ガラス修理・ガラス交換

ペアガラスの曇り(内部結露)の原因は?修理費用はいくらかかる?

最近の新築住宅ではペアガラスと言われる2枚のガラス構成の複層ガラスが多く使用される様になりました。ペアガラスを使用する事で、断熱効果が格段に高まり夏の冷房効果の向上冬の暖房効果の向上、その事による省エネ効果が期待されるます。

また窓の結露防止効果や防音効果にも一役買う商品で新築を建てられる時に導入するメリットが高い商品です。

一方で、10年以上経過したペアガラスに不具合が発生する事もあり、ガラス割れ以外の不具合としてしペアガラスの中が曇ると言う内部結露を発生させてしまう事があります。

今回はペアガラスに発生する内部結露について、その原因、対応方法、修理費用について解説して行きたいと思います。ペアガラスの中が曇った経験がある方には是非ご一読頂ければと思います。

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ペアガラスの曇り(内部結露)の原因

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ペアガラスの曇りは空気層の部分で起こっている現象です。その為、外側から布巾などで曇りをとる事はできません。この内部結露が発生する原因は主に2つあると言われています。それぞれの原因を説明していきますね。

封着材の気密性が失われた

ペアガラスとはご存じの通り、ガラスとガラスが室内側、室外側にある2枚複層のガラスですが、この2枚のガラスはどの様にくっ付いているかご存じでしょうか?

ガラスとガラスは窓の見えないサッシの中でスペーサーと言われる部材に”ビシッ”と密着してくっ付いています。四方全てがスペーサーにガラスが密着して接着されていますので通常はガラスとガラスの中の空間に湿気は入らない様に設計、製作されているのです。

しかし、なんらかの不具合や経年劣化により、この”ビシッ”と接着されているはずのでガラスとスペーサーの一部に剥がれが発生し、外気がペアガラス内部の空気層部分に侵入してしまう事により、内部結露が発生してしまいます。

空気層とはいいますが実際には通常の空気ではなく、メーカーによりアルゴンガス、乾燥空気、真空などの処理が施されています。この空気層部分に外気が入ってしまってはペアガラスの機能が著しく損なわれてしまいますので何らかの対処をする必要が出来て来ます。

ガラスに細かな割れが生じている

ガラスに細かなクラックや割れが生じた場合も内部結露を発生させる可能性が高まります。ガラスに細かなクラックや割れが発生する可能性としては、何か物をぶつけてしまった場合や飛来物などがガラスに当たってしまう事が想像できます。この様な場合、特段気が付かづに起こる事もありますが、内部結露の発生を確認した場合は、一度全体的にガラスの状態をチェックしてキズや割れなど無いか確認しましょう。

もしも飛来物でのガラス破損であれば火災保険など適応できるかもしれません。

内部結露が発生するメカニズムは前述の通り、外気が空気層に入り込む事に起因して発生してしまいます。

ペアガラスの曇り(内部結露)を修理する方法

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実際に内部結露が発生してしまった場合、どの様な修理方法があるのでしょうか?

結論から申し上げると「ガラス交換」という事になります。ペアガラス全体を取替える必要があります。ガラスが欠損している部分だけ(例えば外側のガラス部だけ)の交換はできません。ガラスとガラスはスペーサーを介し一体となっていますので、丸ごとの交換となります。

ただし、ここでいう丸ごととは、あくまでもガラスの事になりますので、サッシの部分はそのまま現在のサッシをお使いいただけます。

「サッシも結構古いけど、適合できるペアガラスがまだあるのかしら?」とご心配の方もいらっしゃるかと思いますが、ペアガラスはミリサイズで製作しますので、余程の特注タイプでなければお客様のお使いのサッシに合わせて縦と横のサイズ、ガラスの構成、厚み等を調整製作可能です。

ペアガラスの修理費用

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それでは、ペアガラスを1枚全て取替える費用はどのくらいになるのでしょうか?参考までに相場の目安となる費用をお伝えしたいと思います。

【通常ペアガラス】

90cm×90cm・・・20,000円~30,000円

90cm×180cm・・・28,000円~40,000円

【Low-eタイプ】

90cm×90cm・・・25,000円~35,000円

90cm×180cm・・・33,000円~45,000円

設置場所やガラスの構成により変動します。

まとめ

ペアガラスに結露が発生する初期症状としては、冬の時期の早朝時間にうっすらガラスが曇っていて、日中には曇りが引いているケースがあります。これは、冬季の室内と室外の温度差による結露症状で、冬季以外のシーズンは殆ど症状がありません。この事から当初はあまり気にされない方も多く、よくよく思い起こせば2~3年前からその様な症状があったと思い起こされる方もいらっしゃいます。内部結露を起こしている状況ではペアガラスとのしての機能は損なわれているので、可能であれば早めのガラス交換を行う事をお勧めします。