今回は、住まいの塗装における業者の選び方を解説します。 塗装を手がける業者のタイプにはいろいろあり、選び間違えると損をすることになります。タイプ別の特徴を踏まえた上で、リーズナブルな費用で請け負う業者を選ぶ必要があります。また、確かな仕事をしてくれるかという点も大きなポイントです。 本記事を読むことで、優良業者の選び方がわかるようになります。塗装のメリットや費用相場もあわせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
住まいの塗装を業者に依頼するメリット!
外壁塗装のメリットを少ないと感じる人もいますが、実際には多くのメリットがあります。そこで、2つのメリットを取り上げて具体的にご説明しましょう。
理想的な外観を実現できる!
住まいの外壁は、長らく放置していると変色していきます。塗装の経年劣化によって変色や色褪せが進んだ外壁は、あまり見栄えのいいものではありません。 外壁塗装を行うことにより、新築のような美しい住まいを取り戻すことができます。また、もともとの色とは全く違う色で塗装することで、大胆なイメージチェンジができます。
機能的で過ごしやすい住まいに!
外壁塗装に使われる塗料には、さまざまな種類があります。色だけでなく、機能の種類が幅広くあることもポイントです。断熱性の高いタイプや、耐候性の高いもの、セルフクリーニングの機能を持つタイプもあります。 仮に断熱性の高い塗料で外壁と屋根を塗装した場合、夏場でも室内の温度上昇を抑えることができます。結果として生活しやすい住まいになるため、大きなメリットと言えるでしょう。また、温度上昇を防げるということはエアコンの温度設定や使用頻度自体を下げられることにもなります。光熱費の削減につながるということですね。
塗装の費用相場はどのくらい?
塗装の費用相場は、どの部分を対象にするかによって異なります。そこで、外壁・コンクリート壁・シャッター・玄関ドアの費用相場をご紹介しましょう。
◎外壁 外壁の費用相場は、1㎡あたり2,500円~4,000円です。塗料の種類によって費用が異なり、高機能で耐用年数が長い塗料を使う場合は費用も高くなります。30坪の住宅を塗装する場合は、60万円~120万円程度が費用相場になります。もちろん、外壁だけでなく屋根も塗装する場合にはより多くの費用がかかります。
◎コンクリート壁 コンクリート壁の費用相場は、1㎡あたり1,500円~3,500円です。コンクリート壁の場合は、使用する工法によって費用が変わります。具体的には、酸性雨からコンクリートを保護するための撥水材を使う工法や、耐久性を高められるカラークリアー工法、コンクリートのよさを再現できるG-PFシステム工法があります。
一般的に、撥水材の工法、カラークリアー工法、G-PFシステム工法の順で費用が高くなります。 ◎シャッター シャッターの費用相場は、1㎡あたり1,500~3,000円です。外壁塗装と比較して1㎡の費用相場は安い傾向にあります。ただし、高さのあるシャッターを塗装する場合、足場の設置が必要な場合があります。足場の設置費用がプラスされるため、数万円程度の上乗せになる可能性を踏まえておきましょう。 ◎玄関ドア 玄関ドアの費用相場は、3万円~10万円となります。玄関ドアの面積が小さいことを考えると、やや高めの費用であることがわかります。費用相場に開きがある理由は、玄関ドアを構成する素材や劣化具合によって作業内容が変わるからです。劣化が相当に進んでいる場合には、塗装に付随する作業も含まれるため、費用が高くなります。 また、ドアが大きく破損している場合には、塗装より先に修理が必要になります。塗装業者が修理を兼ねて請け負うケースはありますが、修理+塗装で費用が高くなります。
塗装業者の選び方を解説します!
押さえておきたい業者の4タイプ
1.ハウスメーカー ハウスメーカーが塗装を請け負う場合、下請けの塗装業者に回すことが一般的です。ただ、大手のハウスメーカーとして仕事を請け負うとなれば、悪質な下請けに回すわけにはいきません。そのため、きちんと仕事をしてくれると判断してよいでしょう。また、トラブルが起きたときのスピーディーな対応や、手厚いアフターフォローという点でも期待できます。 ただし、大手メーカーは広告宣伝費や人件費に多くのコストをかける傾向があり、下請けに回すことから中間マージンも発生します。
2.リフォーム業者 リフォーム業者は、住まいの施工に幅広く対応しています。生活しやすい住まいを実現するプロフェッショナルですが、必ずしも塗装を得意としているわけではありません。多様なニーズを受けて塗装業務を追加したばかりであり、まだ経験が浅いという可能性も考えられます。 また、リフォーム業者もハウスメーカーと同様、下請けに回すケースが多いため、中間マージンの発生による費用増が懸念されます。
3.工務店 工務店のメイン業務は新築工事です。塗装工事の依頼があった場合は、下請けに回すことが一般的です。ただ、工務店は技術力に最大のこだわりを持っているため、下請けの技術力をきちんと見極めているケースが多いです。ただ、それでも100%安心なわけではないため、施工実績などを確認させてもらい、技術力を確かめておくことをおすすめします。
4.塗装の専門業者 塗装の専門業者は、文字通り塗装をメインに請け負う業者です。基本的には自社施工であり、施工をトータル的に管理します。豊富な経験を活かして高品質な施工を提供してくれる可能性が高く、アフターフォローの面も期待できます。何より中間マージンが発生しないため、安い費用で依頼できる可能性が高いです。
優良業者=提案力のある業者
塗装工事では、プランの組み立て方がいろいろあります。どのような色を選び、どのような機能を選ぶかなど、ほかにも多くのポイントがあります。 重要になるのは、塗装業者の提案力です。こちら側の要望を受けて、最適なプランを提案できる業者は優良です。そのため、まずは業者に塗装工事の相談をし、プランの内容や見積もり費用を踏まえた上で、依頼するかどうかを決めましょう。
まとめ
本記事でご説明した内容を簡単にまとめましょう。 ・塗装のメリットは美観の向上と機能性のアップ ・外壁塗装の費用相場は、1㎡あたり2,500円~4,000円 ・塗装業者のタイプにはハウスメーカー、リフォーム業者、工務店、専門業者の4つがある ・要望に沿って適切なプランを提案できる業者は優良 住まいの塗装によるメリットは、美観の向上だけではありません。塗料の機能をそのままプラスできるため、より生活しやすい住まいを実現できます。 塗装の1㎡あたりの費用の相場は、外壁、コンクリート壁、シャッターでそれぞれ異なります。玄関ドアの塗装は安いように思えますが、実際には10万円程度かかるケースもあります。 塗装業者のタイプには4つあり、自社施工というという点で専門業者が有力です。中間マージンが発生せず、アフターフォローにも力を入れているケースが多いです。ただ、ほかのタイプの業者でも、塗装において十分な実績がある場合には確かな仕事を期待できます。下請けを使う業者でも安い見積もりを提示してくるケースは多くあるため、実績や見積もり費用、サービス内容などを総合的に勘案して決めるのがおすすめです。
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