今回は、外壁塗装の相場をわかりやすく解説します。
外壁塗装はメンテナンスの一種であり、美観の向上や建物の長寿命化につながる工事です。資産価値を維持する意味でも必要になりますが、「費用はどのくらいかかるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。外壁塗装の費用相場はケースによって異なり、住宅の面積や使用する塗料によって左右されます。
そこで今回は、坪数別に費用相場を解説しましょう。安く抑える方法もあわせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
<e-業者で見つかる!東京都大田区の勝手口修理交換業者さん。やっぱり地元の専門店が安心!>
外壁塗装の費用を決める3つの要素とは?
外壁塗装の費用を決める3つの要素とは?
どの程度の範囲を塗装するのかが大きなポイントになります。範囲が広ければその分業者の作業量が増えるため、費用が高くなります。ここでポイントになるのが坪数です。同じように外壁全面を塗装する場合でも、坪数によって作業量に差が出ます。30坪を塗装するのと40坪を塗装するのとでは、当然40坪のほうが高い額になるということです。
坪数ごとの費用相場については、のちほど具体的にご説明しましょう。
2.塗料の種類
外壁塗装に使用する塗料の種類はいろいろあります。シリコン塗料やフッ素塗料、ラジカル塗料など、ほかにも多くあるのです。塗料によって機能や価格が異なるため、どのタイプを選ぶのかも大きなポイントになります。安い塗料と高い塗料とでは、同じ範囲の施工でも数十万円の差が出るケースがあるため、慎重に選ぶ必要があります。
3.作業員の人数
作業員の人数も、施工費用を左右する大きな要素です。たとえば、工事に取り組む人数が3人なのか4人なのかによって費用は大きく異なります。「作業員の人数を減らせば安くなるのでは?」という人も多いでしょう。しかし、作業に携わる人数が減るということは、進捗が遅くなることを意味します。そのため、最低限必要とされる人数より減らすことはできないのです。作業員の人数が変更になるケースとしては、工期の短縮をするときが挙げられます。早いペースで作業するには人手が必要になるため、依頼主の要望を受けて作業人数を変更するケースがあるのです。もちろん、人数が増えれば費用も高くなります。
[PR]<地域の”外壁塗装業者”はここから検索できます(ゼヒトモ)>[PR]
坪数別に費用相場を解説!
坪数によって塗装面積が異なるため、費用にも差が出てきます。また、塗料の種類によっても費用は大きく変わります。そこで、ここでは外壁塗装にかかる費用を坪数別・塗料別にご紹介しましょう。
30坪の場合
30坪の住宅を塗装する場合、塗装の面積は115~135㎡程度になります。そこで、120㎡を塗装する場合の費用相場をご紹介しましょう。
◎シリコン塗料
50万円~70万円程度
◎ラジカル塗料
70万円~80万円程度
◎フッ素塗料
80万円~90万円程度
40坪の場合
40坪の住宅を塗装する場合、塗装の面積は135~155㎡程度になります。そこで、140㎡を塗装する場合の費用相場をご紹介しましょう。
◎シリコン塗料
65万円~85万円程度
◎ラジカル塗料
85万円~95万円程度
◎フッ素塗料
95万円~105万円程度
【小見出し:50坪の場合】
50坪の住宅を塗装する場合、塗装の面積は165~180㎡程度になります。そこで、170㎡を塗装する場合の費用相場をご紹介しましょう。
◎シリコン塗料
80万円~100万円程度
◎ラジカル塗料
100万円~120万円程度
◎フッ素塗料
120万円~140万円程度
60坪の場合
60坪の住宅を塗装する場合、塗装の面積は200~250㎡程度になります。そこで、230㎡を塗装する場合の費用相場をご紹介しましょう。
◎シリコン塗料
100万円~120万円程度
◎ラジカル塗料
120万円~140万円程度
◎フッ素塗料
140万円~160万円程度
このように、塗料によって施工費用が大きく異なることがわかります。ただし、ご紹介した費用は目安であり、実際の見積もり費用は業者によって異なります。あくまでも参考データとして踏まえておきましょう。
外壁塗装の費用を安くする方法とは?
外壁塗装の費用は高く、100万円以上かかるケースもめずらしくありません。「メンテナンスのためといっても高すぎる……」と感じる人は多いでしょう。しかし、費用を安く抑える方法はいくつかあります。そこで、ここでは3つの方法をご紹介しましょう。
1.安い塗料を選ぶ!
すでにご紹介したように、外壁塗装の費用は塗料の種類によって左右されます。安い塗料を選ぶことにより、費用を大きく抑えられます。ただし、安い塗料で懸念されるのが機能面です。
たとえば、光触媒塗料の場合、セルフクリーニングをはじめとする多くの機能がありますが、価格はとても高いです。その一方、アクリル塗料の場合は光触媒塗料に比べて大幅に価格が安いため、塗装費用だけを考えるのであればアクリル塗料を選ぶことになります。しかし、アクリル塗料の機能は比較的低く、寿命も非常に短いです。数年しか持たないことから、現在ではほとんど使われていません。
そのため、塗料の価格だけで決めるのではなく、機能性や寿命にも目を向ける中でベストなものを選ぶ必要があるでしょう。
2.業者に費用の要望を伝える!
外壁塗装の費用は、どの業者を選ぶかによって異なります。業者によって提案力や料金設定に差があるため、必然的に見積もり費用も変わってきます。
おすすめなのは、提案力の高い業者に依頼することです。要望に応じて柔軟にプランを作成できる業者であれば、費用を抑えた形で理想のプランを提案してくれるでしょう。
見積もりまでであれば費用が発生しないケースがほとんどなため、まずは要望を積極的に伝えてみましょう。
3.控除制度を利用する!
外壁塗装にかかる費用が控除の対象となるケースがあります。日本では控除に関係する制度がいろいろあり、そのうちの一つが「住宅借入金等特別控除」です。この制度は、住宅を購入するまたは増改築を行う場合になどに適用される制度です。塗装とは一見関係ないようですが、外壁塗装でも適用されるケースがあります。実際に控除の対象となれば所得税の負担が軽くなるため、メリットが大きいと言えるでしょう。
ただし、住宅借入金等特別控除の場合は要件が多くあるため、必ず控除を受けられるとは限りません。まずは制度の内容を確認してみましょう。
まとめ
本記事でご説明した内容を簡単にまとめましょう。
・外壁塗装の費用は、住宅の面積と塗料の種類、作業人数によって決まる。
・作業の人数は進捗にかかわるため、減らすことは難しい。
・安い塗料を使えば費用を抑えられるが、機能面が懸念される。
・外壁塗装にかかった費用は控除の対象となるケースあり。
外壁塗装はメンテナンスの一種であり、住まいを長持ちさせる点で重要になります。費用を決める大きなポイントは塗装面積と塗料であり、塗料の選択次第で費用を大幅に抑えることができます。しかし、安い塗料において懸念されるのが機能性と耐用年数です。どれだけ安い塗料を選んでも、機能が低ければ快適性を実感できません。また、耐用年数が短い場合は早い段階での塗り替え工事が必要になるかもしれません。長期で見たときに費用がかさむようでは意味がないため、ある程度しっかりとした塗料を選ぶ必要があります。
また、出費を抑える上で利用したいのが控除制度です。外壁塗装による高額な費用が控除の対象となれば、納める税金の額が少なくなります。外壁塗装による出費を減らせるという見方もできるため、控除制度の要件を前もって確認しておきましょう。