、深夜というだけで費用負担が増えるのはマイナスであるため、特別な事情がない限りは日中に依頼することをおすすめします。
窓ガラスの修理に保険は適用できるの?
自然災害などで住宅が被害を受けると、基本的には保険が適用されます。「窓ガラスが割れた場合はどうなの?」という人も多いですが、窓ガラス割れの修理・補修にあたっては火災保険が適用されます。具体的には、以下のようなケースで適用されます。
・台風の影響で割れた
・飛来物の衝突で割れた
・小さな子供が割ってしまった
・泥棒が浸入する際に窓ガラスを割った
このように、火災保険の適用となるケースはとても多いことがわかります。ただし、ここで注意したいのは、火災保険の内容はさまざまあるということです。プランの内容において風災補償や盗難補償などが含まれていれば適用されますが、そうでない場合は適用されない可能性が高いです。そのため、まずは火災保険の内容をよく確認してみましょう。現状では適用が難しいプランの場合、思い切ってプランを変更するのも一つの手段になります。
まとめ
本記事でご説明した内容を簡単にまとめましょう。
・窓ガラス割れの原因には、熱や金属のサビ、外部からの衝撃などが挙げられる。
・修理費用の相場は10,000円~20,000円台であり、ガラスの種類やサイズによって異なる。
・安いガラスへの切り替えや夜間の依頼を避けることで費用を抑えられる。
・窓ガラスの修理に火災保険が適用される可能性あり。